出演：イ・ビョンホン、キム・テリ、ユ・ヨンソク、キム・ミンジョン、ピョン・ヨハン
演出：イ・ウンボク 脚本：キム・ウンスク 制作：2018年
［５段階評価：★★★★★］
1900年初頭の物語で、朝鮮半島を巡る周りの国々と、独立を謀る義兵団との戦いによって起こる悲劇です。ドラマの序盤は楽しく見ていられたんですが、戦いが激化していく後半は、もう誰も生き残れないんじゃないか？ いったい誰が最初に死んでしまうの？ と考えてしまうほどハラハラドキドキな展開でした。
地位もお金も行動力も持っている大人の男性3人が、1人のお嬢さんの強い意思に振り回されつつ手を貸していくさまは、ときに滑稽で、ときに頼もしく、ときにせつなかったですね。
この男性3人だけのシーンはお気に入りでした。
日本軍が常駐している時代なので、ドラマの中でも日本人（役）や日本語が頻繁に出てきます。日本統治下のもと、日本の言葉を話さなければならない朝鮮の人々をみる度に、本当に申し訳ない気持ちになりました。自分が逆の立場だったら…日本語を無理やり奪われて、他国語を話せと強要されたら？ そう考えるだけで胸が痛かったです。。
ドラマの中の日本語は、日本人が聞くとやっぱり違和感があるんですが、その中で発音がとても上手な俳優さんがいました。
イ・ワニク役のキムウィソンさん。めちゃめちゃ悪い役なんですけど、流暢な日本語がさらに憎しみを増長させてくれます（苦笑）日本に20年くらい住んでたのかな？と思うくらいお上手だったんですが、あるインタビュー記事によると日本語はまったく話せないとのことで、さらにビックリ！！！準備期間６ヶ月を要して習得したそうです。あっぱれ！
キムテリは凄く良かったですね。声の出し方に周りを圧倒するような威圧感があって、一見花のような女性に対して誰もが屈服することに説得力を与えていました。
イビョンホンじゃなかったらどうだっただろうか？とドラマを見ながら考えていたんですけど（例えばソ・ジソプだったら？とか）でもイビョンホンだったからこそ、このドラマの格が上がったんだと思います。佇まいはピカイチでした。
もうク・ドンメ（ユ・ヨンソク）はめっちゃカッコよかった！当たり役！
グローリーホテルの女主人役キムミンジョンも素敵でした。混乱の世の中を1人で渡り歩いてきた強さと魅力に溢れた女性でしたね。
大好きピョンヨハン！ 彼が演じたキムヒソンは争いごとを好まず、花や自然を愛する温和な青年で、彼のような人が平和に静かに暮らせる世の中になるといいなと思います。
映像は『トッケビ』のスタッフだったみたいで、さすがの美しさでした。
この素敵な人たちの幸せが、戦争によってことごとく壊されていくのを見るのは辛かった。。戦争はダメ、絶対。
【オマケ】韓国人も見間違うソックリな二人（笑）
