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Harmonia

こころとからだのバランスを・・・yoga&color&more・・・

JBL2009-2010 セミファイナルin宇都宮①

2010-04-16 23:08:00 | バスケットボール

実は泊まりがけで行ってました。

  

人生初の宇都宮。餃子よりもバーが良かった。

オリオン通りの宮カフェも良かった。

駅前にレンタサイクルもあり、移動も快適♪

宇都宮には来シーズンも行こう。

    

さて、セミファイナルの後記を複数回に分けて書きます。既に2週間経過しているけど、振り返りということで。

まずはゲーム内容から。

     

【第1戦】

栃木のスタメンは川村ではなくソルジャー片岡。

この時点で川村腰痛という情報は持っていなかったが、まさかここでDF重視のソルジャー起用もないだろうから、怪我と推測する。

    

試合経過だけ見れば、先行したパナに栃木が追いつき、クロスゲームで迎えた4Qにパナが突き放した、ということになる。

が。

    

立ち上がりにパナが先行した時点で、この試合が見えたと思った。

  

パナは、明らかにプレイオフに向けた準備を万端に整えてきていた。

OFの組み立て方、個々の選手の動き。レギュラーシーズンとは違う。

過去の経験から、今年こそファイナル4の壁を破るべく、各選手が心身のコンディションを整え、チームとして調整をしてきたのが分かった。

    

対する栃木。圧倒的なホームの応援、しかしプレイオフは初進出。

川村不在の影響もあろうが、チームとして機能していないように見える。

   

パナのOFは、インサイドの高さを生かし、スクリーンとパスワークで栃木のDFを崩していく。

対する栃木のOFは、個人の能力で点を重ねる場面が多く見受けられた。

    

2Q、3Qと競った時間帯でそれが顕れていた。

どこかでそのひずみが来ると思って観ていた。

果たしてそれは、4Q半ばだった。

  

ハニーカットの3連続得点で、9点差と開いた場面。

田臥が3Pで喰らいつくが、すぐさま木下が3Pを返す。

この両PGの3Pが対照的だった。

    

田臥のスリーは、ひとりで打ったシュート。

木下のスリーは、チームでスクリーンをかけ、パスで崩して打ったシュート。

     

そろそろ限界かなと思い。

この後栃木は2度目のTOを取るが、パナはインサイドで得点を重ねて。

結果、思ったより差がついた。

     

ここまで両チームの違いが際立つのも珍しいというか。

そもそもパナと栃木って、こんなに対照的だったっけ?

   

そう、パナと栃木こそ、今のJBLの中ではある意味両極に位置するチームだったのだ。

それは次々回に書きたい。

取りあえず次回は、第2戦を。


JBL2009-2010 ファイナル第3戦

2010-04-13 00:54:31 | バスケットボール

セミファイナルの傷が癒えぬまま、ファイナルの観戦へ。

   

2階通路に面したアリーナ席。やや栃木寄りのブロック。 観やすい。 そして横から後ろから、栃木ファンの歓声がすごい。 最初審判の笛が聞こえなかった。

代々木第二の、中央に近い場所でもこれほどの声。 宇都宮のコートの上は、どれほど響いていたのだろう。

   

完全なアウェイとは、どういうことなのか。 想像が、現実に近い。

いかに厳しい環境でパナは闘っていたのか、改めて思う。 本当に、よく闘ったね。

 

しかし1Q、上回ったのはアイシンの気持ち。 立ち上がりにしては、若干栃木にファウルが込む。

1Qの終わり、安齋がコートイン。 安齋がファイナルのコートに立っていることが、たまらなく嬉しい。

アイシンは佐古。 かつての支配力はない。 しかし出てくる以上は、アイシンのジョーカー。

 

1Qで10点開いたのを、栃木は2Qで8点縮めた。

今の栃木の最大の武器と言っていいだろう。 練り上げられたゾーンディフェンス。 そこから繰り出す速攻。

このゾーンが、セミファイナル2戦目で栃木にプレイオフの流れを持ってきた。 アイシンも、これにやられるのか。

 

