昨日関西フィルでブルックナーの第5番を聴きました。
まずはブルックナーの思い出。
ドイツ・オーストリアを旅した時、ザルツブルグでカラヤンの墓参りをし、リンツに行った。
モーツァルトの交響曲にも名付けられているリンツ。
この街からバスで1時間行くと、ブルックナーがオルガン奏者として過ごした町がある。
バスを降りて寺院に行くとお昼休憩だったが、オルガンの演奏会をしていた。
すぐ切符を買い、オルガンの演奏を聞き、その後見学できました。
帰りのバスに乗り込むと、往きのバスが戻ってきた様で、運転手さんも覚えていた。
貸し切りの観光バスのような往復だった。
真っ青な空がどこまでも続いていた。
ブルックナーは、長い。
予習をしようとしても、さてさてどれを聞きますか?
名曲名盤案内を見ると、オイゲン・ヨッフム指揮のコンセルトヘボウ管弦楽団の二つの盤が名盤のようだ。
NAXOS.MLでみると、1964年盤しかない。1986年盤が聞きたいと思っていたら当日になった。
今朝YouTubeで検索すると見つかった。
めずらしくプレトークが有り、高関 健氏が登場した。
このプロは、昨年なくなった飯守泰次郎先生が予定されていたと話しだされた。
80分途中の休憩が無く、自信の無い方はトークを聞かないで用事をお済ませくださいと。
この曲は、ブルックナー自身相当気に入っていたようで、弟子から見直しを迫られてすごく怒ったそうですね。
私は今、昨夜のことを思い出してもすごい熱演だったと思います。
関西フィルも、後援会友の会も、定期演奏会で聞ける熱演に次ぐ熱演を噛み締めているのではないでしょうか。
【子規365日】■7月13日
風板(ふうばん)引け鉢植(はちうえ)の花散る程(ほど)に 1902(M35)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
イメージ
《風板》の俳句を探しましたが、見つけることができませんでした。夏井いつき先生のコメント。
「風板」とは、碧梧桐が床屋にあったものを倣って作ったという、手動で風が送れる器具。
これを子規の病床に取り付けると、子規は大層喜び、自ら「風板」と名付けたんだそうな。
おお!「鉢植の花」が散りそうなほど風がくるぞ、と笑う子規の顔が見えてくる一句だ。
麻痺剤が切れると、煩悶し苦しみ癇癪を起こしてしまう子規。そんな師を少しでも慰めたい
という弟子・碧梧桐の、優しさの産物でもある「風板」なのだ。
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