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Harmonia

こころとからだのバランスを・・・yoga&color&more・・・

2013年 年の瀬にあたり

2013-12-31 22:39:28 | F1

ウインターカップでじんわりいい気分になって、その他雑事も片付けて、

すっきりした気分で新年を迎えるはずだったのに。

 

ミヒャエル・シューマッハのスキー事故。

当初はさほどのものではないとの報道が、一夜明けたら重体・危篤と。

ちょっと待って、話が違うと。

 

私にとって、F1=ミヒャエル・シューマッハと言っても過言ではない。

彼のデビュー翌年からF1を見始めた私にとって、F1は、次代を担うと期待されたひとりの若者が

英雄の悲劇的な死により背負うことになった過酷な運命を克服し、ワールドチャンピオンとなり、

「皇帝」と称されるに至った後、次の世代の台頭によってその時代を終えるまでの物語。

ミヒャエル・シューマッハは、いわばその叙事詩の英雄。

まさかこんなことになろうとは。

 

アイルトン・セナの事故死を想起した人。

セナに追い返される、セナが追い返してくれると祈る人。

1994年5月1日の悲劇。

二度とあの時のような思いはしたくないと。

 

F1での事故ではなくスキーでの事故なのに多くのファンがそう思ってしまうのは、

アイルトン・セナとミヒャエル・シューマッハをつなぐ運命の鎖ゆえ。

いや、よもやあの日から19年7カ月を超えてなおもつながっていようとは、誰が考えただろう。

 

であれば、きっと、ミヒャエル・シューマッハは生還する。

ある意味セナと対極であることを定められた人だから、後遺症は残るかもしれないけど、

きっと生還する。

そう信じている。

 

人生いつどこで何が起こるか分からない。

当たり前のことが当たり前ではない。

今、生きてここにある幸福。

 

 
そんなことを最後に思った2013年。

来たる新年、どうか世界に多くの光がもたらされますように。

 

Photo










2006年10月7日鈴鹿にて


夢と現実と歴史

2008-05-08 23:02:54 | F1

今季初、F1ログですが。

発表から2日も経ってしまいましたが。

やっぱり、スルーはできないですね・・・。

  

スーパーアグリのF1撤退。

今季は開幕前から資金繰りがきわめて厳しくなったことが報道されていたので、驚きはそれほどではありません。

それでも落胆したファンは多かったと思います。

   

かつてF1は、夢を追うプライベーターたちが集う場だった。

だけど今日のF1は、自動車メーカーがこぞって参戦している。それはいいとか悪いとかの問題ではないんだけど。

少ない資金で挑戦するプライベーターは、F1だけでなく、メーカーに挑戦するという構図も出来上がっていた。そういう意味では、二重の夢を背負っていたことになる。

  

アグリが目指したのは、純日本チーム。

日本からF1への夢を繋ぎたいと。若手ドライバーにチャンスを与えたいと。

それは、日本のF1ファンの願いでもあった。

 

「45歳までにF1オーナー」という夢が叶ったことへの感謝と。

一方で、参入を考えている人には「やめたほうがいい」と。

ミナルディが撤退。ウィリアムズでさえ、資金に頭を悩ませる。

プライベーターの置かれた厳しい現実。

 

スチュワート、プロスト、そしてアグリ。

ここ10年で、往年のドライバーがF1チームを率いて戻ってきたが、結局チームとしてその名が残るに至らなかった。

唯一、優勝チームに名を刻んだスチュワートは、一応の成功を収めたと言っていいのかもしれない。

 

非力なマシンで、アロンソをかわして入賞を果たしたこともある佐藤琢磨。

BARに在籍した頃は、表彰台の頂点にも手が届きそうに感じただろうに。

31歳。今のF1ではベテランの年齢に入ってしまうけれど。

このままF1を去るには惜しい。

  

現実に納得はするものの、やるせなさは残る。

それでもF1は続いていく。

歴史の一部に立ちあうとは、こういうことなのかもしれない。

  

そういえば、明日9日はジル・ヴィルヌーヴの命日でしたね。

アグリとは何の脈絡もありませんが、ふと思い出したので。


カーナンバー「5」

2008-01-06 22:49:44 | F1

2008年FIA F1世界選手権エントリーリスト、昨日発表されてましたね。

  

カーナンバー「1」はキミ・ライコネン。

キミファンは開幕が待ち遠しいでしょうね。やっと掴んだ悲願のワールドチャンピオン。

その栄光のカーナンバーをつけて、今年はどんな走りを見せてくれるのか。

キミファンならずとも、楽しみなところです。

 

それ以上に、私が目を奪われたのは、カーナンバー「5」。

フェルナンド・アロンソ。

ルノーに戻ったアロンソが、「5」をつける。

 

カーナンバー「5」。

かつては「レッド・ファイブ」。

ウィリアムズを駆るナイジェル・マンセルの代名詞。

悲願のワールドチャンピオンになるため、「荒法師」と共にサーキットを暴れまわったマシンのナンバー。

 

