忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

《俳句》秋の日光東照宮

2015-10-30 | 日記

昨日は 『 プレバト 』 の放送がありました 

俳句のお題は 「 秋の日光東照宮 」 でした 

ランキング 1位  は 杉村太臓さんの

天高し四百年の鐘の音 でした 

夏井いつき先生の解説 

天高し    ← 視覚の情報

四百年の  ← 時代のイメージ

鐘の音    ← 聴覚の情報

それぞれのパーツが それぞれ別な情報をたたみかけている

一句の世界がしっかりとできあがっている

非常に手馴れた作り方

ただ ‥ どこに面白味があるかというと ‥

ほとんど無い 

70点のまま朽ちて行くタイプの作品 

そして 、 歴代優秀者の昇段試験 、 今回は 福澤朗さん

前回出演時の一句は 診察を終えて広がる夏の海 でした

特待生から昇段をかけての 今回の一句は ‥

ミシュランの星の瀑布に渡り鳥 です

日光東照宮は世界遺産

ミシュラン・グリーンガイドを手にした外国人が殺到している

ガイドを手にした外国人が華厳の滝の周りに集まっている

そこに渡り鳥が飛んでいた

渡り鳥そのものと外国人観光客をかけてみた    ‥ は福澤さんのお話

いつき先生は‥ ミシュランの星が滝のようにそこにある

査定は ‥‥‥ 現状維持!  詰めが甘いっ! 

オリジナリティーは高い

2つのポイントで勿体無いことになっている

「 ミシュランの星の瀑布に 、 滝に 、 渡り鳥がやってきましたよ 」 なイメージ

ではなく 、 頭上を鳥がダーッ!っと渡って行くイメージ

その方が ミシュランの星も瀑布も 言葉としてきれいになってくる

星の瀑布に   ← 助詞を間違えている

星の瀑布を

「に」は場所だけど 、 「を」にすると経過していく時間や場所を意味する

そうしただけで 、その滝の上を動いていく 、 助詞一字で変わってくる

さらに もう1か所 、 季語の使い方で損をしている

「瀑布を」とやった以上は動いてほしい

だから 、 「渡り鳥」ではなく 「鳥渡る」

ミシュランの星の瀑布を鳥渡る

幻想的な光景の上を 鳥たちがスーッと飛んで行く 、 という

これ やってくれたら もう 文句無く 名人っ と 叫びたい

今回も 楽しく学ばせていただきました 


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