7月17日(金) 鷹乃学習 東京の日
なかなか梅雨が明けずにいますが、先日のヒグラシがそうであるように植物も夏を迎えています。
会社近くで咲いていた槿の花。
優しい色合いが好きです。
映画『利休にたずねよ』で、利休の恋した女性とのモチーフとして使われていました。
「一日花」と呼ばれるように、朝咲いた花が夕方には萎んで翌朝には地に落ちてしまいます。
花の命の短さと儚さに一層心惹かれるのかもしれません。
七十二候の「鷹乃学習」(たかすなわちがくしゅうす)。
鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃。獲物をとらえ一人前になっていきます。
野生のオオタカはなかなか見ることはできませんが、時代劇では鷹狩のシーンでよく出てきます。
オオタカも一時期は絶滅危惧種とされていましたが、今は環境がよくなったのか個体数が増えて指定を解除されています。
都会でも暮らしてゆける逞しさは、少しばかり羨ましさを感じます。
そして今日は「東京の日」。
1868年(慶応4年)のこの日、明治天皇の詔勅により「江戸」が「東京(とうけい)」に改称されました。
「西の京」の京都に対して「東の京」。初めは「とうきょう」ではなく「とうけい」と発音したそうです。
しかし、この年はまだ戊辰戦争の最中であり、公卿が遷都を反対するなど、東京が名実ともに首都となったのは廃藩置県が行われた1871年(明治4年)のことでした。
今や東京は日本の人口の1割が住む大都市です。
徳川家康が江戸に封ぜられ都市として整備していなければ、この繁栄はなかったかもしれません。
今日が優しい笑顔の一日でありますように。