さすがに第1試合から観に来る人は少ない。
1階フロア席に座っている人は数えるほど、ギャラリーも観客よりスカウティングの方が目立つ。
人影まばらなギャラリーからコートを見下ろす。
宇都くんがアップしていて、まずほっとした。
だってさー。彼が出なかったら、何のためにここまで来たのよ、私。
まあね、アップしていても試合はダメってこともあるけど。
けど。
スタメン出場\(^0^)/
来てよかったぁ。
あ、第1試合専修大-大東文化大です。
立ち上がり、専修が6得点。
すべて宇都くんがらみ。
久しぶりに試合出られる!プレイできる!という彼の喜びと興奮が伝わってきた。
が、大東も少しずつ修正して、立て直す。
ミドルから得点を重ねて、とりあえず形を作ったところで1Q終了。
2Q。
大東がセットオフェンスからインサイドで着実に加点。
一方の専修、見栄えはいいけどシュートが入らない。
同点、そして大東が逆転。
「僕、あの#0と#24が結構好きです」
とは、バスケ初観戦の現地案内人。#0と#24、専修の大澤CAPと田代選手。
ごめん、宇都くんしか観てなかった。反省。
いちおね、大東#28兒玉も結構好きなタイプだなと思って観てたんだよ。
見栄えいい専修より、堅実に展開する大東の方が私の好みに近いんだけどなとか思ってたんだよ。
でもそういうの全部吹っ飛ばして、意識は宇都くんに集中していたので、ここで切り替えることにする。
専修、オールコートプレスからの速攻でなんとかつなぐ。
そして終了間際にも#0大澤が決めて、34-35で前半終了。
こういう要所で決められるのは、大事だよね。
そして3Q。
クオーター制になってから、3Qの流れで勝敗が決まるケースが多いので、注目の10分。
最初の5分は打ち合い、むしろ堅実なセットオフェンスから切り崩して点を重ねる大東に
流れが傾きかける。
が。
ここで専修のエースが躍動。
1on1からのバスケットカウント、ドライブ、あんな細いコースなのに、軽い身のこなしで、
やっぱり君すごいよ、来てよかったよ、#11宇都!
56-52、専修が引っくり返した。
4Q 。流れは完全に専修。
オールコートプレスからのディフェンスでミスを誘って仕掛ける速い展開は観ていて楽しい。
あれ、でもこれ昔(7~8年前、むちゃくちゃ強かった金色のユニフォーム時代とその前後)では
観たことなかったよなあ。少なくとも記憶にはないし、あのメンバーでこんなの見せられたら、
強烈過ぎて、絶対忘れないと思うんだけど。
それで初めて気付いたこと。
今まで、中原さんがどういうチームを作りたいのか、どういうバスケをしたいのか、
いまいちよく分からなかったのだけど。
というか、選手の個性が強すぎて、個々の能力がすごすぎて(特に7~8年前、
むちゃくちゃ強かった金色のユニフォーム時代)、「専修Show Basket」と一言で
括るしかなかったんだけど。
もしかして中原さんは、選手の個性を第一にしたチーム作りをしてるんじゃないか。
毎年、その年いるメンバーの個性を活かしたチームを作ろうとしている。
選手の個性を伸ばして、ひとりひとりがバスケットボールを楽しむこと。
それが、中原さんが指導する上でいちばん大切にしていることなんじゃないだろうかと。
ご本人のお話伺ったことないので、実際はどうかわかりませんが。
ただ、このオールコートプレスからの速い展開は、このチームに合ってると思う。
破壊力、かなりのものだもの。
大東もなんとか反撃しようとするも、単発に終わり、気付けば点差は広がっていて、
最終スコアは83-71。
若干もやもや感はあったものの、宇都くん見られたし、専修の良さがわかったし、
そういう意味では、観に来てよかった試合でした。