12/23(祝)楽しみにしていた顔見世に行ってきました。
今回は、昼と夜と迷ったのですが、信濃路紅葉鬼揃を見たかったので、”夜の部”にしました。
朝はゆっくり出かけることができますしネ
京阪で四条までトコトコと行き、まずは、切符を引き替えて、その後高島屋へ。
お楽しみのご飯とお菓子を仕入れて、南座へ戻りました。
開場までまだ時間があったので、お向かいの井澤屋さんでウィンドウショッピング
見ていたら色々なものが欲しくなってしまう。中でも白地に赤を効かせた帯締めに一目ぼれ。お持ち帰りしたかったな。でも、まぁ、次の機会にしましょう。
今日は歌舞伎!ですから。お楽しみは一つずつ。
南座前にて、記念撮影
さて、これから独断と偏見による観劇の感想を書いていきます
傾城反魂香 土佐将監閑居の場
又平女房おとく 藤十郎
狩野雅楽之助 扇 雀
土佐修理之助 亀 鶴
将監北の方 吉 弥
土佐将監光信 竹三郎
浮世又平後に土佐又平光起 翫 雀
この場面は、ども又こと、浮世又平が”土佐”の苗字を手に入れるシーンです。
クライマックスは、夫婦で心中しようとして、最後に一世一代の絵を石の手水鉢に書くシーン。又平が書いた自画像が石を通して裏に浮かびあがってきます。
この絵の奇跡のおかげで”土佐”の苗字を許されるのでした。
最近、舞台を拝見するたびに思うのですが、藤十郎さんの鼻の具合が心配です。
セリフを言う際、鼻をすするのですが、その音が気になって気になって…。
涙交じりのセリフでは効果があるのですが、まだ、そこまで感情は高まって
いないでしょう。と思う所から既に涙声状態。
大好きな藤十郎さんだけに何だか残念に思ってしまうのです。
翫雀氏はいい役者さんになったなぁ~と最近の舞台を観るたびに思っています。
今回も、又平の気弱な所と、一途な所、強情な所、等々を演じ分けられてて、
素敵だな。と思いました。
元禄忠臣蔵
大石最後の一日
大石内蔵助 吉右衛門
磯貝十郎左衛門 錦之助
乙女田娘おみの 芝 雀
村井源兵衛 由次郎
中村吉右衛門丈の内蔵助が何と言っても格好よいです。
動じない、一本筋の通った上司って素敵ですよね。
関西にいますと、吉右衛門丈のお芝居は中々拝見できないので、顔見世は
貴重な機会です。
錦之助さんは、東京の方なので、記憶にあまり残っていなかったのですが、
今回の磯貝役は、好感が持てました。若さと、若さゆえの迷いと、一途さが
全面に出てて、いいですね~。
次回は、何をされるのかな?と楽しみになりました。
信濃路紅葉鬼揃
鬼女 玉三郎
平 惟茂 海老蔵
鬼女 門之助
同 吉 弥
同 笑 也
同 笑三郎
同 春 猿
山神 仁左衛門
玉三郎氏監修の作品。以前TVで紹介されていましたが、どうしても生で
観てみたかったのです。
お付の鬼女の、笑也さんと春猿さんが花道から出てこられた時は、
「きゃ~お久しぶりだ~」と内心万歳状態。お二方とも麗しいですよね。
玉三郎氏はさすがにお美しい。見せ方、魅せ方を心得ていらっしゃる方
ですもの。私としてはポージングの妙、動きの妙に目が釘付けでした。
お客さんの反応もやはり玉三郎氏を観に来ているという感じでしたね。
仁左衛門丈の山神は、なんだか一生懸命で、思わず微笑みが漏れました。
私の上の世代ですと「孝玉コンビ」のファンが多いのですよね。
夜の部では、この演目だけが二人が一緒に出演されるのですが、残念な
ことに、舞台上での二人のシーンは見ることができませんでした。
昼の部だと「ぢいさんばあさん」で二人のコンビが観れたのですが…
源氏物語千年記念
源氏物語 ~夕 顔~ 五條、夕顔の屋敷、池のほとり
光の君 海老蔵
夕顔 扇 雀
惟光 猿 弥
六条御息所 玉三郎
夕顔と出会う処から、御息所の生霊騒ぎ、夕顔が亡くなって1年経った頃を
駆け足で見せて下さいました。
ただ、なんだか、海老蔵と扇雀の息があってないようで、少しちぐはぐな
感じがしたのが残念です。23日に観に行ったので、もう顔見世興業も終盤。
お互い慣れているはずだと思うのですが…。何故でしょう?
