
御在所の登り口から、今日は御在所沼を見ながら旧スキー場を登ることにしました。
このあたりは何度も来ていますが、「御在所沼」も「五色沼」も見たことはありませんでした。
歩道も整備されていて、季節により変化するという「五色沼」を今度訪れてみようと思います。
ヤドリギが気持ちよさそうです。
ブナの実が落ちずに一杯ついています。
今年はこんな景色をよく見ます。
この状態は確かに「豊作」のように見えますが、時々こぼれている実は皮だけのペタンとしたシイナのようでした。
なぜ、ブナの殻斗が秋に落ちずに、冬にこの景色が見れるのかよくわかりません。
いずれ、何となく見ている景色ですが、少し変わった景色だと思います。
旧スキー場の斜面をひたすら登っています。
シバレというよりも、風がないので寒く感じません。登りが続くので最初からアウターは着ません。
一組の方が追いついてきました。「安比岳」、「源太森」まで行かれるそうです。
みるみる背中が小さくなりました。とてもスピードのある方達でした。
「岩手山」がとてもきれい、何度も何度も眺めています。
スキーのグループの方達が降りてきました。昨日は「八幡平山頂」、「陵雲荘」に泊られたそうで、仙台からの皆さんだそうです。
オオシラビソが横向きになっています。昨年は球果を一杯つけたようで、その軸が一杯残っています。
コース脇の、オオシラビソの枝をひっくり返して見ると、全ての木にというわけではありませんが、裏側にビッシリと雄花がついています。
そして、雌花。雌花は通常高い位置に上向きに付くので、なかなか見ることはないのですが、見ることができました。
まだ若い木ですが、幹から伸びる四方の枝に合計40~50個程付いていました。
これが全て球果になるか、確認をしようと思いました。
昨年の球果です。指で触るとカサカサと崩れてしまいました。
その一枚一枚から、種はすでに落ちていたようで、鱗片には種の跡の窪みが2個残っていました。
ハーハーしながらも、遠くに目を向けると、見慣れた山並みが見えます。
現在地、岩手県「茶臼岳」手前の登山道から、秋田県「五ノ宮嶽」・「皮投嶽」越しに見えた、青森県の「八甲田連峰」です。
実は、このあたりでスノーモービルのものと思われる、パンパンとカン高いエンジン音がしていました。
「恵比須森」山頂から、予定を変更して、昨年スノーモービルの人達が来ていた正面の「茶臼岳」手前から「黒谷地湿原」の方に行こうと思います。
昨年、この斜面にスノーモービルのトレースがたくさんついていました。
縦走路からオオシラビソ林を突っ切って、ショートカットしています。
斜面に到着。
何日か前のものと思いましたが、スノーモービルのトレースが付いていました。
今年も来た人がいたようです。
「黒谷地湿原」に向かう歩道に出ましたが、時折聞こえるスノーモービルのエンジン音は、正面左側の「藤七温泉」の方向から聞こえます。
ここから「茶臼山荘」に戻ることにしました。
たくさんの人達のトレースが残っています。
お昼は過ぎてしまいましたが、「茶臼山荘」到着です。
私たちの昼食中、「源太森」まで行ってきた人たちが、小屋に立ち寄り、スノーモービルのパンパンというエンジン音は、「藤七温泉」よりも上部の「見返り峠」付近からのようであった、という情報を提供してくださいました。
「見返り峠」に来ていたとすれば、違反行為です。
昼食後、ガリガリに凍った「茶臼岳」中腹を通り、「前山」から「恵比須沢」に降りようと思います。
「前山」の中腹は風の強いところのようで、枯死したオオシラビソと若いコメツガ、オオシラビソが一杯でした。
八幡平山頂付近のオオシラビソは平均80年ぐらいしか生きれない。と聞いたことがありますが、ここのオオシラビソはもっと短命かもしれません。
この斜面を滑ってきたことを少々後悔しています。
ガリガリでエッジが立ちません!。
ようやく戻って来ました。
暖かくなってきたといっても、「茶臼山荘」の室温は-3度でした。
それでも、途中までアウターを着なかったし、遠くの山の雪崩の跡を見ると、待ち遠しい春が近いと感じずにはいられません。
少し残念だったのは、スノーモービルのエンジン音で、あれは冬山の静寂を破る騒音でした。
あべ