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Harmonia

こころとからだのバランスを・・・yoga&color&more・・・

エンディング

2006-10-23 05:19:27 | F1

ある意味、これでよかったのかもしれない。

タイトル奪回はならなかったけど。

最後尾に落ちたことで、ほとんどのドライバーとレースをすることができた。だから。

やはりあの瞬間、時代は変わったのだ。FW16がタンブレロのウォールに衝突した瞬間と同様、鈴鹿で248F1のエンジンが煙を噴いた瞬間、F1は次の世代へと引き継がれた。

そして、ミヒャエル・シューマッハに与えられた役割も変わった。

ミカ・ハッキネンの引退後、ミヒャエル・シューマッハは唯一の絶対的王者としてF1に君臨してきた。

それは裏を返せば他に有力なドライバーがいなかったからでもあり、F1自体が彼にそうあることを求めたとも言える。

だが、2000年以降にF1デビューした才能ある若手ドライバーが経験を積み、戦闘力のあるマシンを手にした今、ミヒャエル・シューマッハが絶対王者である必要はなくなった。

ミヒャエル・シューマッハに頼らずとも、F1はやっていけるようになった。

当然ミヒャエル・シューマッハの役割も変わる。

次世代へ、引き継ぐこと。

その象徴がフェリペ・マッサだ。24歳の青年は、ミヒャエルと1年間同じチームで過ごすことで大きく成長した。

地上波で脇坂氏がコメントしていたが、確かに今日のミヒャエルの走りは、昔の走りだった。かつてベネトンでカーナンバー19あるいは5をつけて走っていた頃のような、アグレッシブな走り。失うものは何もなく、ただ、前だけを見て挑戦し続けていた頃の走り。

最後に、原点に戻った。

だけどもし、ミヒャエルのマシンに何のトラブルも起こらなかったら。

タイトルの行方はどうなっていたのだろう。

しかしそれを論じるのは、あの日イモラで事故が起きなかったら、と言うのに等しい。

そういった、アクシデントやトラブルも、すべてひっくるめての上でのレースなのだから。

その先に待っていたのは栄光ではなかった。

でも、非常に穏やかな終わり方だった。

それこそ、ミヒャエル・シューマッハという人間の本質を表しているのかもしれない。


ファイナル・バトル

2006-10-19 23:03:54 | F1

いよいよ明日、2006F1最終戦、ブラジルGPが開幕します。

言わずと知れた、ミヒャエル・シューマッハのF1ラストラン。 出来ることなら現地で見たいです。

可能性は非常に低いとはいえ、チャンピオンシップ奪回のチャンスは残されています。 ミヒャエル自身は、個人タイトルは諦め、コンストラクターズ奪回に全力を注ぐという趣旨のコメントを出していますが、昨年までの同僚バリチェロは「彼が諦めるわけがない」。 また、そのことでマッサが何かしでかすのでは?という憶測も飛び交っています。

私は、クリーンなバトルになると思っています。チームを大事にしてきたミヒャエルだから、チームのためにも疑惑を呼ぶ行為や非難される行為はしないと思うのです。 確かに過去にはいろいろありましたが、もう最後だし、少なくとも故意に何かをしでかすことはないと思っているのですが。

一方で、故意であれ不可抗力であれ、何かが起きるかも知れないという気持もかなりあります。 実際レースにならないとわからないというのが正直なところ。

ま、毎レースそうなんですけど、今回はミヒャエルがラストなんで。いちおチャンピオンシップかかってるんで。 緊張感が違います。

優勝ミヒャエルで、タイトルはアロンソというのが一番きれいで無難にまとまるという声もありますけどね。

ラストなんで。 納得できる終わり方をしてほしいです。

そんなわけで、また何回かの不定期連載で、私が見たミヒャエル・シューマッハについて語っていこうと思います。 1週間~10日で4~5回くらいを目安にしてます。 が、週末はバスケの学生リーグ最終週&日曜は牧阿佐美バレエ団「リーズの結婚」を鑑賞予定なので、多少前後するかも。

ご興味ある方、是非お越しください。


大好きです

2006-10-09 20:04:16 | F1

Photo_7 今朝帰ってきて、荷物片付けた後に私がしたことといったら、鈴鹿で買えなかった「シューマッハー引退特集」を買いに行くこと()ていうか、鈴鹿で初めて、そんなものが出ていることを知った。

オートスポーツのブースでは既に売り切れ、その場にいた担当さんに聞いたら、通常のオートスポーツを同じかそれ以上刷っているけど、もう問い合わせしても在庫ないと思う。書店で見つけたら即買いした方がいいよ、とのこと。

