おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

戦のあと

2020-08-16 | あしもとからの思索
今日も暑かったですね!
この暑さだと、日中は集中力が短いですー。深夜は涼しい!

終戦記念日だったので、第二次世界大戦の記事をいくつかよみました。
私の祖母はまさに戦争中に父を産んでいます。つまり乳飲み子の母として戦争を過ごした祖母には、あの日々がやっと終わった、という意味で終戦だったのだろうな、と思うので、私は敗戦と言わずに終戦ということにしています。祖母は「負けるに決まってる戦争に負けた」と言っていましたが、それは終戦後の認識のように思います。渦中にその常識の中で抗えずにいたことが祖母の口を重たくしたようで「あの戦争はひどかったね。。」というきりでした。もっと話を聞いておけばよかったです。

話は変わりますが、私が子育ての16年を過ごした鎌倉も、やはり戦の跡地です。私たちは山崎というところに住んでいましたが、あの山崎の合戦の場所です。いわくつきの泣き塔という鎮魂の社もあり、山道で幼児がうっかり「こどもの日のおじちゃん(兜かな?)」を見てしまう土地柄でした。
少し暗い雰囲気の祠や、街角で暗いムードの場所があることがあります。
私は特にスピリチュアル系ではないのですが、不確かな気配にだけ敏感で、鎌倉では不穏な感じがしたら「戦に力尽くしてくださってありがとうございます。おかげさまで、未来の私たちはとても幸せに過ごしています!」とつぶやくことにしていました。
それで、何かがパーッと晴れるわけではないですが、なんとなく、後悔で身動きの取れなくなった魂が、安心できるかもしれないと思うのです。

そんなことはすべて、私の気のせいかもしれません。
でも、祖母が見てきた第二次世界大戦で亡くなった多くの方々に「おかげさまで平和な未来に暮らしています。ありがとうございます。」って、私は言いたい。
まだまだ、完全に平和ではないとしても、あの後の地平が今だから。

どんな今でも、肯定しながら歩いて行きたいな。
偶然な全てのことに、意味を見出しながら。






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