昨日は 『 プレバト 』 の放送がありました
俳句のお題は 「 秋の日光東照宮 」 でした
ランキング 1位 は 杉村太臓さんの
天高し四百年の鐘の音 でした
夏井いつき先生の解説
天高し ← 視覚の情報
四百年の ← 時代のイメージ
鐘の音 ← 聴覚の情報
それぞれのパーツが それぞれ別な情報をたたみかけている
一句の世界がしっかりとできあがっている
非常に手馴れた作り方
ただ ‥ どこに面白味があるかというと ‥
ほとんど無い
70点のまま朽ちて行くタイプの作品
そして 、 歴代優秀者の昇段試験 、 今回は 福澤朗さん
前回出演時の一句は 診察を終えて広がる夏の海 でした
特待生から昇段をかけての 今回の一句は ‥
ミシュランの星の瀑布に渡り鳥 です
日光東照宮は世界遺産
ミシュラン・グリーンガイドを手にした外国人が殺到している
ガイドを手にした外国人が華厳の滝の周りに集まっている
そこに渡り鳥が飛んでいた
渡り鳥そのものと外国人観光客をかけてみた ‥ は福澤さんのお話
いつき先生は‥ ミシュランの星が滝のようにそこにある
査定は ‥‥‥ 現状維持! 詰めが甘いっ!
オリジナリティーは高い
2つのポイントで勿体無いことになっている
「 ミシュランの星の瀑布に 、 滝に 、 渡り鳥がやってきましたよ 」 なイメージ
ではなく 、 頭上を鳥がダーッ!っと渡って行くイメージ
その方が ミシュランの星も瀑布も 言葉としてきれいになってくる
星の瀑布に ← 助詞を間違えている
星の瀑布を
「に」は場所だけど 、 「を」にすると経過していく時間や場所を意味する
そうしただけで 、その滝の上を動いていく 、 助詞一字で変わってくる
さらに もう1か所 、 季語の使い方で損をしている
「瀑布を」とやった以上は動いてほしい
だから 、 「渡り鳥」ではなく 「鳥渡る」
ミシュランの星の瀑布を鳥渡る
幻想的な光景の上を 鳥たちがスーッと飛んで行く 、 という
これ やってくれたら もう 文句無く 名人っ と 叫びたい
今回も 楽しく学ばせていただきました
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