最近はみなとみらいの赤レンガに2店目を出店したそうで、そちらも気になるが、まずは初店舗の七里ガ浜へ。
しかし平日なのに8:40で満席とは恐れ入った。
少々カウンター席で待った後、空いたテラス席へ。すでに食事している2人客がテラスへの移動を希望したが、当然?待っている客を優先してくれた。
朝食にそんなにお金をかける人がいるということにも驚く。結構な値段の品を何品も頼んでいる。もっとも、そんなに頼むのもこの店だからかもしれない。
テラス席は海風が思いの外ひんやりする。
かすかな潮の香り。
ロケーションはいい。隣席の女の、アニメがかった声が雰囲気にそぐわないが、本人のせいでもないので仕方ない。
感覚としては5~10分待ったところで、リコッタパンケーキが運ばれてくる。
バナナは陰に隠れて見えない。
ていうか、見た目、ふわっとした感のある普通のパンケーキ。
しかし同時に運ぶようお願いしたエスプレッソが来ない。
5分ほど待ったが、パンケーキが冷めるのもいやなので、程なく来るだろうと思い、食べ始めることにする。
ハニーコームバターのかかっているあたりを切って口に運ぶと、染み込んだバターが滴り落ちた。
口あたりはしっとりと柔らかく溶けるよう。強いて言えば、しっとりした蒸しパンに、さらに水分が加わって軽くなった感じ。
結局エスプレッソは、再度声をかけて持ってきてもらった。
そのときの店員さんが本当に申し訳ないといった感じだったので、好感度高し。というか、そこまで恐縮してもらうものでもないのだが・・・と言ったらかえって失礼か。
でもこの店の店員レベルは高い。
お水を頼もうと、ちょうど近くの席にお客様をご案内してきた店員さんを振り返ったら、すぐに用件の何たるかを理解して、口パクで
「お水、お持ちします。」
他店ではなかなか、ない。
小物もなかなかの優れもの揃い。
メープルシロップの入った白い陶器のシロップ入れは、口からシロップが垂れない。
コーヒーシュガー用のステンレス製のスプーンは、掬う部分と持ち手がが大小の同じデザイン。
こだわりありの感じ。
で、肝心のパンケーキ。
3分の2ほど食べたところで、結構お腹にたまってきた。
つけあわせがバナナだけなので、味も飽きてくる。
朝からひとりでもしっかりたっぷり食べられる人はともかく、複数人で来店し、パンケーキとスクランブルエッグに好みで付け合わせを加え、シェアするというのが、この店を最も楽しむ方法かもしれない。
もちろんお財布に余裕があること。
ちなみにお会計は席で。
いささか眠気はあるものの、ロケーション・味とも、早起きして来る価値のある店だ。
毎週は無理だが、月1ぐらいならありかもしれない。
連休初日、鎌倉は鶴岡八幡宮に行ってきました。
何に驚いたって、正月でもないのに階段で昇降制限かけられたこと。
そんなに来場者が多いようには見えなかったのですが。
むしろ、階段途中で止まるなと言われることを警戒していたのですが、そちらについては何にも一言も言われませんでした。
石段登りながら、振り返り振り返り確かめて撮影したのが左の写真。
かの大銀杏です。
左が倒れて残った幹から吹きだした新芽。
右が倒れた幹を移し替えたもの。
1ヶ月前は近くで見てやっとわかるくらいだった(という)芽が、切り株を覆うくらいまでに生え、成長しているのです。
この大銀杏については、当初メディアで報道されたように、複数の手段で再生が試みられています。
いったいどの方法で育ったものを跡継ぎとするのか。
将軍家の相続に端を発する公暁事件にゆかりのある木ゆえ、木の方も後継者争い・・・なんてことはないと思いますが。
早いものは色が枯れてきています。
こちらが落ちる頃、藤の花が満開になるのかもしれません。
七夕祭りというと仙台だったり平塚だったりするのでしょうが、鎌倉・鶴岡八幡宮でも祭事を行っているようです。
それにしても、ここ数年で鎌倉もすっかり変わりました。
若宮大路や小町通り、両者をつなぐ路地裏、御成通りに134号線沿い。
新しい店が続々と・・・毎年Hanakoやシュシュで鎌倉特集やってるけど、必ず新しい店が載ってるし。
それはそれで楽しいけど。
元来、鎌倉というのは鄙びた都だったのに。
東国武士の武骨さをどこかに宿した、素朴で雄大なあずまの都。
それがしゃれっけのある商業地化していくのに、違和感を覚えます。