アイシンがかろうじて2点のリードを保ったまま後半へ。

 

網野に川村は止められないのでは? 網野より広瀬の方がいいと思う。 少なくとも川村の動きにはついていく。オフェンスもきちんと繋ぐし、むやみにドリブルついて止まって右往左往なんてことはない。

ただ、肝心なところの得点力は、網野の方が上かな。 広瀬はまだちょい、迫力不足。

一方で、イートンは公輔に抑えられている。 攻守が逆転した場合、どうなるか。 だからこそのゾーン?

   

膠着したロースコアの展開。 わずかなリードを保つアイシン。 これはアイシンのペースでは? 4Qで栃木はワンチャンス引き寄せなければ勝てない。

勢いではない実力勝負。 栃木の力を計る試金石。

 

4Q開始早々仕掛けた、竹田のシュートが外れる。

試合を支配したのは公輔、そしてアイシンのインサイド。

リバウンドを抑え、ゴール下を制した。 これによって、24秒フルに使った、落ち着いたオフェンスが展開される。

アイシンペース。 栃木の速攻さえ気をつければ。 その元となる安易なパス、TOさえしなければ。 今日はアイシンが取る。

   

だがしかし。 そこで柏木はファウルする必要があったのか。

 

残り1分9秒。アイシン6点のリード。 川村の速攻が決まって4点差。ボーナススローが入って3点差。

3点差なら3P1本で同点になる。 ファウルせずとも黙って2点やるだけでよかったように思うのだが。

この1点は思いのほか大きいかもしれない。 命取りにならなければいいけど。

 

まさかその懸念が現実になるとは。 いや、これは川村を称えるべきなのだろう。

 

ファウルゲームに持ち込んだ栃木。 柏木は織り込み済みだったろう。

川村の3Pが入ろうと関係ない。 アイシンはFTを確実に沈めればよかったのだが。

残り6秒3。 58‐55。

 

朝山は川村の動きについていっていた。 しかし川村は落ち着いていた。

連続の3Pは、計ったように完璧なブザービーター。 栃木が試合を振出に戻した。

   

会場が揺れる。 栃木ファン総立ちの大歓声。

真剣に、耳栓を持って来なかったのを後悔した。

   

オーバータイムになれば負けない。 ウィスマンはそう踏んでいたのだろう。 6秒で2本決めるより、確実に勝てる道。

その通りになった。 流れは栃木だった。

 

勢いではない、真っ向からの実力勝負。
アイシンも 強かった。 が、栃木はそれ以上だった。

 

表彰式。

「レッツゴー アイシン」の大合唱が、栃木ファンからアイシンに贈られた。

勝者の余裕ではない。素直に健闘を称える声。 栃木ファンの、素晴らしいところ。

 

そしてトロフィーを手にした安齋。 拓殖大では4年次に二部落ちの憂き目にあい、関東実業団、JBL2、bjとあらゆるカテゴリを渡り歩いた苦労人が、遂にたどりついた頂。

 

栃木の成功が日本のバスケットボール史にどのように位置付けられるかはまだ分からない。

だが、歴史に刻まれたのは確かだ。


JBL2009-2010 セミファイナル第3戦

2010-04-05 23:21:29 | バスケットボール

play by playで見ると、栃木が盛り上がる勝ち方だったのだろう。

    

パナソニックにとっては、悔やみきれない敗戦。

   

永山32歳、青野31歳、木下30歳。

長らくパナの顔として活躍してきた3人は、あと何年現役でいるのだろう。

   

永山・青野がいるうちに優勝したいと。

永山と青野がいるときが、優勝のチャンスなんだと。

そして大西・濱田・広瀬ら若手Fが育ってきた今こそ、布陣は整ったと。

チームを牽引する立場にある木下が、そう思ったとしても不思議はない。

   

