はやてこまちのブログ 2nd

東北復興と愛車のカムリハイブリッド(AVV50)や車、鉄道、日本酒、ネコも登場します。

紅葉の山々に響く汽笛。

2012-11-18 22:09:36 | 鉄道

ある日、近くの駅でもらった「秋のおでかけNEWS」のパンフレット。

JR東日本高崎支社が発行したパンフレットには、主に群馬県・高崎駅を中心に上越線や信越線で秋の臨時列車として運転するSL列車やリゾートイベント列車が多数紹介されていました。

SL列車の運転情報を見ると「えきねっと」の文字、JR東日本のインターネット会員(えきねっと会員)であればネットで予約が取れることを発見、アクセスしてみると「空席あり」の表示、思わず2枚予約しました。

と、いうわけで今回はSL列車の旅にお出かけすることになりました。はやこま号、「出発・進行~~」(あれ、なんか変?)

今回乗車する列車はSL C61形20号機が客車を牽引し高崎ー水上間を往復する「快速SLみなかみ号」です、高崎→水上間の指定券を入手しました。


まずは始発駅となる群馬県のJR高崎駅まで「はやこま号」で向かいます、高崎駅までJRを利用しないのはご愛嬌、JRさんお許し下さいね。



 迫力のある大きなボイラー部、近寄ると熱気が感じられます。


 左が運転士さん、右が助士さん(若いです)


 計器類は当然アナログ


 

 動画を編集してみました。
 (*Youtubeの動画編集ツールで顔にボカシを入れる処理をしていますが、顔以外の場所にも
  ボカシが入っている箇所がありますのでご了承下さい)


SL C61形20号機は、戦時中に軍需・貨物輸送に使用された貨物用機関車D51形1094号機のボイラーを再利用し、当時不足していた旅客用に改造された機関車です。

1949年の改造後、青森機関区に配置され後に仙台機関区へ転属し、当時の花形特急「はつかり」や「はくつる」などの牽引を担っていました。その後は東北本線奥羽本線電化が進み、活躍の場を失った当機は九州宮崎機関区に転属し1973年に同機関区での運用を終えて廃車となりました。

廃車後は群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で保存されていましたが、2010年にJR東日本大宮総合車両センターを中心に復元作業が開始されました。復元作業の様子は映画「男はつらいよ」などで知られる山田洋次監督がドキュメンタリー映像として復元の流れに沿って映像を撮影しておりNHKでも放映されました。

 途中の渋川駅では約20分停車します。


 テンダ(炭水車)からの石炭取出し口


 運転室内


 点検に使用されるハンマー(赤丸印)と車輪止め(黄色)


 かつて東北地方での活躍を象徴する大きなスノウプラウ(雪かきスカート)


 原形を保っている12系客車。
 

 12系客車は昭和40年後半から50年代半ばにかけ、上野ー青森間を結ぶ急行「八甲田」(東北本線経由)、急行「十和田」(常磐線・東北本線経由)、急行「津軽」(奥羽本線:山形・秋田経由)等多くの夜行急行列車に使用されていました。現在日本全国に残る12系客車自体の数も非常に少なく、現存する車両のほとんどがイベント列車用に外観塗装や室内をリニューアルしている車両が多い中、この様に外観・室内共に原形を保っている車両は大変貴重な存在です。

 灰皿が撤去され、下の窓が開かない様に固定された以外ほぼ原形の車内。

 終着駅、水上駅に到着すると直ぐに客車とは切り離され、転車台に向かい方向転換作業に掛かります。転車作業の様子も動画に編集しました。

 

 転車が終了すると作業線へ転線し、次の運転に向けて点検と給水作業等を行います。

 

 

 青いホースが給水用のホース、赤い旗は「移動禁止」の標識。

 

 

 摺動部にはオイルを挿します。

 

 

 テンダ(炭水車)の上で作業するスタッフ。

 

 

 紅葉の上越国境にSLの汽笛が響きます。

 

 


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

車好きオヤジ [2012年11月18日 22:51]
蒸気機関車なつかしいなあ!
イベント用とは言っても十分雰囲気味わえましたね。
それと2枚目ははやこま家のご令嬢でしょうか?
うちとこはもう相手にしてくれまへんわ(涙)!
一年生 [2012年11月18日 23:30]
こんばんは

機関車の汽笛の音はいいですね、あまり聞いたことないのにテレビで聞いたことがあるのか、懐かしい音です。

ディーゼルの音ですというのはこの汽車も一応電気じゃないけどハイブリッド?

2回 回してるのはいつもより多く回しております?

機関士は大変ですね煙もかなり出るし。

たまに乗るにはそこが魅力ですが。
makotomma [2012年11月19日 8:43]
いいですねぇ!最高です!SLの魅力満載のレポ、ありがとうございます。

鉄ちゃんである“はやこまさん”ならではのレポートですよね。私はまだ乗ったことは無いのですが、秩父鉄道で走っているSLを見て感激したことはありました。今の時期なら、紅葉も綺麗だったのではないでしょうか。続編?お待ちしています。
はやてこまち [2012年11月19日 12:45]
車好きオヤジさん、こんにちは。
「ご令嬢」のコメントに、妻は大喜びです。
ありがとうございます。
settai [2012年11月19日 12:51]
私の小さい頃は、この列車で東京まで16時間(だったかな?)かけて行ったものです。
これでも当時は寝台特急と呼んでいたと思います。
窓を開ければススが飛んできてトンネル通過では顔は真っ黒になりました。
古き良き時代がぴったしのSLです。
懐かしい!!
はやてこまち [2012年11月19日 12:53]
一年生さん、こんにちは。
山口にもSLやまぐち号が走っていますね~、C57型通称:貴婦人、乗ってみたい列車の一つです。
ところで、ディーゼル音ですが客車は電車と異なり電線から電気を得る事ができないので、照明や空調の電源は客車に搭載されたディーゼル発電機で給電します。
全ての客車の発電機が搭載されているのではなく、発電機付き車両1両で3~4両分の電気をまかないます。今回は乗車した1号車が発電機搭載の車両でしたのでエンジン音が響いていた訳です。
一年生 [2012年11月19日 13:25]
こんにちは良くわかりました。

