今年最後で、初企画となる草木染＆クラフト＆野外料理イベントを実施いたしました。
まずは、ブナで草木染め。切り刻んだ枝や落ち葉を使い、30分間ぐつぐつ煮ると、染料の完成です。そこに下処理後輪ゴムで縛りを入れた布を投入。20分後にそれぞれの媒染剤(反応をおこして色を変化させたり定着させる液)に投入、10分後また染料へ…3回繰り返します。
落ち葉を洗ったり枝を刻む作業は、皆さん手際の良い事！私は何もしなくても、どんどん作業が進んでいきます。
煮出している間に今度は布に模様を入れる作業をします。輪ゴムで縛るのはどんな模様になるか、偶然の産物でもあるので、皆さんそれぞれの感性と直感で楽しく縛っていました。
ブナ染料に入れて、絞って媒染液へ… お鍋がいくつも並んで、お茶のような匂いが漂います。なんだかおいしそう…とか、お腹空いてきた…とか、やっぱり人間鍋が煮立っていると何か食料があるような錯覚に陥るらしいです(笑)。
一方、同時進行で、お外では燻製作成が進んでいました。染物の鍋をかき回すのに疲れたら、誰かと交代して燻製を見に行ったり… かなり自由な感じで、人数もいたので負担も少なく、和やかに進みます。
染物は、最後は水洗いして室内に干しておきました。水がきれるまで放置、待ちに待ったお食事タイムです。写真が無くてナンなんですが、燻製料理も美味しくできて、談笑しながらのお昼となりました。「前日、緊張して寝れなかった～(畠山)」なんて事も話しちゃうくらい、打ち解けて色々な雑談で盛り上がります。
午後はリース作りです。まずは皆でキャンプ場内で材料を物色しに行きます。
ハサミの数に限りがあったので、ハサミ係の方は呼ばれると飛んでいかなきゃいけませんでしたが…
パチリ。色んなものを見つけてきます。でも実は、一番に採ろうとしたものがヤマウルシだったりしたので、そこは慎重に…。「これトリカブト？」「そう！トリカブト」「…やめた…」なんて会話も聞こえてきました。
集めた材料＋用意してあった材料で、思い思いのリースを作ります。…あれ？リースってお正月も兼用できたっけ？みたいな、色んなリースが出来て行きます。
完成品を一枚撮らせていただきました。こちらのお客様、恥ずかしがって顔を写させてはくれませんでしたが、おかげでブログに使用できるお写真となりました(どうしても嫌ならご連絡くださいね。)。
さて、リースが完成したら、ブナ染めを広げたい…が、あまりに草木の実などが散らばっていて、「これじゃあんまりよ」の一言から一斉に動き出す皆様。あっという間に床もテーブルもピカピカになり、改めてお客様たちの動きのよさに感心し、一番要領の悪い自分を反省しつつ、輪ゴムを取ります。
思い思いの布たちは…？
こーんな素敵な作品に仕上がりました！！
女性には特に大判ストールなどが人気で、余分に用意していた(あまったら畠山染めようと思っていた)大きなシルク3枚は、素敵な色・模様に染めていただけました。小さなハンカチなどももちろん素敵に、各々の作品となりました。
最後に暖炉で焼いた美味し～い出来立てほやほや焼き芋を食べて終了となりました。
今回のイベントは、初企画だったのもあり準備はかなり大変で、正直うまくいくか不安もいっぱいでしたが、実際やってみると大成功！会場には笑いがたえず、アンケート等でも是非来年も！というお声も沢山頂きました。
盛りだくさん過ぎたかもしれませんが、自画自賛になってしまいますが、お客様の満足度は高かったと思っておりますので、是非来年も実施したいと、個人的には思っております(周りからはクラフトイベ年4回実施なんて声も聞こえますが。)。
最後に、参加してくださったお客様へ。
皆さんの機敏な動きと笑い声によって、成功したイベントだと思っております。一人で草木染をしているのと、皆で草木染をしているのだと、全く違う気分で染めることができるのだと分かりました。今後とも、八幡平ビジターでは様々な、できればクラフトイベントも含めた皆様が楽しめるイベントを実施していきたいので、よろしくお願い致します。
畠山
