ナントカ花札鑑賞会

世の中で販売されている独自デザインの新しい花札、「ナントカ花札」たちを紹介します。

海外で作られた花札 ①

2022年07月05日 | ナントカ花札紹介
今回からしばらくの間、「海外で作られた花札」をテーマにブログを書こうと思います。


海外には、花札を日本の伝統文化のひとつとして楽しまれている愛好家の方々が多くいらっしゃいます。
そしてその愛好家の中には、自らデザインをして、新たな花札を作り出している方もいるのです。


そこで今回は、アメリカのデザイナーLouie Mantia, Jr.氏が制作した「Junior花札」を紹介します。


まずはパッケージから見ていきましょう。

花札をグラフィックデザインで表したような、モダンな印象を受けますね。
描かれているのは「桐に鳳凰」のデザインです。赤い部分が鳳凰のフォルムなのがお分かりになりますか?


花札の顔、五光の各札はどのようになっているのでしょうか。

右上から「松に鶴」「桜に幕」「芒に月」「柳に小野道風」「桐に鳳凰」です。

アイコンやシンボルマークのような、シンプルかつ洗練されたデザインになっています。円形を基調にしていて、日本の家紋のようでもありますね。


札はトランプをベースに作られています。業界大手のUSプレイングカード社によるものです。
トランプのカードですので日本の花札と比べるとサイズは大きく、1枚1枚も薄くしなやかです。


各月のタネ札も見てみましょう。


花札として成り立たせるための必須要素を抽出し、大胆かつポップにまとめられていて、とても素晴らしいですね。
描かれている動物のフォルムも可愛らしいです。


日本文化に慣れ親しんでいて、そのうえ花札をしっかり研究していないと、ここまでのデザインは生み出せないと思います。いやはや、海外の花札マニアさんもなかなかのものですね!


その他の札のデザインや細かいディテールなどは、ぜひLouie Mantia Jr氏のウェブサイトにてご覧ください。遊び方の解説もまとめられています。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