ようやく落ち着いてエントリーを書いてます。実はこの一週間で、一年分ぐらい移動したかなぁ...(移動の多い方にとっては、大したことはないと思いますが、ワタシの日常は大阪市内をチャリンコで疾走するだけなので...)。
題して2008年夏旅行。18きっぷ、見事に使い切ったぞ~報告(笑)。
8月末に大久野島に行った際に使っただけだったので3日分も残っていました。恥ずかしながら、やはり「もったいないパワー」こそ、出不精のワタシに有効みたいですな
さて今回の選定基準は、日帰りで行けるところで、かつ今まで行ったことがないところ。さらに降車した駅から目的地までが便利なところという条件でした。
で、選んだのが敦賀、天橋立、和歌山。
すべて新快速や快速を利用して動けました。敦賀へは「湖西レジャー線」(新快速)で乗り換えなし、天橋立には一部「福知山線」(快速)を利用でき、和歌山へは、これも「紀州路快速」で一直線です。今まで行ったことがなかったのも不思議なカンジがしますが、案外そんなもんですね。18きっぷ初心者が言うのもなんですが、関西圏というのは、18きっぷの利用しがいがある土地なんだなぁと思いました。
さて、最初の訪問地・敦賀での目的は、やはり原子力関連施設の見学。「もんじゅ」見るべ!と勇んで出かけたのですが、当日の予約というのはやっぱり無理でした(当たり前か...)結局バスの時間が無かったし諦めました。次回のお楽しみに。
駅の構内で早速目にしたポスター
今回はJR敦賀駅前から出発する「ぐるっと敦賀周遊バス」500円に乗って、一日周遊して過ごしました。
車体には、わかりにくいですがメーテルらby松本零士が描かれております。街中から郊外の観光ポイントをぐるっとまわってくれますが、下車すると次の便は一時間後なので、日帰りだし、すべてをまわることは不可能でした。
印象的だったのは、街中の車道がとても広く取られていること。バスの運転手さんに伺うと、戦災復興時、区画整理で拡張されたといいます。日曜日にも関わらずか、日曜日だからか、街中はしーんと静まり返っており、車もたまに走っているだけだったので、余計に広く感じたのかもしれません。
そんな中、ソースカツ丼のお店だけが賑わっていて、昼時に入ってみると行列が出来ていました。これ、意外にもと言ったら失礼かもしれませんが、美味しかったです。ワタシが食べたのはミニサイズでしたがボリュームもたっぷりでした。セットにするとついてくる味噌汁が、魚介のダシのしっかりきいた極上の味でした。おすすめ。
満腹になったところで、お目当ての原子力関係の科学館へ。すべて入場無料。駅近くにある「アクアトム」ではご近所の方だと思われる親子連れが何組かおられ、山の中腹に建つ「あっとほうむ」では、車を走らせてわざわざ見学に来られている親子連れが大勢おられました。
最初に行った「アクアトム」では、原子力に関するものはパネル展示が主で、それも驚くほど少なかったです(ただし、「もんじゅ」と「ふげん」の最新情報がありました)。ここで「もんじゅ見学」の申し込みが出来るという話を聞いてきたのですが、案内のお姉さんには、もんじゅ近くにある「エムシースクエア」という施設はどうですかと紹介された。このとき頂いたリーフレットによると、「もんじゅ見学」の申し込み先は「原子力機構敦賀本部総務課」に変わったみたい。電話は0770-23-3021です。
今回は日帰りで時間が無かったのでさっさと諦めて、ここでは「人体サーモグラフィー」で遊びました。一人で熱中しすぎたのか親子連れから怪訝な視線が...。
凍らせたペットボトルのお茶を飲む
もうひとつの施設「あっとほうむ」は、「原子力の科学館」というぐらいですので、もう少し原子力に特化しているみたい。「みたい」というのは、原子力発電の仕組みや放射線の基礎知識などを体感できるゾーンがあったのですが、後からパンフレットを見て知ったので、残念ながら「体感」はできてないの
館内には、Q&A方式で原子力について学習できるというパソコンが20台ほど置かれており、一般的で基礎的な知識(ただし「もんじゅ」をPRするのが基本)を得るには大人でも十分の環境。
さらに「アットシアター」では原子力に関するクイズの映像アトラクションが人気を集めていた。これは早押しクイズになっていて、最後には成績優秀者の発表があり盛り上がっていました。
早押しクイズは、「もんじゅ」的に考えて正解の答えを、いち早く押した人の勝ちという仕組み!うむむむ...と悩んでいたのでは、「もう少し頑張りましょう」と狂言回しのサル(名前が不明)にたしなめられます。
これは微妙な問いだと思うが...
