バスケットボール男子、日本リーグの五十嵐圭選手の移籍が発表されました。
日立サンロッカーズからトヨタ自動車アルバルクへ移籍するとのことです。
報道されたことに驚きましたが、少しは報道価値があるということなんでしょう。
記事中においていくつかひっかかる表現がありましたが、あえてそれはスルーします。
本題。
トヨタアルバルクは本当に五十嵐が必要なの?
ルイス・キャンベルという外国人PGと今年契約しないのであれば、確かにもうひとりPGはほしいところ。
でもそれは、五十嵐なのか?
昨年のトヨタの低迷やチーム事情などを考えて、いろいろ御託を並べてもいいのですが、はっきり言います。
正中をどうするつもりですか?
棟方HCが我慢していないように見えます。
東芝は、今年、節政選手が引退しました。選手生活を通して日本屈指のPGでありつづけ、日本代表の司令塔でもあった名選手。
その後を担うのは、石崎巧。黄金世代のひとりであり、早くから未来の日本の司令塔と目された、今回の東アジア選手権で初代表に選出された逸材。
JBL入りしてからの2シーズン、スタートで起用されていたとはいえ、窮地では控えの節政がコート上で指揮を取ることが何度もありました。
しかし3年目の今年、節政はいない。
石崎の成長が問われる年。
コーチ陣も我慢しなければならない年かもしれない。
もっとも東芝は全員社員だから、トヨタほど自由に選手を獲得できないというチーム事情の違いが影響しているのかもしれないけど。
正中岳城は、その石崎巧と同い年。
確かに、大学入学まで歩んできた道はまったく対照的。
だけど大学での4年間で大きく成長し、トップリーグ入りした正中のさらなる成長を期待するファンは相当数いるだろうし、いずれは日本代表入りを期待するファンも間違いなくいるはず。
棟方HCは、代表歴こそ浅いけど、現役時は優れたPGのひとりだった。
正中をどのように育てるのか、興味があったのだけど。
ここで五十嵐圭を欲しがりましたか。
ちょっと、失望しましたね。
正中・宮田との起用方法によっては、失望の度合いはさらに深まるでしょう。
宮田も、地味だけどいい選手です。
若い正中をバックアップする力は十分にあると思うのですが。
(そういう意味では、日立の佐藤稔浩選手は現役最高のバックアップPGでしょう。)
それとも、3人を同格とみなして均等に使い分けるつもりなのか。
すべてはシーズン始まってからの起用方法で判断するしかないのですが。
逆に言えば、シーズンが始まれば、こんなことも言わなくて済むのでしょう。
今はまだ、浮かんだ疑問に対し、推測でしか対応できない状況ですから。
ほんとに五十嵐は必要なのか?
私だけではない、ファンが抱くこの疑念に対し、五十嵐選手は結果で証明しなくてはいけない。
その結果がどんなものであれ、私が言いたいのはただひとつ。
背番号「7」もプレイングタイムも、絶対に譲らないように、頑張れ、正中!!