その思いが、あれほどの数字に結びついたのだろうか。

  

だが、一方で。

今年のパナソニックが、ファイナルでアイシンに3勝することは難しかったとも思う。

  

パナソニックの場合、越えるべき相手はアイシンではなく、まず自分自身たちではないのだろうか。

レギュラーシーズンの取りこぼし、破れないファイナル4の壁。

相手どうこうという問題ではないように思う。

  

ともあれ、パナソニックの2009-2010シーズンは終了した。

大きな怪我人が出ることもなく終えられたのは、よかったと思う。

 

しばらく休養し、来シーズン、再び狙ってほしい。

お疲れ様でした。

 

 

そして、広瀬。

2年目にして、早くもチームのキープレイヤーに成長した。

 

もう6年?まだ6年?

明大和泉で迎えた秋のリーグ開幕戦からの成長を思う。

地方の無名の選手が、大学に入学し、2部から学生の頂点に上り詰めた4年間。

さらなる高みを目指す第2章は、まだ始まったばかりだ。

 

いつか頂点へ。

 

来し方を振り返り、行く末を想うに、その未来にさらなる輝きがあることを願う。


JBL2009-2010アウォード

2010-04-02 22:24:00 | バスケットボール

JBL2002-2003シーズンの新人王は木下。

今でもそう思っている。  

残した数字は田臥と互角。スタメン起用とチームへの貢献度は、木下の方が上だった。

  

田臥ではない、木下だと。

目の肥えた何人ものファンから、同じ意見が返ってきた。

  

田臥ではダメとは言わないけれど、じゃあ、何で木下ではないのかと。

田臥の何が、木下より上だったのか。

チーム成績と観客動員数以外の要因を思いつくことができず、いまだに納得できないでいる。

 

それから7シーズン目の今年。

木下、シーズンベスト5初受賞。

アシスト王に加え、得点ランキング3位、FT成功率2位、3P成功率3位、ST6位。

文句のつけようがない数字。

  

やっと届いた。

 

その今年、セミファイナルで田臥と相まみえるのも奇妙な縁と言えないこともないが。

でも、関係ない。

 

木下が狙うのはただひとつ。

まずはファイナル4の壁を突破へ。

パナソニック、15シーズンぶりのファイナル進出に向けて――


JBL2009-2010第19週 日立‐三菱電機

2010-03-19 00:51:00 | バスケットボール

本日のキーワード?合言葉?

「頑張れ、ふーみん」

     

私も、佐藤トシが怪我(アキレス腱?)で今季絶望との情報を得て、大ショックを受けた一人です。

やっと、やっとその実力を広く認められるようになったのに、この大事な時期に戦線離脱なんて・・・。 

     

トシのことはJBLデビューイヤーから見ていますが、その頃から巧かった。

どういうわけかずっと控えだったけど、ほぼすべての試合に出場し、キャリアを重ねてさらに巧くなった。

プレイイングタイムが増大した今年、ようやく表舞台で高い評価を得られるようになった。

間違いなく、今シーズンのベストプレイヤー。

日本で最も巧さを持つガードであり、次回の日本代表に選ばれて然るべき選手だったのに。

今はただ、怪我の完治と完全復活を祈るばかりです。

  

トシの怪我で、今シーズン残りの試合、日立の司令塔を担うことになったのが、ルーキーの西村。愛称ふーみん。

西村のことも東海大の頃から見ているから、ルーキーといえどそれなりに活躍するとは思っている。

だけど、トシの代役となると話は別で。

   

西村自身の負担、さらにフォローに入るであろう他のプレイヤー。

日立にとっては、トシの存在の大きさと、総合力が問われるシーズンになってしまったかなと。

  

ただ、西村にとってはチャンスでもある。

少なくとも、プレイオフ争いのかかったシーズン終盤、そしておそらくは進出するであろうプレイオフは、ルーキーにとってはこの上ない経験になる。

その中で、どれほどのことができるのか。

    

