八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

八幡平の自然については、まずこのブログで情報を!
ビジターセンターの活動、花や紅葉、旬の情報満載でお送りします

初めてでも気軽に歩ける!スノーシュー体験ツアー「大沼雪原とブナの森を歩こう」 開催しました。

2017-12-26 14:47:46 | イベント

 12月24日(曇り)スノーシュー体験ツアー第2弾「大沼雪原とブナの森を歩こう」を開催しました。

「茶屋湖」に集合、開会式を終え、出発の前に歩き方の練習をしています。

ここを下るんですか! の戸惑いがあったかもしれませんが、それぞれの後姿には色々な情報が詰まっている気がしませんか?

本日エントリー、もちろん最年少の6歳の女の子! 頑張っています。

膝までの雪を想定していましたが、割と沈まず楽勝です。

クマ棚を見つけ、参加者の方にクマの爪痕を探してもらっています。

  

随分高い所まで上がるもんだと感心して見上げています。

紅葉の時期の前後、クマの目撃情報が一杯ありましたが、私たちもこの辺りで親子グマを見ています。生後8~9か月の仔グマも両前脚を大きく広げて、この木に登ったのだろうか、と考えています。

クマ棚観察を終え、再び歩き出しました。

 ブナ林から大沼の湿原に下りるため、沢を避けながら下り口を選んでいます。

こんな深雪の中でも動物たちの暮らしの痕跡がありました。

どうやらキツネです。この足跡から得られる情報は、普通に歩いているので、獲物を追いかけていたものではない、という事でしょうか。

私たちの接近に気付き、カモが3羽慌てて飛び立ちました。

「ツブ沼」に到着、ふと気がつきました。ここは、なぜ水面が凍結しないのでしょうか?

よく見ると、対岸のあたりから湯気のようなものが見えているのですが・・・

考えて見ると不思議です。

対岸の方に廻り込むとヤドリギが一杯。

  

ここのヤドリギは手ごろな位置なので良く見えます。橙色の実が一杯ついているので、正確にはアカミノヤドリギです。西洋では、クリスマスに恋人たちがこの木の下でキスをすると、永遠に結ばれるという言い伝えがあるとか・・・

日本では漢字で、宿り木・寄生木とも書くようで、ヤドリギを見る目の違いが面白いと思います。

 こちら、女の子の家族はヤドリギの実を食べた鳥の痕跡、「ネバネバ」の事を聞いています。

こんな、鳥が食べた痕跡のネバネバが一杯ありました。 

アカミノヤドリギの実は一杯ついているので、食べ放題。食べごろ調査でも行った痕跡なのでしょうか。

!!

沢を渡りかけて、ちょっと無理をしたのか、スタッフたなかが沢に落ちました。

女の子の腕をお母さんが掴み、女の子がスタッフたなかを引っ張ってくれています。

魅せてくれます! と言いたいところですが、これはハプニングです。

(近くでスタッフあべも落ちました)

さっきのは、ブナのクマ棚でしたが、これはナナカマド。徹底的に枝が折られ、実はひとつ残らず・・・

残っている冬芽は何個かありましたが、情け容赦のないナナカマドのバッキンバッキン状態です。

冬の大沼の水面が見えるところで、鯉がユラユラと泳いでいました。

見落とした彼女のために、スタッフたなか、一生懸命。

 すっかり恒例のヨコイチ、”大沼雪原を走る”というもの。スタートの合図を待っています。

合図とと共に、最初は遠慮、途中から本気に・・・、童心に帰って、本日一番の笑顔を作っていただける!という仕掛けです。

何もないと思っていた冬の森に、発見が一杯!

ありがとうございました。

   あべ

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハチ子)
2017-12-27 09:49:27
御世話になりました 冬は落とし穴が有るので要注意ですね 今度脱出方法も御教授下さい 夏にツリークライミングした木を見て感動しました
返信する
Unknown (八幡平ビジターセンター)
2018-01-04 09:32:03
コメントありがとうございます。お通し穴ご注意ということですよね。いろいろな発見と体験のできる冬の森歩きは楽しいですね。
返信する

コメントを投稿