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大事なことは(大体)手塚マンガから学んだ

はっちのカルチャー日記。
大好きな手塚治虫先生関連多めです。

※ネタバレあり

“憎しみ”と向き合う異色作「ボンバ!」

2018-07-24 05:15:03 | 本・マンガ





ずっと書きたかったこのカテゴリ!
今回は“手塚治虫の暗い作品”として知られる「ボンバ!」をご紹介します。「鉄腕アトム」や「ブラック・ジャック」など悪に立ち向かう主人公が多い手塚マンガの中では異色の存在かもしれません。
「ボンバ!」では主人公が憎しみに任せて人を殺め、世の中を恐怖で支配しようとまでするのです。


主人公・男谷哲は綺麗で優しい水島先生に想いを寄せていましたが、赴任してきた鬼頭先生が水島先生にプロポーズをします。鬼頭先生を憎む哲のもとに馬の幻“ボンバ”が現れ、鬼頭先生を片付けるよう命じたら本当に殺してしまいました。それ以来哲は自分が憎んだ相手を殺すようボンバに命じるのでした。


自分にとって害となる者を消したいと願うのは生き物の本能かもしれません(と思わずにはいられません)しかし憎んだものを(この世から)抹消しても根本的な解決にはなりません。


水島先生を事故で亡くした哲はついに街中をボンバに襲わせ暴走し始めました。
病理学を研究する山之口先生は ボンバの正体を突き止めていくうちに水島先生が哲に書いた手紙を見つけます。手紙を読んだ哲は自分の愚かさを憎み、ボンバはついに哲を襲いかかりました。しかし憎みにこそ愛(恋愛感情に限りませんが)で向かうべきだと思わせるクライマックスが待っています。



…あらすじほとんど書いてしまった笑
個人的な見どころは二人の美女の登場です♪

男性にモテまくって堕落していったマドンナの水島先生と、自分の身の危機を顧みず一人の患者を救おうとする山之口先生は対照的な女性といえるでしょう。


「ボンバ!」は1,970年に発表された連載マンガですが、この頃の手塚先生の絵が好きでよく読み返すお気に入りの作品です♪


やさしい恋の物語「世ノ介先生」

2018-05-21 22:30:01 | 本・マンガ



※画像はhontoアプリより


銀色夏生さんの物語は面白いです。
なぜかいつもマンガでも読んでいるみたいに声を出して笑ってしまいます笑

それは、登場人物の心の描写に共感しっぱなしだからかもしれません。



口うるさい世ノ介先生をおどかそうと“わたし”と心理学研究者のサラミさんはある実験を計画し世ノ介先生を誘い出します。


それはひまわりをはさんで男女が一時間ほど見つめ合うというものですが、目の前にあるひまわりがそれぞれの感情を受けて変化するのです。
世ノ介先生の相手は、美人でしっかりした性格のすずこさんです。彼が一番苦手なタイプの女性です。

2時のおやつタイムを入れながら(笑)実験を重ねる日々。世ノ介先生のひまわりはどうなるでしょうか。先生を驚かせることはできるのでしょうか。

…続きは本をご覧ください♪


夏生さんの世界に触れると、本来人々はこういう生活をしていたのでは?といつも思うのです。
生活の中心は会社で身も心もクタクタになるまで働くことではなく、家での暮らしや人との交流だなと。
仕事はしているけど、もの書きや研究者やお店やさんなど。


近所の人との交流もあって、その人がまた誰かを紹介してくれるから友達の輪が広がる。
気の合った仲間と話したり遊びに行ったり。好きになったら結婚することもあるかもしれません。


そこにはただただ優しい空気が流れています。



……なんてことを考えながら読んでます(笑)


みんな一生懸命働くからどんどん便利で快適な世の中になったけど、自分を含め街行く人々がしあわせそうでないのはなぜだろう。
一度自分にとってのしあわせは何かを考え、いましていることはそのしあわせを掴むために必要かを考えたほうがいいかもと思います。


あらすじからだいぶそれましたが、ひまわりの結果より実験を中心とした4人の交流や生活が読みどころです♪


続けたらどんなことでも叶いそう

2018-05-19 07:00:06 | 本・マンガ



私が元気づけられるあのシーン…
もちろん手塚マンガですが(笑)


