本日は憲法記念日ですね.NHKでは朝から討論番組を流していますが,話としては「いつか聞いたような」ほぼ新味のないもので,速攻チャンネル変更をしました.(憲法,あるいは9条に関するエントリーはいつか書かねばと思っていますが)
んで,辿りついたのが,関西ローカル「痛快!エブリディ」という番組(あの関西テレビですが).曜日ごとにメインコーナーが変わるのですが,木曜日のメインコーナーは,その名も「怒りの相談室」.
たまに観る機会があって,「それは仕方ないんじゃない?」といった相談もあることはあるのですが,今日のは酷かった.やっぱり祝日ということでインパクトかつ一般に関心のありそうなご相談を選んで取り上げているのでしょうか.これは余談ですが.
というわけで,「共済年金」の摩訶不思議なシステムに今日はホントにびっくりしたのでした. 共済組合というものも多々あるので,すべての共済においてそうなのかは分かりませんが,怒り主さんの所属していた共済組合では,中途退職される際に退職一時金と呼ばれる「まとまったお金」を,積み立てていた年金から受け取るシステムがあったそうです.
その後「退職一時金」制度は廃止され,また年金受給額の不公平を解消させる目的で法改正が為された結果,それ以前に「退職一時金」を受け取った年代の方々は,年金受給の際に,当該一時金の返還のみならず,受取日から年金受給日までに加算された利息を「返還」しなければ,年金を受け取れないという話でした.
いや.「返還」ってね...それは言葉からして間違ってるっしょ.
借りていたワケではないお金に対して,勝手に利息をつけておいて,なおかつ返還って何事よ?
しかも受け取ることの拒否もできないし,いったん受け取ってすぐに返そうと思っても受け取ってもらえないお金なのだそうです.このシステムがよくわかっている方でも拒否できないので,増え続ける利子を横目で見つつも為す術がないそうです.無理矢理渡されて,現在年利は5%.ありえん.
怒り主の方は当時30万円弱の一時金を受け取り,今回手続きに行ったら利息を含めて100万円をお返しくださいと言われたそうです.利息が70万円強って.複利で増やすなよ...
行政(総務省)側としては,「退職一時金を受け取った場合,元金が減るため将来受け取る年金額に不公平が生じる.それを解消するために共済法の改正を行った」ということ.
つまり,そもそも,中途退職して「退職一時金」を受け取った方々が,定年まで勤め上げた方と比べて,まったく同じ年数を働いていても年金受給額が少ない(元金が減るので)という不公平感を訴えたため(ロビー活動があったかどうかは不明ですが),それを解消してやろうと法改正したんじゃないか!という言い分のようです.
うーん...こういった法改正って,ホントに一般に知らぬ間に行われているのですね.しかも関係のある方々にさえ法改正されましたとも知らされず...というか,知らせれば余計な混乱が起こるという判断のもと,「知らせない」という方針だったようです.うーん...
各々窓口で,受け取る際に知らされて,各々で落ち込んでくださいという方針かな?
郵政民営化で今秋から10万人ほどの元公務員の方々が民間に参入されます.これまでは公務員じゃないから関係ないと思っていましたけど,きっとそのうち一元化ってことにもなりますから...どうなりますやら
被害者が同盟して、法の改正を目指したいと思います。