出演:キム・ヘユン、ロウン(SF9)、イ・ジェウク、チョン・ゴンジュ
演出:キム・サンヒョプ 脚本:ソン・ハヨン、イン・ジヘ 制作:2019年
[5段階評価:★★★★★]
何かがおかしい…そんな違和感を感じていたウン・ダノは、学食のシェフに「僕たちは漫画の世界の登場人物だ」と教えられる。ダノは子供の頃から心臓病を患っていたり、10年以上も片思いし続けていることなど、すべて漫画家が勝手に設定したものだと知って憤慨! さらに、主人公だと思っていた自分の人生が、実はただの脇役で、主人公のために都合よく動くエキストラだったことにガッカリする。。ダノは、自分の意思で自由に行動したい!心臓病という設定を変えたい!と思うようになる。
ある日、漫画のネーム(下書き)に描かれていた内容と違う出来事が起こる。ネームでは、ヒロインをかばったダノが階段から落ちて足を骨折するはずだった。ところが、間一髪で見知らぬ男子生徒に助けられる。その男子生徒は、脇役にも入っていないその他大勢の1人で、名前すら持たなかった。そんな彼に、ダノは”ハル”という名前を付ける。自分の設定に変化が起きた特別な”1日”(韓国語でハル)という意味を込めて。
このハル君、その他大勢の1人なのに主役級にイケメンなんですけど(笑)その理由も後でちゃんと分かります。
学園モノで、しかも漫画の世界なので、ちょっと軽いノリのファンタジー・ラブコメかと思っていたら、すごくしっかりしたストーリーでした。ダノの片思いの相手は嫌なヤツなんですが、ダノに冷たい理由がそれなりにあったし、漫画の中の主役カップルは(←ドラマでは脇役)最初は陰が薄いんですけど、後半に意外な展開を見せたりもします。
さらに人間関係の謎を解く鍵として、もう1冊の漫画が登場。同じ漫画家が描いた時代劇で、登場人物が同じ顔をしているという、あだち充さんの漫画によくある現象(笑)で、その時代劇のパートがとても効果的でした。なんと言ってもロウン君が超素敵だった!
服装からすると高麗時代でしょうか?(歴史に詳しくない…)ロウン君の次回作が時代劇だったらいいなぁ。
ストーリーもよかったんですけど、とにかく役者さんが上手だった。『SKYキャッスル』や『バッドガイズ』でも高校生の娘役で出ていたキム・ヘユンちゃんのまぁ〜上手なこと!ほとんど出ずっぱりの状態で、ドラマをグイグイ引っ張ってくれてます。あと、ロウン君!一時的に記憶をなくした時の、別人っぷりに驚きました。彼も現役アイドルなんですよねぇ、マジで凄いわ。
一気に見れるほどおもしろいドラマでした。オススメです!
【オマケ】なぜか野太い声援が飛ぶロウン君(爆)