京都はね、10年位前駅ビル論争があったけど、なんだかんだでうまく融合している。
だいいち、もとは上方。文化の発信地。最先端。公家の都。
鎌倉とは性質が違います。
現地の人に言わせると、また別の意見が出てくるだろうけど。
ともかく今回は、人が多いのに嫌気がさしたわけです。
荏柄天神社に参ったあと、戻らずに参道を下り、金沢街道へ。
数年ぶりでしたが、両側一車線の道は変わることなく。
期待通り、人通りも少なく。
静寂を求めて、一路西へ。杉本寺は通過。雨のなごりのぬかるみで、足場がよくないので。
そして報国寺到着。竹林が有名なお寺。
しかし、若干の人あり。嫌な予感。
とりあえず、境内へ入る。
決して多くはないのかもしれない。でも声が大きかったり響いたりすると、必要以上にうるさく感じる。
竹林に入る前に、受付のおばちゃんに尋ねる。
「人、たくさん入ってます?」
「そんなでもないわよ。雨が上がったから、これから来るんじゃないかしら。」
あまり信用できないが、せっかく来たのだから200円払って入る。
途端、黄色い声。
マジで勘弁。
こういうところで非常識なのは、年齢問わず女であることが圧倒的に多い。
でも出口に向かっているところだったので、しばし我慢。
こういうところなので、静かにしてほしいわけですよ。
だいいちお寺ですよ。
で、思ったのだけど、日本人が宗教施設で騒いだりみっともないことするのは、宗教に対して無理解だからじゃないだろうか。
特定の信仰もなく、宗教に触れることも、文化として学ぶこともない。
何年か前、イタリアの宗教施設で落書きしたばか者いましたよね。
異国の宗教に対する理解も敬意もないから、そんなことするわけで。
自国の宗教施設でも、レジャー施設と勘違いしている人がいるわけで。
もちろん皆が皆そうではないけど、教会にしろお寺にしろ神社にしろ、宗教施設で騒ぐ人ってのは、宗教や信仰心、信者に対する理解と敬意に欠けているのに違いない。
数百年かけて、こんなになるわけです。
最近はこういうところに名前刻み付けるばか者も多くいるみたいだけど、ここはないな。
・・・と思っていたら、出口付近にありました。
やめようよ。薬塗れば治るってもんでもないんだから。
日本人がそんなことすると、観光で訪れる外国人が「ここはこういうことやっていいらしい」と真似するかもしれないし。
お寺側も「竹を傷つけないで」って張り紙してるけど、いかんせん小さいし、古くて墨が薄れてるし、間違いなく効果はない。
なんだかな。
ため息つきつつ、中心地へ戻る。
戻ってきてお店を覗くのは楽しかったりする。
さっきと言ってること違うじゃん。
人が増えたから新しいお店が増えたのか、新しいお店が出来たから人が増えたのか。
観光客の集客という点では、うまく回ってるんだろうけど。
武骨な鄙の面影が消えないように、街づくりを行ってほしいものです。
・・・そうか、鎌倉の歴史をしっかり浸透させればいいのか。そこが京都との最大の違いかもしれない。
結局、街を造る人・訪れる人がその街の歴史・文化を理解していないと、どんどん変わっていくということなのかもしれません。
この暑い日に何を着て出かけたらよいものやら、と思案し。
あ、そっか。浴衣着てけばいいんだ。
なんで「あ、そっか。」という発想になるのかは置いておいて(笑)
せっかくのシーズンなので、着られるときに着ておこうと、浴衣で出かけることにしたのですが。
浴衣着て、伊達締め締めて。
おはしょり周り直そうと引っ張ったら。
びちびちっっっ!
はぁっ?!
右の袖の糸が切れて、身八つ口がぱっくり。
嘘でしょぉ・・・・・・。
①別の浴衣に着替えるという選択肢
⇒ 既にこの浴衣仕様のメイクを施しているから、なし。
②いったん脱いで、縫う
⇒ 脱いで着なおす手間、以上に時間が惜しい。
そこで安全ピンで仮留めしようと思ったのですが、思ったより広がっているのと、着たまま安全ピンは留めにくい。
次に私が取った行動。
アタシの腕なら、縫った方が早い!
ってことで。
着たまま袖を縫いつけました(笑)
これも仮縫い程度でしたが、とりあえず恥ずかしくない状態には繕ったので、安全ピンで留めるよりはよかったですね。
それにしても、私が和服着ようとすると、なにかとハプニングが起きるのは何故でしょう?
