~晴寿々月~

日本舞踊、着物、歌舞伎、気になることを徒然に…
奈良の芸妓さんに地唄舞を習ってます♪

染物 vs 織物

2009年02月22日 23時23分34秒 | Weblog
着物には、柔らか物という染めの着物と、硬い着物という織の着物がありますよね。
で、私の好みはどっちなんだろう???と、振りかえってみました。

思えば、日舞のお稽古を習い始めた最初の頃は、反物を買っても、紺だの、水色だの寒色ばかりでした。
仕立てをお願いする度にお師匠さんに「地味ねぇ」と毎回言われてました。
今から考えると確かに地味だったなぁ~と思います。
ただ、洋服の生活をしていた人間からすると、赤とかピンクの華やかな色の分量が多い着物には尻込みしてしまうのです。

お稽古は紬なんかでもOKですが、いざ舞台!となるとこれは染め物でないといけません。
袷の着物は親が買ってくれていたので持っていましたが、夏物はない!
必要に迫られて夏物を買ったのですが、色目は落ち着いた緑色(竹の色が近いかなぁ?)の絽でした。
やっぱり地味ですねー

お師匠さんには再三「赤いのを買いなさい」とアドバイスを受けました。
”赤いの”というのは、明るい色、赤味のある色ということです。
やっぱり赤系は、基本華やかですし顔色も良くなりますものね。

そう言われると弟子としては、頑張って探すようになります。
反物探しをする時、柔らか着物は、明るい地色で、柄の大きめの物を選ぶようにしています。(柄の大きめの物は基本的に若い子向けなのですが、舞台映えを考えると柄が大きくないと少し具合が悪いのです)
とはいえ、中々明るい色の反物ってないんですよね~
呉味の市とか、デパートでの催事があれば、パトロール(?)をするようにこころがけていますが、何十反とある中から、お値段が丁度よくて、明るい地色の反物を探すのは苦労します。
たまに巡り合うと、とっても嬉しいです

そうこうする内に、柔らかものの綺麗な色への気遅れが少しずつ薄れてきました。
目が着物に慣れてきたっていうのもあります。
”慣れ”って凄いな~と思います

織りの着物は普段着扱いなので着ていて気が楽です。
自分の好みとして買うのは、紬はざっくりしていて、張りがあるので、着るのも楽です。大島とかだと張りが有りすぎて着こなすのが大変ですけど…。
お稽古の時は、扱いが楽というのと、帯が半幅でもいいので、紬系がほとんど。

週末のお出かけの時は、気が張る時は染物、そうでない気楽なお出かけの時は、織物の出番が多いかな?

両方、バランス良く着ていきたいですね。



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4 コメント

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Unknown ()
2009-02-22 23:34:54
私もいっつも「ジミやわぁ~」って先生に言われるの(;_;)
でも、ホント,華やかなモノをって概念がないものだから
戸惑うばかりなの。

私もいつか慣れる日が来るのかしら…?
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初めまして。 (京の友禅屋)
2009-02-23 13:03:24
初めてお邪魔します。私は手描友禅の職人をしています。色柄はどうしても好みのものに偏りますね。でも もう書かれている通りで思い切って他の色、配色に挑戦されて行くと又違った自分に出会えますものね。
染物と織物・・それぞれ良い所を見つけられてお着物を楽しんでください。
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きっと慣れますよ! (きょうこ@晴寿々月)
2009-02-24 01:34:15
むさんへ

最初の頃は私もず~っと言われてましたもん。
私の場合、奉納舞とかの舞台用で華やかな物を着る機会があったので早く慣れたのかもしれません。
着ている内に、なんとかなりますよー。
華やか物にも是非!挑戦して下さい!
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始めまして! (晴寿々月)
2009-02-24 01:36:50
ご訪問ありがとうございます。
京の友禅屋さんのHPも見せていただきました。
にらの花の振り袖が素敵でした。
ああいうふんわりした優しい色は大好き!です。
また、色々な作品も見せて下さいね。
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