納得です。

SLやまぐち号  乗ったことはありませんが、見ることはあります。
是非夏休みでも 遠いですねー(笑)。

追記  え~妻?  自分もお子さんかと思った  うそ~
車好きオヤジ [2012年11月19日 14:29]
そりゃ良かったです。
「ご令室」には方々宜しくお伝えを!
はやてこまち [2012年11月19日 19:19]
makotommaさん、こんばんは。
新幹線のスピードも魅力的ですが、SLの汽笛の音とゆっくりジョイントを刻む車輪の音も最高です。秩鉄の「SLパレオ」も景色が良さそう、次はこれ狙ってみます。
「鉄ちゃん」のmakotommaさんにも是非お薦めです。
はやてこまち [2012年11月19日 19:23]
settaiさん、おばんです。
このC61-20は東北地方で活躍したので、もしかしたら現役の機関車をsettaiさんが知らないうちに見ているかも知れませんね。旧東北本線の「いわて銀河鉄道」~「青い森鉄道」を走るイベントがあるとイイな~。
はやてこまち [2012年11月19日 19:25]
一年生さん、車好きオヤジさん、再びこんばんは。
お二人のコメ、伝えておきます。
ありがとうございます。

若隠居 [2012年11月20日 8:05]
さすが本格的。
settaiさんと同じように、子供のころ、東京から郡山、福島の祖父の家まで年に2回乗りました。
グランクラスどころか、混んで混んで客席に入れず、トイレの窓から押し込まれた記憶もあります。
鼻の穴が真っ黒になったり、トンネルに入ると慌てて窓を閉めたり。あの石炭の煙の「香り」が懐かしい。
若隠居 [2012年11月20日 8:26]
可愛い、かっとび奥様
旦那を隠さないように
ひざを曲げていますね。
思いやりあるなあ~

はやてこまち [2012年11月20日 20:05]
若隠居さん、おばんです。
先輩方が子供の頃の旅行は大変だった様ですね。
雑誌等の知識しかありませんが、蒸気機関車が現役の頃、特に夏の旅行は車両に冷房もない時代なので窓を開ければススだらけ、窓を閉めれば蒸し風呂と大変なご苦労があったのだと思います。

小生も山形の祖父母の家まで遊びに行く時に乗車した、夜行急行「津軽」に12系客車が使用されていたので、数十年ぶりの
客車乗車に子供の頃を思い出しました。

ところで、「かっとび奥様」ですが、「かっとび」については
「当たっているので反論しない」そうです(笑)
北のはげおやじ [2012年11月20日 23:01]
皆さんのコメントを拝見していると、はやてこまちさんが、年寄りのように思われている節を感じます。私は、あの写真を見てすぐにご令室だと思いましたよ。
みんな、はやてこまちさんの奥さんに下心があるのでは?(笑)

 私の母方の祖母は魚屋で、女で一つで7人の子供を育てたのですが、その祖母が、私がまだ小学生の頃に、小樽の市場へ買出しに行くのに「マーちゃん(わたし)一緒に行くかい」と誘い、祖母と二人で国鉄に乗って行った記憶があります。その時乗ったのは蒸気機関車でした。あの、スピードに乗るまでの時間のかかること、今でも思い出します。
一年生 [2012年11月21日 15:02]
こんにちは 一年生です

勝手ながら ガズとも登録させていただきました

これからもよろしくお願い致します。
はやてこまち [2012年11月21日 22:06]
北のはげおやじさん、こんばんは。
今回乗車した上越線は群馬県と新潟県の県境(谷川岳)に向かっての上り坂区間なので、終始ゆっくりとしたスピードで最高時速は60km/hくらいでした(スマホのスピードメーターアプリで計測してました)その、ゆっくりさがとても心地よかったです。
はやてこまち [2012年11月21日 22:06]
一年生さん、こんばんは
ありがとうございます、私も登録させていただきました。
一年生 [2012年11月22日 0:35]
はやてこまちさんこんばんは

登録ありがとうございます。

よろしくお願い致します。
~アキラ~ [2012年11月24日 11:11]
SLの実物って乗ったことも見たことも無いのですが、鉄道好きの皆さんにはたまらないんでしょうね。
汽笛の音は乗ったこともないのに何だか郷愁を誘うような魅力的な音でした。
また楽しいレポートお願いします。
はやてこまち [2012年11月26日 12:29]
~アキラ~さん、こんにちは。
SLの汽笛は、時には力強く、又は郷愁漂うかの様に、等、機関士の操作の仕方でいろんな鳴らし方が出来るのが凄いと思います。電子ホーンが主流の最新車両とは違い、まるで生きているかの様です。


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