2月20日(木)里では青空の下で濃い川霧が発生した朝を迎えた中、2月23日(日)開催「真冬の大泥火山in後生掛②」の下見に行ってきました。
真冬のお山はツンデレです。
寒かったり吹雪いたかと思えば、こんな美しい姿も見せてくれます。
もう・・・
ホントに意地悪なんだからっ❤
穏やかなお天気の中、キラキラ輝くアスピーテラインを車を走らせて後生掛自然研究路へと向かいます。
到着すると、眩しい程の日差しが木々の影を真っ白な新雪の上に伸ばしていました。
ふわふわ、ふかふかの雪を踏みしめながら、誰も足を踏み入れていない、真っ新な新雪の中へとスタートです。
このイベントのコースは、後生掛自然研究路を取り囲む森林の中と、研究路の噴気地帯の中の二つを楽しめる特別なコースです。
森の中は幻想的でもあり神秘的でもあり・・・
時折吹く優しい風に、木々の枝に着いた霧氷がサラサラ、カラカラ、コロコロと小気味よい音色を奏でます。
キラキラと輝く新雪と木々の影が素敵。
オナメ・モトメを見下ろしながら進みます。
高台から眺める風景に、思わず「いいね~」「いいよ~」と何度も繰り返してしまうくどーさん。
ホオノキの実の鞘を見たり、
ヤドリギを見たり、
この冬、雪の重みで折れたのであろう、大きなブナの枝を見たり、森の中は観察対象がいっぱいです。
まるで、スポンジケーキにたっぷりと振り掛けられた粉砂糖の中を歩いているみたいです。
眼下に見える噴気地帯を通って、大泥火山に向かいます。
頭上のキタゴヨウもアイシングで飾られたみたい。
噴気地帯の入口にに架かる橋の上には、2m弱の積雪。
足元がけっこう狭くなっているので、慎重に渡ります。
ボコボコと泥が湧き出すマッドポット。
こいつのデッカイやつを見に行きますよー。
と、その前に、たっぷりと積もった雪を渡って、夏は行けなくなってしまった中坊主に寄り道してしまいました。
だって、お天気が良かったんだもん・・・
ちょっとだけだもん・・・
辺りの斜面は、柔らかーいお餅のような雪に包まれています。
大泥火山に到着です。
静寂の中、大泥火山は静かに、されど力強く泥を噴き出していました。
と、思いきや、周囲の湯沼の泥には無数のカルガモたちの足跡が残されていました。
賑やかだったに違いない・・・
トローッと溶けたバニラアイス。
なんだ、この例え・・・
大泥火山から、大湯沼へと向かいます。
広い斜面に小さな雪玉が転がった痕。
なんか可愛い・・・
こちらの橋も雪庇が出来ているので、安全に歩ける場所を見極めて渡ります。
地面が露出している場所のあちこちに白く柔らかそうなお餅が・・・
見上げると、太陽の周りにハロ(日暈)が出現していました。
噴気孔の近くには、大きな霜柱も見られます。
ぐつぐつと音をたてるマッドポット。
噴気孔に迫る、溶けたマシュマロ群。
なんだよ、今日は食べ物ばかりのくどーさん・・・
しかも、溶けたマシュマロって💦
もう少し綺麗な表現はないものだろうか・・・
と、自分に問いただすも、適切な表現が生まれてこなかったのでしたー。
青空をバックにした広大なブナ林と国見台が控える大湯沼に到着です。
活動が活発な大湯沼。
無数の泥火山が勢いのままに噴き出し、湯気も濛々と立ち上がっています。
大泥火山を「静」と例えるならば、大湯沼は「動」と言えるのではないでしょうか。
両者の対比が面白い光景だと思います。
振り返ると、ブナ林の向こうに八幡平と畚岳。
ダケカンバに霧氷が着き、オオシラビソが樹氷へと変わってきている様子が遠目でもわかります。
なだらかはちまんたいさん。
もっこりもっこちゃん。
イベント当日は、大湯沼が見下ろせる場所まで行く予定ですが、今回の下見はここで引き返します。
だって、新雪があまりに綺麗で、これ以上トレースを残したくなかったから・・・
トレースを着けるのがもったいない気分になったから・・・
イベント参加者の皆さんにも、誰も歩いていない雪面に足を踏み入れる体験をして欲しいのです。
ゴールに向かう途中に振り返ると、広くて綺麗な雪面にくどーさんたちのトレースが一本だけ残されているのが見えました。
なんだか、地球にファスナーを付けたみたい。
って、例え‼
「真冬の大泥火山in後生掛」は今シーズン2回目。
1回目の時と違い、積雪も増えたので目に映るものが違うと思います。
自然はいつも同じではないところが面白いです。
参加者の皆さんが、何を見て、何を感じ取られるかが楽しみです。
くどう
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