
先週、山口情報芸術センターという所に行ったついでに、「中原中也記念館」に行ってきました。
昔から、一度訪ねてみたいな・・・と思ってた場所です。
中原中也は、山口出身の近代詩人です。
私が中也を知ったのは、中学生の頃でした。
ラジオドラマで、新井素子原作の「グリーンレクイエム」が放送されていて、その中でこの詩を聞きました。
曇つた北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪つてゐるのです。
いつはてるとも知れない呪。
(在りし日の歌「北の海」より)
主人公・三沢明日香を演じる荻野目慶子の、儚げな高い声が重々しく読み上げるその詩に、多感なお年頃の私は心を揺さぶられました。
それから中也の詩に興味を持つようになったのでした。
あゝ おまへはなにをして来たのだと……
吹き来る風が私に云ふ
(山羊の歌「帰郷」より)
中也の詩集を読んでいると、メルヘンチックな詩があるかと思えば、こんな寂しい詩もあったりして、ちょうどその頃の自分に重なるものがあったのかなぁ。
何だか分からないけど、妙に心惹かれたみたいです。
で、中也記念館に行った感想は・・・ぬぅ。
所々に展示してある詩に、懐かしさを覚えはしましたが、残念ながらそれほど感動はしませんでした。
中学生の頃に行っていたら、もっと違ったのかも知れませんね。
今でも詩を読んだり、自分でも幼稚ながら詩を書いたりしますが、中也の影響はかなり受けていると思います。
うまく表現できませんが、自問自答っぽいものが多いかな?
それと、ちょっと自虐的(笑)
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