12月24日(曇り)スノーシュー体験ツアー第2弾「大沼雪原とブナの森を歩こう」を開催しました。
「茶屋湖」に集合、開会式を終え、出発の前に歩き方の練習をしています。
ここを下るんですか! の戸惑いがあったかもしれませんが、それぞれの後姿には色々な情報が詰まっている気がしませんか?
本日エントリー、もちろん最年少の6歳の女の子! 頑張っています。
膝までの雪を想定していましたが、割と沈まず楽勝です。
クマ棚を見つけ、参加者の方にクマの爪痕を探してもらっています。
随分高い所まで上がるもんだと感心して見上げています。
紅葉の時期の前後、クマの目撃情報が一杯ありましたが、私たちもこの辺りで親子グマを見ています。生後8~9か月の仔グマも両前脚を大きく広げて、この木に登ったのだろうか、と考えています。
クマ棚観察を終え、再び歩き出しました。
ブナ林から大沼の湿原に下りるため、沢を避けながら下り口を選んでいます。
こんな深雪の中でも動物たちの暮らしの痕跡がありました。
どうやらキツネです。この足跡から得られる情報は、普通に歩いているので、獲物を追いかけていたものではない、という事でしょうか。
私たちの接近に気付き、カモが3羽慌てて飛び立ちました。
「ツブ沼」に到着、ふと気がつきました。ここは、なぜ水面が凍結しないのでしょうか?
よく見ると、対岸のあたりから湯気のようなものが見えているのですが・・・
考えて見ると不思議です。
対岸の方に廻り込むとヤドリギが一杯。
ここのヤドリギは手ごろな位置なので良く見えます。橙色の実が一杯ついているので、正確にはアカミノヤドリギです。西洋では、クリスマスに恋人たちがこの木の下でキスをすると、永遠に結ばれるという言い伝えがあるとか・・・
日本では漢字で、宿り木・寄生木とも書くようで、ヤドリギを見る目の違いが面白いと思います。
こちら、女の子の家族はヤドリギの実を食べた鳥の痕跡、「ネバネバ」の事を聞いています。
こんな、鳥が食べた痕跡のネバネバが一杯ありました。
アカミノヤドリギの実は一杯ついているので、食べ放題。食べごろ調査でも行った痕跡なのでしょうか。
!!
沢を渡りかけて、ちょっと無理をしたのか、スタッフたなかが沢に落ちました。
女の子の腕をお母さんが掴み、女の子がスタッフたなかを引っ張ってくれています。
魅せてくれます! と言いたいところですが、これはハプニングです。
(近くでスタッフあべも落ちました)
さっきのは、ブナのクマ棚でしたが、これはナナカマド。徹底的に枝が折られ、実はひとつ残らず・・・
残っている冬芽は何個かありましたが、情け容赦のないナナカマドのバッキンバッキン状態です。
冬の大沼の水面が見えるところで、鯉がユラユラと泳いでいました。
見落とした彼女のために、スタッフたなか、一生懸命。
すっかり恒例のヨコイチ、”大沼雪原を走る”というもの。スタートの合図を待っています。
合図とと共に、最初は遠慮、途中から本気に・・・、童心に帰って、本日一番の笑顔を作っていただける!という仕掛けです。
何もないと思っていた冬の森に、発見が一杯!
ありがとうございました。
あべ