日本サッカーミュージアムに行ってきました。
JR御茶ノ水駅から本郷方面へ、7~8年ぶりに向かうと。 看板あり、標識あり。「サッカー通り」と書かれた電柱にはペナントが吊され、初めて行く人でも分かるようになっています。
そしてたどり着いたミュージアム。 翼くん&岬くんがお出迎え。
ちょうど今、特別企画展示で「みんなキャプテン翼だった」をやっているからでしょうか。それとも通年?初訪問なのでわかりません。
でも、それがきっかけで訪れた身としては、なかなかいい気分で館内へ。
1階アッパースタンド。
入って正面には「世界の壁」。日本サッカー史に刻まれたゴールの数々が、選手の名前や試合名と共に記されています。 ジョホールバルの岡野とかね。
いつかここに平山とか森本とか。前田遼一とか。名前、刻んでほしいなあ。
「大空翼」には笑ったけど。
1階の奥にはヴァーチャルスタジアム。 大型メガビジョンが設置され、観客席状の席に座って、過去の代表の試合などが見られます。
地下1階。ロゥアースタンド。 ショップとJ1・2各チームの紹介コーナー。
各チームの会報がファイリングされてたり、チームグッズがディスプレイされてたり。
各チームのディスプレイコーナーには、所属するキャプつばキャラのイラストがありました。 これも今だけ?
個人的には、井沢のマリノス、若島津のグランパスというのが非常に似合っているかと。
そして地下2階。唯一の有料スペースであるピッチ。
地下1階でチケットを購入(大人500円)して入りますが、このチケットがW杯チケットを模したもの。 さらに、ゲートで「応援グッズお配りしてます」と、ミニフラッグとミニ扇子をもらってしまいました。 …やっぱりU22不人気なのか?
さて、このピッチ。2002日韓共催W杯に始まり、日本サッカー史の展示、代表が獲得してきたフェアプレー賞やトロフィーの数々、日本サッカー協会の目指すものなど、非常に濃い内容になっています。
まさに、日本サッカーを網羅しているといっても過言ではないフロアです。
スポーツ競技で、日本にこんな施設が出来たことに感動しました。これだけきっちり明確にビジョンを持って取り組んでいる競技が、発展しないわけがない。
それに引き換え、日本のバスケは・・・嗚呼。
そんな日本サッカーの歴史年表の中にはっきりと刻まれていたのは
「1981年 「キャプテン翼」連載開始」
この頃から「夢は日本のW杯優勝」と言っていた翼くん。それがいかに現実味の低い、荒唐無稽な話だったか、前後の日本サッカー史を見ていくと、よくわかります。
正直、当時の日本サッカーがW杯優勝を目標に掲げるより、今の日本バスケがオリンピックで金メダル取ると言った方が、まだ可能性あると思いますもん。
当時のサッカー関係者が「キャプテン翼」に感激したというのも、伝わってきます。
あと、サッカー年表に「1988年 5月7日 森本貴幸 誕生」と記されていたのにはびっくりしました。
早くも日本サッカー史にその名を刻んだわけですが、この先どれほどの足跡を残していくのか。
森本は楽しみですね。
そして企画展示「みんなキャプテン翼だった」。
キャプつばのキーワードや、世界各国の翼単行本、マンガに出てきた品々や、世界トッププレイヤーからのメッセージなどが展示されています。
若林くんへの挑戦状ボールとか、転校する岬くんへの寄せ書きボール、松山くんのハチマキ、南葛・東邦のボロボロになったユニフォーム、日向くんのブラックボール。
どれも、今回のために作られたんでしょうね。
マンガで見た通りに作られていたので(ボールの筆跡も)、感心しました。
メッセージを寄せたプレイヤーは、川口・俊輔・憲剛・中澤・ロナウジーニョ・トッティ・デルピエロ。・・・もうひとりJでいたかも。
皆、キャプつばに出てくるプレイを真似してたとか。
・・・スカイラブハリケーンもか?スカイラブも実際にやったのか?あれほど非現実的なプレイもないぞ。
セービングの真似をしていたという川口。階段をリフティングであがる翼くんのテクニックに嫉妬したと言うのは中澤だったか、憲剛だったか。俊輔は、キャプつばのプレイヤーから10人一緒にプレイしたい選手を選んで、「僕は後ろで見ています」(笑)
やっぱり皆、思い入れあるんですね。
1988年に連載が終了して。
再び1994年でしたっけ?連載が再開された時。
あれだけ綺麗に終わったんだから、二番煎じはやめて~と思ったのですが。
こうして振り返ると、いまなお「キャプテン翼」の連載が続いているのは、時代の要請なのかもしれないと思います。
連載終了時、おそらく作者は続編を描くことは想定していなかったと思うのです。
それがJリーグが始まり、ブームとなり、定着した時。
そしてキャプテン翼を見て育った世代が、世界に挑戦を始めた時。
日本サッカーを応援するために、再び翼も動き始めたのかなと思いました。
でも、新しいキャラ増やして、いわゆる「無印」キャラの影が薄くなっていくのは勘弁ね。
ワールドユース編は、ドイツやフランスが削られていたけど、まだ我慢できる範囲。
今やってるオリンピック編。これ、マンガとしては全然面白くないんですけど。南葛メンバーとか、シュナイダー、ピエール、ディアス、あとレヴィン辺りの成長をしっかり描いて欲しい!
そんなこんなで、全館見学にかけた時間は約2時間!
一通りしっかり見て2時間ですので、丹念に各種展示やヴァーチャルスタジアムでの上映を見ていけば、この倍かかっても不思議ではないですね。
このテのものは、一度行けば十分というのが常なのですが。
日本サッカーの節目節目で訪れると、展示物に新たな記録が加わっていたりして、また楽しめるでしょう。
また、海外からの観光客も訪れており、観光名所としても一役買っていると思います。
非常にいいものが造られたと思います。間違いなく、また行きます。
まずは北京五輪へ向かって、頑張れ日本!