いつかその日が来るとは思っていたけど。
ミカ・ハッキネンの休養(引退)は、あの年のマクラーレンの出来がひどくて彼のモチベーションが下がっていくのが分かったから、覚悟ができていたけど。
ライコネンのフェラーリ移籍が確実視されるようになってからも、一縷の望みを抱いていたけど。
ミヒャエル・シューマッハ、今季限りの引退。
私のF1観戦歴は、ミヒャエルのデビュー翌年に始まる。つまり私にとってF1=ミヒャエル・シューマッハ。
ミヒャエル・シューマッハというひとりの天才の辿る軌跡を見ることが、私にとってのF1観戦だったから。
でもまだ3戦残っているから、彼のF1人生を振り返るのはその時にして。
ミヒャエル・シューマッハは、最後まで頂点に君臨するのか、それとも後進に譲るのか。
いずれにせよ時代は変わるのだけど。
去年、そして今年。
鈴鹿に行くことにしてよかったと思う。ミカは一度も見られないままだったから。
今シーズンの最終戦はブラジル。
すべてが終わった時、ミヒャエルは、やはりモルンビへ行くのだろうか。
そういえば、F1通算41勝目を挙げて号泣したのも、このモンツァだった。
イモラ、そしてモンツァ。イタリアは、ミヒャエルにとって意味のあるGPの舞台にしばしばなった。
そんなことからも、やはりこの人は、フェラーリと縁があったんだと思う。
私にとって、ミヒャエルの引退はひとつの時代の終わりじゃない。ふたつの時代が終わることになる。