誕生日Ⅱ

夕方隣のひ孫が各自作文を書いて母に届けに来た、女の子は鉛筆立てを学校で作ってきたと言って渡した、母は言葉も無く涙涙で受け取っていた、思わず、携帯でパチリ記録に残します

誕生日

大正５年２月１０日生まれ（９４歳）
今年も何事も無く誕生日を迎えることができました。まあ、そろそろ「何か」あって欲しいのですが、残念ながらそういった話はありません。
本人には直前まで知らせず、お昼にすしを買ってきて女房と３人で祝った、常に質素が身に浸み込んでいる母ですから「お金使わないで」が口癖だが、食べた後で「たまにゃ　こんな美味しい物を食べて幸せ」とこれも口癖。
毎日老いていく自分と向き合って生きている、そろそろ迎えに来てもらわないと、二人に申し訳ない、これも口癖、女房はお婆ちゃん寒い時は近所や親戚が大変迷惑だよ、あったかくなるまで頑張らないと、これも口癖　夢も希望も無くなったけれど…いまを必死に生きている感じだ、以前は私のやる事はすべて気に入らなくて細かいことにくよくよしていて…毎日がストレスで…何年も…何年も悩見ながら、生きてきた、記憶が薄らいでいる現在大して悩むこともなく生活が出来ている。自分の居場所が家だけ、具合悪くなっても日赤に入院させないでほしい、掛かり付けの岩下医院でこの場所で死にたい、これも口癖だ、いつかは来る日だが、その日まで二人で見守ってやりたい、