~房総の旅・翌朝~
「ピンポーンパーンポーン、おはようございます。○○町なんとか組合からのお知らせです』という町内放送で目覚めて時計を見たら朝7時!えっ。漁港の町にとってはもう早い時間じゃないんだ~。これでみんなを起こすって訳じゃないのよね。
早々にチェックアウトし、浜辺で貝を採って、たき火から火種をもらって焼いて食べる。「直火でのバーベキュー等は禁止されております」というアナウンスが流れるも、監視所の真下で大々的に流木を燃やしているので気にしないことにする。天気のせいか海水浴客はいないし。
頭にタオル巻きだった私を男と間違えたのをきっかけに、浜辺に住む手ぬぐい姉さんかぶりのおばあちゃんとしばし話す。コーヒーの麻袋で作った私のリュックを見て、「いんやーこんだらナンキン袋なつかしいなあ。わたしら子どもんころは、こんなのに海藻入れて運んだっぺ」漁師言葉だっぺ~。このおばあちゃんに限らず、さびさびの自転車に乗った赤ら顔のおじいちゃんや、道を教えてくれた貸しボート屋のおっちゃん、みんなぶっきらぼうな口調なんだが不思議とやさしく感じる。ストレートなんだ。
雨も降ってきたし、そろそろ移動するか~と駅へ向かったが、便所(この辺はどこもぼっとん)へ入っているうちに一時間に一本の電車が行ってしまった。まあ、いいや。のんびりと散歩がてら、食堂ないかな~と駅前の通りを歩く。のぼりは立っているけど果たして営業しているのだろうか?という店が並ぶ。あ。開いてる店!かつては東京にいたが実家にもどってきたという海藻屋わかだんなとしばしおしゃべり。かじめというひじきの仲間をお土産に買い、近くの神社で一休み。近所の人の氏神様なのかな。神社が二つあったが小さい神社の方が大切にされているみたいだった。人気のないのんびりした小径、古い日本家屋の並ぶ間を通り、駅前通りにもどる。『えーっこんな田舎にわざわざ来たのー?鎌倉の方がいいじゃない!」と驚くパン屋でマドレーヌとプリンを買う。買い物の度に話が長くなりあっという間に一時間たってしまった。結局駅前商店街で開いている店は海藻屋、八百屋、パン屋の3件だけだったなあ。
ホームに入る。スイカはもちろん使えない。駅のあちらは民家のむこうに山。こちらは看板のむこうに海。時間が止まる。
電車に乗ってマドレーヌを食べた。甘い!!あー、おぼろになつかしい田舎の甘さだー。白砂糖たっぷりですごく甘い!
帰り道の車窓からながめた看板には『○○町へ東京から橋を架けよう!東京湾大橋」
橋なんか、かけないでほしいなー。不便だから残っているものの多さ、息詰るくらいの親しさと裏腹の、人の良さ、豊かさ。こういう町がたくさんあったのに、便利を求めてみんな駅ビル&コンビニ&チェーン店の同じような町になっちゃったんだ。便利の代償は大きい。不便の中で日々生活していない私がいうのは説得力ないが、愛すべき場所、それぞれの人のふるさとが、なくならないでほしいなあ。
レトロでたのしいのんびりした旅でした。なによりも、近場でこんなにタイムスリップできるとは!
しばらく低予算、近場の田舎旅で日本を味わおうっと。
みなさまもいかが?
「ピンポーンパーンポーン、おはようございます。○○町なんとか組合からのお知らせです』という町内放送で目覚めて時計を見たら朝7時!えっ。漁港の町にとってはもう早い時間じゃないんだ~。これでみんなを起こすって訳じゃないのよね。
早々にチェックアウトし、浜辺で貝を採って、たき火から火種をもらって焼いて食べる。「直火でのバーベキュー等は禁止されております」というアナウンスが流れるも、監視所の真下で大々的に流木を燃やしているので気にしないことにする。天気のせいか海水浴客はいないし。
頭にタオル巻きだった私を男と間違えたのをきっかけに、浜辺に住む手ぬぐい姉さんかぶりのおばあちゃんとしばし話す。コーヒーの麻袋で作った私のリュックを見て、「いんやーこんだらナンキン袋なつかしいなあ。わたしら子どもんころは、こんなのに海藻入れて運んだっぺ」漁師言葉だっぺ~。このおばあちゃんに限らず、さびさびの自転車に乗った赤ら顔のおじいちゃんや、道を教えてくれた貸しボート屋のおっちゃん、みんなぶっきらぼうな口調なんだが不思議とやさしく感じる。ストレートなんだ。
雨も降ってきたし、そろそろ移動するか~と駅へ向かったが、便所(この辺はどこもぼっとん)へ入っているうちに一時間に一本の電車が行ってしまった。まあ、いいや。のんびりと散歩がてら、食堂ないかな~と駅前の通りを歩く。のぼりは立っているけど果たして営業しているのだろうか?という店が並ぶ。あ。開いてる店!かつては東京にいたが実家にもどってきたという海藻屋わかだんなとしばしおしゃべり。かじめというひじきの仲間をお土産に買い、近くの神社で一休み。近所の人の氏神様なのかな。神社が二つあったが小さい神社の方が大切にされているみたいだった。人気のないのんびりした小径、古い日本家屋の並ぶ間を通り、駅前通りにもどる。『えーっこんな田舎にわざわざ来たのー?鎌倉の方がいいじゃない!」と驚くパン屋でマドレーヌとプリンを買う。買い物の度に話が長くなりあっという間に一時間たってしまった。結局駅前商店街で開いている店は海藻屋、八百屋、パン屋の3件だけだったなあ。
ホームに入る。スイカはもちろん使えない。駅のあちらは民家のむこうに山。こちらは看板のむこうに海。時間が止まる。
電車に乗ってマドレーヌを食べた。甘い!!あー、おぼろになつかしい田舎の甘さだー。白砂糖たっぷりですごく甘い!
帰り道の車窓からながめた看板には『○○町へ東京から橋を架けよう!東京湾大橋」
橋なんか、かけないでほしいなー。不便だから残っているものの多さ、息詰るくらいの親しさと裏腹の、人の良さ、豊かさ。こういう町がたくさんあったのに、便利を求めてみんな駅ビル&コンビニ&チェーン店の同じような町になっちゃったんだ。便利の代償は大きい。不便の中で日々生活していない私がいうのは説得力ないが、愛すべき場所、それぞれの人のふるさとが、なくならないでほしいなあ。
レトロでたのしいのんびりした旅でした。なによりも、近場でこんなにタイムスリップできるとは!
しばらく低予算、近場の田舎旅で日本を味わおうっと。
みなさまもいかが?
動画の更新を怠っていてすみませ~ん!容量が早くもいっぱいになってしまい、どうしようかなあと思案中。
いいですね~。ちゃんと田舎をお持ちなのですね!うらやましいです!