goo blog サービス終了のお知らせ 

Harmonia

こころとからだのバランスを・・・yoga&color&more・・・

連なる夢

2013-10-26 00:17:19 | スポーツ

一昨日都内で行われた、プロ野球ドラフト会議。

桐光学園の松井投手に次いで注目を集めたのは、九州共立大の大瀬良投手。

たまたまTVニュースでその抽選の場面を目にして驚いた。

 

広島はドラフト抽選3連敗中の野村監督がくじ引き役を拒否したため、

抽選になった場合は、指名選手に一番思い入れのあるスカウトがくじを引くという記事は

前日にYahooニュースで見ていた。

 

引退した田村恵選手が、広島でスカウトを務めていることは、数年前たまたま目にした

新聞記事で知っていた。

 

が。

それがまさか、ここでこんな形でつながるとは。

 

当たりくじを確認してガッツポーズした田村スカウトを見て思ったのは、

ああ、この人幸せな人生を送っているな、ということ。

選手を辞めても、好きな野球に関わっていけること。

自身の手で掴めなかった夢を、立場を変えて追い続けていること。

 

 

私が田村恵選手を初めて知ったのは、1993年の夏の甲子園。

鹿児島商工(現・樟南)の2年生バッテリーのキャッチャーとして、エース福岡真一郎と共に

注目を集めた。

木内監督率いる常総学院との3回戦は、リードしたところで降雨ノーゲーム。

翌日の再試合で0-1で敗れた。

ちなみにこのとき常総学院で3番打ってたのが、日ハムの金子誠選手です。

 

翌1994年の夏。8月21日。

史上初めて九州勢同士の対決となった決勝戦、樟南vs佐賀商。

4-4で迎えた9回表で飛び出した、佐賀商・西原主将の満塁本塁打。

掴み損ねた深紅の大優勝旗。

 

その年のドラフト、6位で広島に指名され、田村選手はプロ野球選手となる。

数年の2軍生活を経て1軍デビューするも、正捕手の地位は奪えず、26歳で現役引退。

だが幸いにして、球団職員として野球人生を続けられることになった。

2005年から、九州地区のスカウトを担当しているという。

 

大瀬良投手が高3の時から5年間、見続けてきたという。

元は捕手、投手に対しては他のポジションの選手よりも思い入れが深そうな気がする。

 

自分が見つけてきた選手がカープの主力として活躍し、日本一へと導く。

それが田村スカウトの今の夢なんじゃないだろうか。

 

自分はもう舞台に上がることはできないけど、チームの一員であることに変わりはない。

選手とスカウト、立場は変わっても、チームの一員として日本一という目標に向かって

チームを支えていく。

 

ひとつの夢が途絶えても、新しい形で夢がつながっていく。

なんて素敵な人生なんだろう。

 

でももしかしたら、私たちも同じかもしれない。

届かないと思っていた夢や手からすり抜けていった夢が、

見方やアプローチの仕方を変えてみたら、案外手の届くところにあるのかもしれない。

 

形を変えた夢の連なりは、希望であり可能性であり、

人が前を向いて生きるパワーをくれるものだと思うのです。


報道の目線

2011-07-17 23:14:18 | スポーツ

連載開始から30年。

「キャプテン翼」で描かれた夢が、女子サッカーで現実になるのか。

     

勝っても負けても、きっと起こる(すでに起こってる?)なでしこフィーバー。

いろんな媒体が、なでしこを報道するだろう。

  

ただ、その報道の切り口は。

       

女子サッカーを取り巻く環境

女子サッカー選手というアスリートとしての彼女たち

女性アスリートがスポーツにおいて世界で成し遂げたこと、その事実と背景をフォーカスするようなものであってほしい。

   

これまでの報道を見ていると、「女性」を強調し過ぎているような印象がある。

確かにサッカーというと男子がメインのスポーツだから、つい「女性」を強調したくなるのかもしれない。

でもそれを差し引いても、彼女たちをアスリートとしては見ていないような雰囲気がある。

    

日本のマスコミは、もちろんそうではない媒体もあるけど全体的に、

スポーツやアスリートに対する敬意が足りないような気がする。特に女性に対して。

フィギュアスケートの浅田・安藤両選手なんかがいい例で、

アスリートというよりスポーツやっているアイドルみたいな感じで。

ファンならまだしも、テレビで報道する側(これもイロモノが多いけど)が、「真央ちゃん」

「ミキティ」なんて言ってるのはその証拠じゃなかろうか。

     

報道の自由・表現の自由があるから、法に抵触しない限りはどんな切り口で報道されてもいい。 

ただスポーツの報道である以上、あまり性別を強調されてもどうかなと。

   

あまり「女性」を強調したり、女子選手をアイドル扱いしているのを見ると、報道側の男女意識が透けてみえる。

またスポーツやアスリートに対する意識が報道ににじみ出るのを見て、日本にスポーツ文化が根付かない理由を悟ったり。

  

別に、マスコミが「上から目線」と言っているわけじゃありませんよ(^^)


幕引き

2008-03-27 23:22:45 | スポーツ

今朝そのニュースを聞いて、まず驚いた。

そして思った。

いい終わり方をしたな。

   

戦力外通告を受けての決断。

でも、本人が納得して決めたこと。

そして、これまでの野球人生を振り返って、思い残すことはないと感じたのだろう。

  

アスリートの誰もが、いつかは迎えるその時。

自分のそのときが来たのだと、彼は理解し、新たな一歩を踏み出した。

  

