監督:イ・ヨンスン(2017年公開)
出演:シン・ハギュン、ド・ギョンス、キム・ドンヨン
悪そうな奴らがぜんぜん悪い奴らじゃなく、普通の”ヘタレ”な人たちだったというお話。
・個室DVD店の悪そうな社長ドゥシク(シン・ハギュン)
店員のバイト代を2ヶ月未払いなうえ、店舗家賃も10ヶ月滞納中。店を閉めてやり直そうにも店舗に買い手が見つからず、不動産会社に行っては暴れる日々を送っていた。一見粗暴そうに見えるドゥシクは、実は気の弱い気さくなおじさんだった。
・タトゥー、短髪、喫煙。悪そうな店員テジュン(ド・ギョンス)
個室DVD店でバイトをしながら音楽活動をする大学生のテジュン。悪そうな仲間から”クスリ”を一時的に預かることになり、バイト先の”7号室”に隠すも、なぜか7号室にだけ鍵をかけられてしまう。慌てたテジュンは、鍵を開けようと悪戦苦闘するが…
突如閉じられた部屋”7号室”をめぐり、社長と店員のバトルが始まるなか、警察の捜査も進んでいたー。
格差社会に苦しむ人々のブラックコメディで、ところどころかなり笑えます。ストーリーも決して悪くないんですが、イマイチ乗り切れなかったのは、ひとえに監督の手腕に問題があったからじゃないかなと…。例えば、クエンティン・タランティーノが撮っていたら、傑作カルト映画になっていたと思います。ブラックな笑いもラストの展開も、結構タランティーノ的なんですよねぇ。もしくは内田けんじ監督が撮っていたら、爆笑ハートフルコメディになっていたんじゃないかなぁ。別の監督だったら…と考えてしまうのは、やっぱりあれだけの演技派俳優を揃えておきながら、使いきれていないという感じがしてしまうからでしょうかねぇ。
【オマケ】ちょっとモヤモヤするので、素敵なギョンス君で〆ます。