その他、作品としては、玉三郎氏独壇場という印象を受けました。
貫録が違うのですよね~。
そして、舞台演出について言えば、幻想性を出そうと思ったのかもしれませんが、
役者さんの花道からの登場が分からないのが問題ではないかと…。
舞台が暗いまま、静々と出て来られても、ちょっと困ります。
返って、客席がざわついちゃうような気がします。
あ、あと、1場と2場の光の君の衣装はもう少しふっくらさせた方が格好
いいと思います。なんだかストンとしていて、扇雀さんと並んだ時に貧弱に
見えるのです。3場の衣装は色が白だったということもあるかも知れませんし、
一人だったというのもあるかもしれませんが、そんなに気になりませんでした。
そして、前回の歌舞伎の時にも思ったのですが、今回の顔見世でも思ったこと。
お客さんの拍手が微妙~です。役者さんが出て来られても、拍手なしとか、退場
される時も、パラパラとしか拍手してないとか。
観客も舞台を構成していると思っていますが、そう思ってらっしゃる方が少ない
のか、拍手が気持ちよくないのですね。
どうしても居心地が悪くなってしまいます。
イヤホンガイドを借りてらっしゃる比率も多かったのですが、その所為なのかどうなのか…。
イヤホンガイドを聞いていると、拍手のタイミングとかポイントとかが分からなく
なるのでしょうか?
それとも、そういうお約束が感じられない方が多くなってきているのか…
歌手のコンサートなんかだと、拍手や声援なんかは一斉に盛り上がっているので
感性がないとは思わないのですけど。
”歌舞伎”ってことで、気負ってらっしゃるのか…
一度、色んな方に聞いてみたい点ですね~。
当日の着物と帯です。
着物話がいっぱいのブログは、こちらへ。
芸事の話はこちらへ。
私が楽しみにしている話が満載
ブログ村に参加しています。
応援よろしくお願いします。
今回は、昼と夜と迷ったのですが、信濃路紅葉鬼揃を見たかったので、”夜の部”にしました。
朝はゆっくり出かけることができますしネ
京阪で四条までトコトコと行き、まずは、切符を引き替えて、その後高島屋へ。
お楽しみのご飯とお菓子を仕入れて、南座へ戻りました。
開場までまだ時間があったので、お向かいの井澤屋さんでウィンドウショッピング
見ていたら色々なものが欲しくなってしまう。中でも白地に赤を効かせた帯締めに一目ぼれ。お持ち帰りしたかったな。でも、まぁ、次の機会にしましょう。
今日は歌舞伎!ですから。お楽しみは一つずつ。
南座前にて、記念撮影
さて、これから独断と偏見による観劇の感想を書いていきます
傾城反魂香 土佐将監閑居の場
又平女房おとく 藤十郎
狩野雅楽之助 扇 雀
土佐修理之助 亀 鶴
将監北の方 吉 弥
土佐将監光信 竹三郎
浮世又平後に土佐又平光起 翫 雀
この場面は、ども又こと、浮世又平が”土佐”の苗字を手に入れるシーンです。
クライマックスは、夫婦で心中しようとして、最後に一世一代の絵を石の手水鉢に書くシーン。又平が書いた自画像が石を通して裏に浮かびあがってきます。
この絵の奇跡のおかげで”土佐”の苗字を許されるのでした。
最近、舞台を拝見するたびに思うのですが、藤十郎さんの鼻の具合が心配です。
セリフを言う際、鼻をすするのですが、その音が気になって気になって…。
涙交じりのセリフでは効果があるのですが、まだ、そこまで感情は高まって
いないでしょう。と思う所から既に涙声状態。
大好きな藤十郎さんだけに何だか残念に思ってしまうのです。
翫雀氏はいい役者さんになったなぁ~と最近の舞台を観るたびに思っています。
今回も、又平の気弱な所と、一途な所、強情な所、等々を演じ分けられてて、
素敵だな。と思いました。
元禄忠臣蔵
大石最後の一日
大石内蔵助 吉右衛門
磯貝十郎左衛門 錦之助
乙女田娘おみの 芝 雀
村井源兵衛 由次郎
中村吉右衛門丈の内蔵助が何と言っても格好よいです。
動じない、一本筋の通った上司って素敵ですよね。
関西にいますと、吉右衛門丈のお芝居は中々拝見できないので、顔見世は
貴重な機会です。
錦之助さんは、東京の方なので、記憶にあまり残っていなかったのですが、
今回の磯貝役は、好感が持てました。若さと、若さゆえの迷いと、一途さが
全面に出てて、いいですね~。
次回は、何をされるのかな?と楽しみになりました。
信濃路紅葉鬼揃