経験は、西村自身の成長の糧となるだろう。

だが試合の中で残した結果は、今の彼の評価に直結する。

その結果如何では、次世代の日本代表の司令塔への道が大きく開けることになるだろう。

  

そこで、「頑張れ、ふーみん」なのである。

ちなみに私、西村ファンではない。

でもこういうプレッシャーのかかる局面、だけどチャンスにもなりうる局面で、彼がどこまでできるか。そしてその結果どのような未来を手にするのか。

非常に興味がある。もしかしたら、これをきっかけに大化けするかもしれない。

なので、「頑張れ、ふーみん」なのである。

 

以上、長すぎる前置き。

今週対戦相手の三菱。

個々の能力はあるものの、怪我人続出で散々なシーズンを送っている。

が、シーズン終盤になり、調子は上向いてきた模様。

プレイオフ進出のためにも、日立は負けたくない相手だったのだけど。

   

三菱のDFが崩せなくて、外でパスを回しているうちに時間が過ぎていく。

インサイドが抑えられているから西村が自分でシュート打つけど入らない。

譲次のシュートがまったく入らないというのが痛い。

    

逆に三菱はカジがいい。1on1あり3Pあり。

インサイドも譲次が苦戦。ていうか、抑えきれていない。

   

にも関わらず、接戦になってしまうのが今の三菱の実力なんだろう。

どこか噛みあっていない日立を、突き放せない。

これはこれで問題。

      

上山のプレイイングタイムが大きく伸びたということはないようだけど。

どうしても、西村のサポート役に見えてしまう。

愛知学泉大以降、そのキャリアのほとんどを小野HCと共に過ごしてきた上山。

どうすべきかをもっとも心得ているプレイヤーだから。

彼がキープレイヤーとなる局面も出てくるのだろうか。

  

菅も、やや西村を気にしているように見える。

微妙に変わるバランスが、どう影響していくのか。

   

後半、疲れの見えてきた西村。

でも、小野HCは変えようとしない。

    

目先の試合にこだわるのであれば、西村をいったん下げて、上山に任せるという選択もあるだろう。

だけどこの試合、小野HCはそれをしなかった。

この人のいいところかな、と思う。

 

残り2週、日立の相手はパナソニック、そして栃木。プレイオフを争う相手。

そして西村は、木下次いで田臥と対峙しなければならない。

ルーキーには荷が重い。

でも、今の日立には西村しかいない。そのことは、西村自身もよくわかっているだろうから。

   

西村の変化を追いたくなり、次週、枚方まで行こうかと真剣に考え・・・断念する。

しかし西村のことはこれから追っていくべきだろう。

 

なんだかんだで、3点差で三菱の勝利。

正直、前日に比べると面白味に欠ける試合であった。

  

ただこの試合、もっとも大切な場面はこの後にある。

   

試合終了後、両チーム選手が握手を交し合う。

日立の選手とひととおり握手を交わした後、ただひとり、梶山はベンチでトレーナーの治療を受けている菅のもとに駆け寄って声をかけた。

  

友人同士だから、不思議ではない場面。

しかし友人でなくても、梶山は声をかけただろう。

そう思わせたのが、次のシーン。

  

チーム全員で、ベンチ上のファンに挨拶した後。

梶山は、180度周ってコートへ、そして日立ファンへ向かって、軽く頭を下げた。

   

その振る舞いに、感銘を受けた。

この人は、本当にファンへの感謝の心を持っている人なんだと。

チーム問わず、JBLを応援するすべてのファンに対して、来場してくれること、支えてくれることの感謝の念を抱いているんだと。

でなければ、わざわざ振り向いて一礼などしないだろう。

  

こういうことは、口で言ってできるようにするよりも、本人の心の問題。

だけどこういうことができる人は、どんな道を歩んでも、きっといい人生を送れる。

   

なかなか勝てないチームで、だけど日本のバスケを盛り上げるために頑張っている梶山。

彼の思いが報われる日が来るといいな。