ふと思い立って、桑田真澄投手のブログを覗いてみた。

http://sports.nifty.com/kuwata-masumi/

いつも「友へ」と始まるメッセージ。

もっとも新しいのは3月27日。

「無常観」と題したログの中で、引退を報告していた。

「僕の心が納得し、燃え尽きてしまった」と。

 

その前のメッセージは、23日。「選択、そして決断」。

人間は、朝起きてから寝るまでの間、選択と決断を繰り返しているという話。

だけど、「自分の人生だから、(中略)自分の第一感というか、心の思うままに従って決断していきたいよね。」とも語っている。

今読むと、このとき既に引退を現実のものとして考え始めていたのではないかという気がする。

 

まだやれる、とか。もっとやらせてあげたいとか。

不思議と、そういう気持ちにはならない。

それは、桑田真澄という投手が、自分自身のすべてでもって、野球界に確かな足跡を残したと感じているからだろう。

   

もう、十分でしょう。十分に、野球人生を生きたでしょう。

だから、お疲れ様と。

温かい拍手で、その歩みをたたえるのがいいんじゃないかな。

 

桑田らしい、野球人生の幕引きだったと思う。


チャレンジャー

2008-02-17 23:14:43 | スポーツ

村主章江の2007-2008シーズンが、終了しました。

締めくくりの四大陸選手権は、SP9位、FS9位、総合10位でした。

  

四大陸を3度制し、グランプリファイナルでも一度は頂点に立った村主。

その村主が、四大陸でもこんな順位になってしまうのかと。

  

FS、2度目のジャンプ失敗。すっぽ抜けたコンビネーションジャンプ。

そろそろ、引退なのかなと。寂しい気持ちがよぎりました。

   

村主は引退したら、やはりプロへ転向するのでしょうか。

でも、だとしたら、引き際としては遅すぎる気がします。 

村主章江というスケーターの価値を疑う人はいないでしょうが、今年の成績を見る限り、ピークは過ぎたと見られても仕方はないでしょう。

絶頂期を過ぎたスケーターに、どれほどの出演依頼がくるのか、企画が舞い込むのか、ギャラの額はどれほど違うのか。

荒川静香のしたたかさに比べると、何かに固執しすぎた感もあります。

 

「村主ワールド」。

独特の彼女の世界は、アマチュアの競技会より、プロの華やかなショーの方が向いているのではないかと何度も思いました。

でも、村主本人がプロについて言及したコメントを、私は聞いたことも読んだこともありません。たまたま私が知らないだけなのか、それとも彼女自身にその意志がないのか。

 

日本フィギュアの冬の時代から、10年以上日本の女子フィギュアを牽引してきた村主。

全日本も四大陸も、グランプリファイナルも頂点に立った。

手にしていないのは世界選手権、そしてオリンピック。

 

金メダルへの思いも、彼女のコメントとして記憶しているものはありません。

ストイックだけれども、彼女の持っているのは闘争心ではない気もします。

だけど競技会へ出続ける以上、やはり彼女も世界の称号が欲しいのかもしれません。

  

明らかなのは、常にベストのパフォーマンスを尽くそうとする姿勢。

新たな可能性を追求し、挑戦していく。

  

ああ、そうか。

挑戦する村主だから、私は好きなんだと。

 

四大陸後のコメントは、次のシーズンに向けてオフなし、と。

バンクーバーへの布石となる、重要な2008-2009シーズン。

村主章江の復活なるか。

彼女の挑戦を、楽しみにしたいと思います。


象徴

2008-02-12 22:30:22 | スポーツ

ダカールラリー、2009年のアルゼンチン~チリ間での代替開催が決まったそうです。

      

今年は史上初の大会中止に見舞われた、「世界一過酷な」ラリーレース。

通過するモーリタニアの政情不安定にアルカイダが関与していると見られたことから、テロからの安全性が確保できないというのが中止の理由でした。

今までにもテロや強盗の危険性は案じられており、今後のアフリカでのラリーレース開催は難しいかもしれません。

  

で、代替に選ばれたのが南米のアルゼンチン~チリ。

どういうコースになるのかはわかりませんが、山岳地帯を走る距離が長くなるのではないかと予想しています。

これはこれで過酷なラリーになるでしょう。

 

でも私が一番気になるのは、その名称だったりします。

正式名称は何になるのか、それでもやっぱり「パリダカ」と呼んでしまうのか。・・・私、呼びそう。

  

スタートがパリでなくなっても、「パリダカ」で通っているし。

ゴールがダカールでなくなっても、たぶん、「パリダカ」で通ると思う。

ヨーロッパの人が何て呼んでいるのかわからないけど。

いちお、今、正式名称は「冠スポンサー+ダカールラリー」らしいけど。

もはや「パリダカ」、固有名詞と言っていいでしょう。

   

正直なところ、どんな団体が主催していて、他にどんな呼び方をすればいいかわからないというのもあるのですが。

ヨーロッパでどんな呼び方をされているかわからないのですが。

  

あえて「パリダカ」と呼び続ける。

そこに、ロマンと憧れを感じてしまうのは私だけでしょうか。

 

20世紀後半に、砂漠を自動車で駆けて行く冒険への憧れ。

現実には、旧宗主国に対するアフリカ諸国の反発もあったりして、夢冒険物語では済まされない部分も存在したらしいけど。

   

そして青い空が広がる下、広大な砂漠を四輪車が駆け抜けていく爽快なシーン。

それはレースの安全性が確保されていたがゆえに見られた映像。

平和の証、というのは言いすぎかな・・・。

  

だけどやっぱり、特別な何かがあるから、「パリダカ」と呼び続けるのでしょうね。