能登半島地震は、発生から2週間を迎えたのに、まだ全容がわからない。
「生きとったか」嗚咽と涙…ようやくつながった電話で親族とお互いの無事を伝え合い 輪島の孤立集落
石川県輪島市下山町の谷内(やち)初子さん(76)は電話口の親族とお互いの無事を確認し合うと、せきを切ったように嗚咽(おえつ)を漏らし、涙がほほを伝った。
下山町と隣接する赤崎町、小池町を含む輪島市西保地区は震災後、被災地で最大級の700人以上が孤立している。11日正午過ぎ、記者が現地に入って住民に話を聞いていると、谷内さんから「親族の無事を確認したい。電話を貸してくれないか」と申し出があり、持参した衛星携帯電話(インマルサット)を手渡した。
谷内さんが最初の電話を終え、2件目の通話を始めてから1、2分後。安否不明者のリストに入っていたという親族の無事が判明すると、感情を抑えきれない様子だった。記者に礼を言って電話を返すと、谷内さんは近い将来の避難に備え、荷物の整理のため自宅に戻っていった。
でした。
谷口 幸璽さんのコメントです。
《一枚の写真から (谷口幸璽)
たった一枚の写真ですが‥‥。その表情が万感、胸に迫ります。地震が発生して、もう二週間。いや、まだ二週間でしょうか。避難所生活での時間は、長く感じられることでしょう。》