とりあえず、どれもこれも対応してきましたが、そのたびにごまかす腕ばかり上がっているような・・・。
ちなみに今日の着あがりは、浴衣にしては襟元がきっちりしちゃいました。
さらに、ヒップパッドを入れなかったので、背中のラインを横から見たとき、帯・おはしょりがへこんでしまって、あまりきれいではなかったです。
ともあれ、無事着られたので出発♪
横須賀線の中で、気のいいおばちゃんに「どこのお祭り?」と聞かれましたが。
でも、近年はイベントがなくても夏に浴衣着て出かける人、増えましたね。
今年も、すでに週末の電車で何人か見かけてます。
ちなみに、今日の鎌倉行きの目的は、必勝祈願と合格祈願。
高校選手権まであと2週間となったこの時期に恒例の優勝祈願と。
部活と受験を両立させようとする高3のための、受験合格祈願。
時間がなくて優勝祈願だけの年もありましたが、かれこれ6年ばかり続けています。
まずは鶴岡八幡宮に詣でるのが通常ですが、天神様が16時半までなのでそちらに先に行くことに。
いつもの順序を変えたくらいで、結果が悪くなったりしないよなあ(笑)。
などと思いつつ、八幡宮の東、荏柄天神へ。
平安時代後期の創建で、大宰府・北野の両天満宮と並んで、日本三大天神のひとつだそうです。
その割には、こじんまりしすぎてますが・・・。
ともあれ、鎌倉時代に源頼朝が鬼門の祭神として改めて社殿を建立し、その後も足利・北条・徳川の各氏に認められ庇護されてきたのだから、由緒ある神社には変わりありません。
ちなみに、境内には漫画家の横山隆一さんが建てた絵筆塚と、清水崑さんが建てたかっぱ筆塚があります。
このことから、筆供養という行事を行っているそうです。
もちろん、学問の神様らしく?受験当日の早朝祈願もやっているそうです。
お参りして、お守りを購入。
今年も合格してね♪
ちょうど、舞殿で挙式が行われていました。
日中だと暑いけど、夕方ならいくらか涼しくなってるからでしょう。
とはいえ、場所が場所なので、観光客からの祝福つきの見世物になっていましたが・・・。
で、必勝祈願です。
お参りして勝守を購入。ついでにおみくじ引いて。
さらに白旗神社と旗上弁財天にもお参り。
平家池の水位が若干低めなのが気になりましたが。
平家池には鯉、アメンボ、亀などがいますが、鯉も亀も大きいので、はっきりいって可愛くないです。
特に亀は、大きいとむしろ怖いです。ま、カエルよりはましですが・・・。
源氏池にも亀や鯉はいますが、この時期は蓮が生い茂ってます。
葉にはたまにお金が投げ入れられていたりします。
そろそろ咲いているかと期待していたのですが、花は小さめのがひとつふたつちらほら見えるのと、つぼみがいくつかあるだけでした。
ちなみに一昨年も似たようなこと書いてます(苦笑)
http://blog.goo.ne.jp/harmonia_philo/d/20060716
それよりも、弁財天の境内でいちゃついている外国人カップル2組が気になりました・・・。
この時点で時刻はすでに5時を回っています。
大抵の寺社の公開時間は5時まで、お土産屋さんでも昔からの老舗は5時をへいてんじかんにしているところもあります。
なので、今日はこのまままっすぐ帰ることに・・・とは思わず。
小町通りを一目散に下ります。
途中「まめや」でソーダ豆購入。
さらに下ること1区画。
お目当ての甘味処「竹よし」に到着。
ここの手作り餡と黒蜜が美味しいのですが、閉店時間を把握してなかったので、とりあえず急いでみたわけです。
幸い営業時間中、しかし5時半前だというのに店内満席。
ちょっと迷ったものの、すぐに空いたのでラッキーでした。
抹茶クリームあんみつをオーダーし、満足☆
鎌倉滞在2時間でしたが、ポイントはしっかり抑えました。
逆に暑い時期は、どこへ行くにしてもポイントだけにしないと、体力的に厳しいです。
鎌倉では、男女問わず浴衣仲間をあちこちで見かけました。
観光に来ていたおばちゃんの、「ずいぶん浴衣着てる人見るけど、どこかのお祭りなの?」という呟きが聞こえてくるほど(笑)
だけど、女の子のたいていは今風に着崩していますね。(男性は女性に比べると着崩す余地がないかな。)
裾が足首より5cm以上も上だったり、帯が妙にふわふわしていたり(オーガンジーをちょっと厚めにした感じ)、アクセサリーつけていたり。
そういうのに比べると、付け帯なんかどうってことなく見えます。
着方は人それぞれなのでいちゃもんつける気はありませんが。
正当な着方も、実際にするかは別として、覚えておいてほしいですね。
呉服業界の人も、ただ売れればいいとは思っていないと思うので。
ま、伝統は大事ですよってことで。