本日は大人気アニメの花札を紹介しましょう。
「ワンピース花札」です。2010年にビバリーから発売されました。
多くのキャラクターが登場する作品で、主人公が5月の札に用いられるケースは非常に珍しいですね。
主役はやっぱり四光札(「松に鶴」「桜に幕」「芒に月」「桐に鳳凰」)などの目立つ札に使いたいというのが人情というもの。どのような意図があったのか気になるところです。
そんなルフィが描かれている「菖蒲に八ツ橋」の札をよく見てみましょう。
札のかなり大部分をキャラクターが占めていますね。八ツ橋の一部分が残されているおかげで、ようやく「菖蒲に八ツ橋」札だとわかる感じです。
このようなナントカ花札デザイン手法を、「付け足し型」の発展形として、「押しのけ型」と呼んでいます。
元の図像はどんどん押しのけてられて、残されたわずかなヒントを頼りに札を認識するスリリングさがたまりませんね。
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