高まる力に四方を囲まれると、孤高に恐怖してしまい坂を転がってしまったように見える。日経平均月足20年の俯瞰です。日経平均は銘柄の選択を変えたため、2001年辺りでいちど連続性が無くなってしまったという話なのですが、小泉元総理が行った構造改革では、残念ながら今のところ2000年04月28日の20833.21円を超えていないようです。こうした数値の上下に一喜一憂し、多くの人が血眼になっていたのですが、取り返しのない失敗であるとか、目の前にいちどは現れた暁光がみるみる消えていっただとか、どこかの誰かが成功したといううわさ話だとか、株取引にまつわる悲喜こもごもは生々しくも魅力を放っているのでしょう。右端の頂上は、1989年12月29日のザレ場、世界に輝く38957.44円なのですが、この画像を見ていると失われた青春と軸をあわせているため、非常にナイーブになってきます。日経が下がり、経済がなんかおかしいな、と言う頃に私は就職したのですね。バブル崩壊という言葉は聞いていたのですが、まだまだあの頃は社会に余裕があった。高卒でもがんばれが結婚もでき一軒家も持てる、と言う幻想が強力に残っていた。当時は経済に余裕があったから、地方の共同体も何とか保っていた。これから私たちはいったいどのような方策をとり、いったいどのような夢を抱き、いったいどのような灰をつかもうとするのでしょうか。
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