とにかく手塚先生の絵が好きなので、つのがい先生のように公式にはならなくてもせめて似た絵が描けるようになりたい…


まあ簡単なことでないのは承知ですが、いつかできると信じたくなる場面をご紹介。



①「空気の底 グランド・メサの決闘」



「文字も読めなかったスティーブはやがて玄人も舌をまくほどの法律のベテランになり…」


父を殺した男との決闘で親指をつぶされ、拳銃を持てなくなったスティーブは男を死刑にするためニューヨークへ渡り 法律の勉強を始めます。
具体的な努力の過程は描かれていませんが、“狂ったように法律の勉強をはじめた”とあるのでやはり苦しかったであろうと想像できます。
実に7年かかって故郷で新しい法律をつくるまでになるのですが、男への復讐心が彼をそこまで成長?させたのでしょう。




②「ブラック・ジャック 二つの愛」



「ぼくについて一年でも二年でも習ってほしいんだ(中略)何年か経ってぼくのにぎり方と味を すっかりあんたが受け継いだときにぼくのおっかさんにあんたが ぼくのスシをにぎって食わせてほしいんだけど」


日本一の寿司職人・タクやんは交通事故で両腕を失ってしまいます。自分の寿司で親孝行をしたいタクやんは、トラック運転手の明に自分の腕になってほしいと頼み、二人の修行の日々が始まるのです。皆に何と言われようともめげず ついに明はタクやんの味を受け継いだのでした。
お母さんにおいしい寿司を食べさせたいタクやんと、そんなタクやんの役の立ちたい明の想いが起こした奇跡かもしれませんね♪



諦めないこと、続けることの大切さを改めて感じさせられる名場面でした。本当はもう一つ欲しかったのですが(笑)


目標に向かって頑張りましょう!
時間はかかれど、成し遂げたらとても深みのある人生になるはずです。なにせ「超・熟成味噌型人生」を歩んでいるのですから♪



※画像はどちらも「手塚治虫 文庫全集」からお借りしました。

何度読んでも笑える!「コジコジ」

2018-05-14 09:18:55 | 本・マンガ







この前コジコジカフェ(5/14まででした)に行って来たので、今回はさくらももこさんのマンガ「COJI-COJI」について書きましょう(笑)


コミックの表紙風メニュー!


大バカな宇宙生命体であるコジコジとメルヘンの国の住人たちの日常(⁈)を描いたギャグ漫画です♪


何度読んでも笑えるのですが、コジコジって本当は天才⁉︎と思ってしまうほど返しが見事です。
一見馬鹿馬鹿しい(失礼!)な会話にも自分らしく生きるために大切なことや、宇宙の真理が散りばめられているのです(スケール大きいなw)


これはマンガのワンシーンを再現した顔はめパネルですが(笑)

コジコジは褒め上手⁉︎
太めの明朝体がさらに笑いを誘ってくれます(笑)


読むと嫌なことも笑い飛ばせてオススメです♪

ミニマリストしぶさんの「手ぶらで生きる」を読みました♪

2018-05-09 19:50:16 | 本・マンガ



発売日に電子書籍が出るのは前代未聞?らしいですね!(hontoさん愛用中♪)


ミニマリストしぶさんの「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法 」を読みました!
一時期ブログにハマり過去記事まで遡り読み漁ってましたが(笑)本も読み応えバツグンです♪


初めて(ガラーンとした部屋の)しぶさんを知った時は“とにかくモノを持たない人”って印象だったけど、モノに限らず思考や人間関係、そして人生観に至るまでミニマルを追求されていてミニマリストをここまでアイデンティティにできてる人はそうそういないぞ…と今は尊敬しています(笑)


しぶさんのすごいところは発信されるミニマリストの情報がどんどん進化しているところだと思います!ご自分のことだけでなく、他の方や企業のサービスの紹介、科学的根拠などを交えた分かりやすく興味深いミニマリストになりたくなるお話がどんどん出てきている気がします。これからも楽しみにしています♪


ミニマリストを目指さない方も実践することで毎日が生きやすくなりそうな方法満載です。超オススメ!
私はまず「ミニマム・ライフコスト(充分に生きられる最低限の費用)」を把握して一人暮らしの準備を始めたいと思います♪