そしてもうひとり、思い浮かぶのがミヒャエル・シューマッハ。

「1」の次に、多く背負ったカーナンバー。

ベネトン在籍時の93、94。フェラーリ在籍時の97、そして2006。ちなみに「3」は98~2000の3年間なので、1回少ない。

 

「5」の年のミヒャエルをひと言で表現するとしたら「挑戦」。

93・94年にプロストやセナに向かっていった印象が、そのまま残っている。

2006は言うまでもない。

 

ちなみに数秘術で「5」という数字は「変化」を意味する。

行動によって変化を生み、さらに進歩発展させていく数字。

  

ここへきてアロンソが「5」をつけるのかと。

他のドライバーがつけた時はなんとも思わなかったのに、アロンソだと意味を持ってしまう。

やはり、時代を築くドライバーなのかなと。

何年「5」をつけるのかわからないけど。今年きりだったら、意味も何もないかもしれないけど。

 

チームメイトはピケJr。

早くも、ハミルトンより難しいとの意見が聞こえている。

いったい、この二世ドライバーの力量はどれほどのものか。

「アロンソより速く走ることが目標」という彼が、その目標をたやすくクリアしてしまったら。

アロンソは「チームに管理させる」と考えるかもしれないが、この若者はそれに従順に従うのか。

 

マシンの性能も未知数。

加えてルール変更。トラクションコントロールなど、ドライバー補助システムが禁止される。若いドライバーには経験のないこと。今まで以上に、速さだけではなく、ドライビングテクニックも問われるようになる。

 

そんな状況で、気持ちも新たに再起を期すフェルナンド・アロンソ。

彼にとってどんな年になるのか。

その言動も含めて、注目していきたいです。


勝者と敗者

2007-10-23 23:54:30 | F1

「良き勝者であるためには、良き敗者であることも必要だ」

そんな名言を残したのは、2度のワールドチャンピオンに輝いたミカ・ハッキネン。

「皇帝」ミヒャエル・シューマッハと真っ向勝負で戦って勝った唯一のドライバー、そしてミヒャエル・シューマッハが認めた、ただひとりの終生のライバル。

最終戦、ブラジルGP。

かつて在籍しタイトルを獲得した、マクラーレンのガレージで、自らが後継者に指名したライコネンの戴冠を、ハッキネンは見届けたそうです。

そんなハッキネンは、今シーズンの勝者と敗者をどう見たのでしょう。

  

3連覇を逃したアロンソ。

でも、当然の結果だったと思います。

一時代を築くには、精神的にまだ未熟だった。

アロンソが敗れたのは、ライコネンでもハミルトンでもない、自分自身だったのです。

  

ルーキーでのワールドチャンピオンを逃したハミルトン。

確かに新人離れしていた。

だけど、他のドライバーを圧倒する何かは、まだ持っていなかった。

それが、私がハミルトンのタイトル獲得はないと思った理由だったのかもしれません。

その「何か」が何なのか。速さか、ドライビングテクニックか、あるいはカリスマ性か、精神力か。

それは、これからの彼の課題になるのではないでしょうか。

 

フェリペ・マッサ。

敗者であり、勝者でもある。

ただ、ライコネンがこんな劇的なタイトル獲得をしたことで、チーム内でのマッサの地位は、相対的に下がる可能性がある。

そのとき、彼はどうするか。どれだけの走りを見せられるか。

彼もまた、真価が問われる時が続く。

 

初戴冠、キミ・ライコネン。2007年シーズン、唯一の勝者。

記憶に残るドライバーは、遂にチャンピオンドライバーとして歴史に名を刻んだ。

1回きりのチャンピオンドライバーで終わるのか、複数回のタイトルと勝利を積み重ね、伝説の領域にまで足を踏み入れるのか。

新たな挑戦が始まる。

 

勝者と敗者が入れ替わることでF1の歴史が織り成され、登場する幾多のドライバーによって、時代が彩られてきた。

勝者なしに敗者も、敗者なしに勝者もありえない。

アロンソが切り開いた時代を、ライコネンが支配するのか。

それとも、群雄割拠の時代が訪れるのか。

勝者と敗者がめまぐるしく入れ替わる時代は、敗れたときにどのような態度をとるかで、評価も、のちに手にする結果も、違ってくるような気がするのです。


奇跡を起こした男

2007-10-22 07:45:27 | F1

奇跡は起きるものではなく、起こすもの。

2007F1世界選手権。 ワールドチャンピオン、キミ・ライコネン。

 

おめでとう、キミ!

ほんとに、この人やっちゃった。

やればできる。

だから、私も頑張ろうって、思いました。

 

また、キミファン増えるだろうな。 増えて当然だもんね。

記憶と記録、その両方に残るドライバー。 アイルトン・セナを想起させます。

 

マッサもよくやった。

フェラーリが実力で勝ち取ったタイトル。

 

きっと今頃、美味しいお酒を飲んでることでしょう。 最近おとなしかったキミだけど、今日ばかりは何やっても許される…はず。警察のお世話にならない限りは。

 

7年ぶりに、気持ちのいいチャンピオン決定でした。 ミカとミヒャエルがどんなコメントを寄せるかも楽しみです。