鬼女 玉三郎
平 惟茂 海老蔵
鬼女 門之助
同 吉 弥
同 笑 也
同 笑三郎
同 春 猿
山神 仁左衛門
玉三郎氏監修の作品。以前TVで紹介されていましたが、どうしても生で
観てみたかったのです。
お付の鬼女の、笑也さんと春猿さんが花道から出てこられた時は、
「きゃ~お久しぶりだ~」と内心万歳状態。お二方とも麗しいですよね。
玉三郎氏はさすがにお美しい。見せ方、魅せ方を心得ていらっしゃる方
ですもの。私としてはポージングの妙、動きの妙に目が釘付けでした。
お客さんの反応もやはり玉三郎氏を観に来ているという感じでしたね。
仁左衛門丈の山神は、なんだか一生懸命で、思わず微笑みが漏れました。
私の上の世代ですと「孝玉コンビ」のファンが多いのですよね。
夜の部では、この演目だけが二人が一緒に出演されるのですが、残念な
ことに、舞台上での二人のシーンは見ることができませんでした。
昼の部だと「ぢいさんばあさん」で二人のコンビが観れたのですが…
源氏物語千年記念
源氏物語 ~夕 顔~ 五條、夕顔の屋敷、池のほとり
光の君 海老蔵
夕顔 扇 雀
惟光 猿 弥
六条御息所 玉三郎
夕顔と出会う処から、御息所の生霊騒ぎ、夕顔が亡くなって1年経った頃を
駆け足で見せて下さいました。
ただ、なんだか、海老蔵と扇雀の息があってないようで、少しちぐはぐな
感じがしたのが残念です。23日に観に行ったので、もう顔見世興業も終盤。
お互い慣れているはずだと思うのですが…。何故でしょう?
その他、作品としては、玉三郎氏独壇場という印象を受けました。
貫録が違うのですよね~。
そして、舞台演出について言えば、幻想性を出そうと思ったのかもしれませんが、
役者さんの花道からの登場が分からないのが問題ではないかと…。
舞台が暗いまま、静々と出て来られても、ちょっと困ります。
返って、客席がざわついちゃうような気がします。
あ、あと、1場と2場の光の君の衣装はもう少しふっくらさせた方が格好
いいと思います。なんだかストンとしていて、扇雀さんと並んだ時に貧弱に
見えるのです。3場の衣装は色が白だったということもあるかも知れませんし、
一人だったというのもあるかもしれませんが、そんなに気になりませんでした。
そして、前回の歌舞伎の時にも思ったのですが、今回の顔見世でも思ったこと。
お客さんの拍手が微妙~です。役者さんが出て来られても、拍手なしとか、退場
される時も、パラパラとしか拍手してないとか。
観客も舞台を構成していると思っていますが、そう思ってらっしゃる方が少ない
のか、拍手が気持ちよくないのですね。
どうしても居心地が悪くなってしまいます。
イヤホンガイドを借りてらっしゃる比率も多かったのですが、その所為なのかどうなのか…。
イヤホンガイドを聞いていると、拍手のタイミングとかポイントとかが分からなく
なるのでしょうか?
それとも、そういうお約束が感じられない方が多くなってきているのか…
歌手のコンサートなんかだと、拍手や声援なんかは一斉に盛り上がっているので
感性がないとは思わないのですけど。
”歌舞伎”ってことで、気負ってらっしゃるのか…
一度、色んな方に聞いてみたい点ですね~。
当日の着物と帯です。
着物話がいっぱいのブログは、こちらへ。
芸事の話はこちらへ。
私が楽しみにしている話が満載
ブログ村に参加しています。
応援よろしくお願いします。
おっしゃっている吉右衛門さんは、初代ですね。
修善寺ですと、東京からも近いですし、疎開し易かったのでしょうね。
そうで~す
どうしても欲しかったので、あちこちで探しました。大丸で見つけた時は嬉しかった~
落語でも反応ないの?
なんて勿体ない!!
通ぶって斜めに見てるのもどうかと思いますけど、自然体で反応ないって、落語家さんもやりづらいですよね。
落語とか舞台って、絶対、観客と作るものですよね?
前にご一緒したのは,夏だったかしら?
ひょっとしてこれはインバネスコート?素敵だわ~!
ファーがつくとゴージャスですね♪
お着物ももっと見たいわ~。
舞台を見てても,なんか反応がない方っていますよね。
落語ですら,何の反応もナイの。あれ何?
通だったり,通ぶってたりで,
斜めに見てるのでもないみたい。
ほんとに何の反応もナイの。
なんかもったいないですよね。
ある種,その場に参加して楽しむものなのに。