ツキハモウロウ

ウキヒトノ ツキハナニゾノユカリゾト
オモイナガラモ ウチナガメツツ(藤原実定)

真間手児奈

2010-08-08 15:18:01 | リンク
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/story.html?q=menscyzo_06Aug2010_3047

この国に古く、手児奈の入水伝説というのがあります。国造の娘でしたが、他国に嫁入りした後、なにか理由があって出戻ることになり、再び結婚相手として複数の男性に言い寄られ、奪い合いになるという状況を嫌って入水自殺をした、という伝説が、関東にはかつてありました。手児奈という女性の、争いを嫌うたおやかな気風が、今にも伝わっているわけです。今回の件は、平野綾さんというタレント声優の方が、とつじょ彼氏のいたという身辺の事実を発表し、ネットに巣くう非モテの男性が衝撃を受けた、ということです。相手を好きになる条件の一つに、性交経験の有無が挙がるということに、いろいろな方面で批判が噴出していますが、元々平野さんは清純派ということでデビューし、非モテの男性向けに演技してきたことが評判になっていたという時系列が最初にありました。手児奈の入水伝説を先に掲げたというのも、この国の男性が好む傾向というのは、女性には自分のことだけを考えて欲しいという欲求が昔からあるわけで、なにも夫を違えたら自殺を推奨するというのも嫌な話なんだけど、清純派というのは、男性から見たら自分だけを待っていてくれるというイメージがあるわけで、今回起こった平野さんの発言は、その種の男性を裏切るたちのもので、非モテ側の反応というのを、単に時代後れとして扱ってしまっては、なんとなく悲しく、惨めな思いがします。もし自由な気風を好むというのなら、最初から清純派を演じなければよかったのではないか、と思います。なにもわざわざ私たちの感受性を踏みつけにしてゆかなくてもいいではありませんか。
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