↑写真の問いの答え、当然ながら「もんじゅ的」に正解は2番でした。
他には、入り口すぐのホールにサイエンスラボがあり、当日はビニール凧の工作をしていましたが、参加者が少なかったので遠巻きに眺めるに止まり、受付に並べてあった原子力関連の配布物を大量にゲットして、バスの時間まで、ロビーで熟読しつつ、ひと休みしました。
念願の光マップをゲット!
ほかには、敦賀港近辺と気比の松原を散策。
敦賀港にある「きらめきみなと館」では、ちょうど小中学生による理科作品展が開催されていたので覗いてみることに。
皆さん熱心に見られてました
編集力!
科学工作が子供らに人気
原子力機構や敦賀原子力館も出展
期待したのですが、原子力そのものをテーマとして取り上げた「自由研究」はちょっと見当たりませんでしたね。
さて。最後に訪れた気比の松原は「日本三大松原」で国有地で、日本の白砂青松百選、自然百選、名松百選らしいですが、日暮れ近くでしたし、海水浴シーズンを過ぎた浜辺は人影もまばらで、少々寂しいキブンになりました。
でも、海を間近に見るのは久々だったので気持ちよかった。釣り人が大海原に向かって、竿を振り投げる姿をボーっと眺めていると、次にコミュニティバス(ぐるっと敦賀周遊バスの一日フリーチケットで乗れます)が来るまでの1時間があっという間でした。
さて、浜辺でボーッとしているときに、ワタシの頭の中ではグルグルと「地域科学技術理解増進活動推進」(←これって日本語?)というコトバが回ってました。
男女共同参画が伝統的に進んでいる土地であり、子育て支援も充実していて、出生率が日本で唯一プラスになったという福井県。地域住民の方々の原子力政策への理解の深層がどうなっているのか知りたいと思いました。
ところが、帰りのバス車中では、運転手さんが敦賀の歴史を感慨深げに語り始めたので、「ワタシは実は原子力施設を見に来ました!」とは言い出せず、むろん「もんじゅ再開についてどう思いますか」などとは聞けず、適当に誤魔化して話を合わせていた...。何だか申し訳ないキブンになっちゃって...。何故なんだろうね。
日本三大木造大鳥居のある気比神社の話。一夜にして出来たと言い伝えのある「気比の松原」は水戸烈士らの斬首が行われた場所なのだという話。敦賀港がかつて「欧亜国際連絡列車」の発着駅で、第二次戦争当時、ナチスの迫害から逃れようとしたポーランド系ユダヤ人たちが、杉原千畝氏に発給してもらった「命のビザ」を手にシベリア鉄道経由でウラジオストックから敦賀に上陸したという話。語尾が波打って上がる独特のイントネーションで一生懸命話してくれた。観光バスでもないのに。
そんな気のいい運転手さんに、へぇ~などと相槌を打ちながら、バスはちょうど良い時間に敦賀駅に到着。
お土産に永平寺みそ(行ってないけど)を購入して、18時49分敦賀発の新快速の最終に乗り込んだ。なんとお土産含めて2000円ほどの出費(交通費は別)で、一日過ごせました。
また来るね、敦賀。
今度はやっぱりもんじゅへ行くよ
写真見る限り入ってなさそうですが、なかったですか?
関西人は文句言うらしいよ。
また、今は違うかもしれませんが、
福井は「全国一、生活が豊か」らしいです。
地元の人に聞くと、
「昔から共働きが普通」だからとのことでした。
福井は他にもいいところがいっぱいあります。
原子力だけでなく、歴史のある街ですから、
次回はそんなところも回られたらいかがですか?
あと、福井県が「全国一、生活が豊か」という件の理由が、共働きが普通だからっていうのはよく言われてますけど、何とも根拠の無い話だなぁと思ってます。他府県と比べてどれほどの違いがあるのか、地元の方の話だけではわかりませんよね。
福井県が魅力ある土地であることはわかります。「ちりとてちん」のふるさとでもあるし。歴史のある土地というのもバスの運転手さんにも伺ったことで、その通りでしょう。まぁぶっちゃけると、歴史があるのは福井県だけではないんだけど。
いろいろと見たいところがありますね。日本全国。次々回ぐらいに回ってみますわ。