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花日和 Hana-biyori

絵本『かたあしの母すずめ』

小学校の読み聞かせボランティアの練習会で絵本を読んでもらって幸せ感じてきました。

なかでも、出産したばかりのメンバーが生後1ヶ月の赤ちゃんを連れて来てくれて、椋鳩十の『かたあしの母すずめ』(理論社/大島妙子 絵)を読んでくれたのが感激でした。赤ちゃん抱っこしたまま読んでいて、なかなか見れない光景ですよこれは。

この絵本は、上の子たちが大好きで何度も読んでとせがまれているものだそうです。

一本足の母スズメが何度も残念なできごとに見舞われながら、懸命に子供を守る姿を描いているお話です。

 
さいしょ、表紙の可愛らしさから最近よくある可愛いキャラもの絵本かと思ったら『大造じいさんとガン』の椋鳩十で、おお、と軽く驚嘆しました。

スズメ目線やスズメを擬人化するのではなく、語り手であるおじさん(椋鳩十?)が家の周辺にやってくるスズメを観察しているもの。なので絵本でありながらドキュメンタリータッチで珍しさとリアリティがあります。

スズメは卵をヘビに食べられたり空き家の風呂の煙突に巣を作って急に炙りだされたり、散々な目に遭いますが、絶望はしません。

とうとうおじさんの家の雨戸の戸袋に巣を作りますが、ここもヘビに襲われてしまう。

しかし死闘の末ベビの目を突いて撃退。みごと雛たちを守り切ります。

この、ヘビに目潰しを食らわす展開に子供たち(男子4人)は大喜びするそうです。なるほど確かにスカッと安心するかもですね。

福音館書店の『おおかみと七ひきのこやぎ』のラストで、オオカミは「おおかみしんだ!」と大喜びされる役回りですが、ここではヘビがそれにあたるのでしょう。(約15分、早めに読んで13分)
 
 
 
 

 
 
 
 
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