昨日の名古屋、今朝の横浜と、書店を見つけたら片っ端から覗いても見つからず、しょうがないから帰ってきてまた出かけた。

お陰で無事発見・入手できて一安心。どうせオフになったらまたいろいろ出回るんだろうけど、やはりここは買っておかないと、絶対後で後悔すると思ったので。

現実の世界に帰ってくると、鈴鹿は年に一度のお祭りであることを改めて感じます。やっぱり特別な世界です。

単にレース見るだけなら、TVで見た方が分かりやすいと思う。でも、実際にサーキットで感じる雰囲気や臨場感は別格。目の前でフェラーリやマクラーレンが実際に走っていて、エンジン音が響いていて、その中にいると、来て良かったなあってしみじみ思う。

そして帰るときは、来年また絶対来ようって思う。

世界を巡るF1サーカスと、18分の1戦とはいえ、時間と空気を共有することが、ファンにとってはかけがえのないものだから。

去年初めて鈴鹿に行った時は、ほんと感動しました。

14年間見続けてきた憧れの世界に足を踏み入れて、それこそやっと長年の恋を叶えたような、そんな気持ち。

今年はとにかくミヒャエルがすべてで、2日間それしか頭になかったけど、いろんな人がいろんなドライバー応援していて、親子連れの姿も外国人の姿もたくさん見て、本当に世界を感じることができる場所なんだなって思います。

鈴鹿の空の下で味わう解放感は、日常生活で麻痺した感覚を甦らせてくれます。そういう意味でも、とても大事な場所。

もしかしたら、2008年に鈴鹿でのF1開催が復活するかもしれないとか。

その時は、また絶対行きます。

だからといって、来年の富士は行かないとは言い切れない。やっぱり生で見たいから場合によっては頑張って行くかもしれない。

そんな自分は、やっぱりF1が好きなんだなあと思います。


戦いは続く

2006-10-08 23:51:51 | F1

戦いは続く
まだ終わってません。このまま終わるわけがない。

残るはブラジル、インテルラゴス。 セナの母国で行われるミヒャエルのラストバトル。 どのような結果になろうと、最後まで戦い抜いた英雄として、記憶していたい。

しっかしなんでこういう大事なところでエンジンストール起こすかね。15年前のフェラーリ見てる気分だわ。 ていうか、ミヒャエルのマシンから煙が出ること自体が久しぶり。

ミヒャエルのマシンが止まってからレースが終わるまでの記憶ないです。ほんとに頭真っ白でした。

あるいはあのシーン、快調だったミヒャエルのマシンから白煙が立ち上る脇をアロンソが駆け抜けていく。 もしかしたら今年の、そして時代の節目を象徴する場面になるかもしれない。 あの瞬間時代は変わったのだと、のちのちまで語り継がれるような、そんなシーン。

まだチャンピオンシップ決まってないですけどね。 もう1レースありますからね。

それにしてもフェラーリ。こんなところで「お家芸」炸裂させなくたって…(15年前はしょっちゅうしてた) 上海で酷使しすぎたのかもしれないけど、だけどなんでこの局面で。

ミヒャエル本人は、ドライバーズタイトルより奪還の可能性が高いと見て、コンストラクターズを狙っていく趣旨のコメントを残していましたが。・・・うーん。どっちかというと、コンストラクターズは奪回できなくても仕方ないという気分です。

ミヒャエルの鈴鹿ラストラン、チャンピオンシップもかかっていて、こっちも気合い入ってただけに残念です。 しかも来年鈴鹿はない。こんな鬱屈した、不完全燃焼の状態で鈴鹿を去るのは悔しいです。

先5年日本GPの権利を譲るつもりはないと公言したトヨタ。 そうなると、パシフイックGPでも開催しない限り、当面鈴鹿開催はない。 ということは。

バリチェロ、クルサード、トゥルーリ、フィジケラ、ラルフ。 30代のドライバーたちにとっても、鈴鹿ラストランだったかもしれない。もしかしたらニックやバトンでさえも。

多くのドライバーが愛し、数々の名勝負を生み、ファンに愛された鈴鹿サーキット。 5年を待たず、F1に戻ってきてほしいです。

で、上の写真。 ドイツ・イタリア・ブラジル国旗のトリコロールで、かなりおめでたいことになってますが、これをかぶってました(笑) フェラーリ必勝とミヒャエルのチャンピオンシップ獲得を祈願し、ブラジルが終わるまでこのままにしておきます。