見出し画像

At First

Triggerアプリで、Bluetoothテザリング時にWi-Fiを自動でOFFにできるけれど…

 インターナビの通信手段として、ARROWS NX(F-01F)のBluetoothテザリング機能を利用している。
 Bluetoothテザリングを成功させるためにはWi-FiをOFFにする必要があることを、過去のエントリー「ARROWS NXのBluetoothテザリングでインターナビデータ通信」で紹介した。文字にしてしまえば、BluetoothをONにするために通知パネルを開いた際にWi-FiのアイコンをタップしてOFFにするだけの簡単な作業なのだが、車に乗り込む際に毎回の作業となれば時として手間を感じることがある。また、車を降りた後に元に戻すことを失念するとWi-FiがOFFになったままになるのも憂鬱だ。
 Trigger(トリガー)は、かつて「NFCタスクランチャー」と呼ばれていたアプリで、たとえばNFCタグに端末をかざす行為をトリガー(きっかけ)にして、あらかじめ設定した操作を自動的に行わせることができる。となれば、NFCタグを読み取って切り替えをスマートに行うことができればカッコイイだろう。

「通知パネルを開いてWi-Fiをオフにする簡単なお仕事」が面倒に感じてしまう かつてNFCタスクランチャーと呼ばれたアプリ。今の名を「Trigger(トリガー)」


 しかし、である。
 私は通常NFC/おサイフケータイロックを設定しているのだが、残念なことにNFC/おサイフケータイロックを設定するとNFCのタグ読み取り機能も停止してしまう。NFCタグの読み取りを行う前にNFC/おサイフケータイロックを解除してからNFCタグを読み取り、再びNFC/おサイフケータイロックを設定するのでは、さらにひと手間増えてしまい本末転倒だ。NFC/おサイフケータイロックが、NFCの決済系だけを止めることができるようになればいいのだが…。

もともとはNFCタグをトリガーにしようとしたのだが… おサイフケータイロック中はNFCのデータ読み取りもOFFになってしまう


そこで今回はBluetoothの動作をきっかけに「インターナビにARROWS NXがBluetoothで接続したら、Wi-Fiをオフにする」という仕掛けをTriggerアプリで作成してみた。「○○したら…」の部分が「トリガー」で、「△△する」の部分が「アクション」、トリガーとアクションがセットになったものが「タスク」という名称になる。
 Triggerをインストール後、最初に表示されるのがサイドメニューを開いた状態の下記画面だ。ぎこちない日本語で「私のタスク」と表示されているのが新規にタスクを作成するためのメニューである。ここは素直に「マイタスク」でいいんじゃないだろうか。そんなことを思いながら「私のタスク」を開いて、「タスクを作成」をタップするとタスク作成画面に移行する。

Triggerの起動直後の画面。サイドメニューが開いているので「私のタスク」を選択。 「タスクを作成」


 黄緑色の背景色が鮮やかな「設定トリガー」画面で右上の「+」アイコンか黄緑色の部分をタップすると、設定するトリガーを選択できる。無料試用版の状態でWi-Fi、Bluetooth、NFCの3つから選択できる。

まずはトリガーを設定する。右上の「+」マークをタップ トリガーはWi-Fi、Bluetooth、NFCから選択できる。


 リストから「Bluetooth」を選択するとOFFになっているBluetoothをONにするメニューが表示される。「有効にする」をタップして、ペアリング済みのinternaviを選択。

Bluetoothをトリガーとするタスクを作成 ペアリング済みのBluetoothデバイスが一覧で表示されているので選択


 次の画面では、タスクを動作させる時間や曜日等を設定することができるが、今回はこのまま「常に」を選択した。これでトリガーの設定は完了だ。

タスクの動作条件を詳細に設定可能 「インターナビに接続した時」というトリガーが完成


 「次」をタップすると背景色が黄色に変わり、アクションを設定するメニューに移行する。
 まず、どのカテゴリーの動作をアクションに設定するかを選ぶ。アクションの選択肢はトリガーよりも豊富だ。

続いてアクションを作成する アクションは、より多くのカテゴリーから設定できる


 「ワイヤレス&ネットワーク」のカテゴリーから、「ワイヤレスネットワーク接続のオン/オフ」を選んだ。インターナビに接続した時には、Wi-Fiがオフになるようなアクションを設定する。

ワイヤレスネットワーク接続のオン・オフを選択 「無効にする」を選択


 ここまでの作業でアクションの設定が完了している。最後に、わかりやすい「名前」をつけてタスクは完成だ。同様にして、インターナビから切断されたら、ワイヤレスネットワーク接続をオンにするタスクも作成した。

識別しやすい名前をつけて、タスクが完成。 同様にして「インターナビから切断されたら」を作成


 実際のタスクの動作を見てみると、インターナビとARROWS NXがBluetooth接続された瞬間にWi-Fiが確かにオフになる。テザリングがうまくいけば、Wi-FiをOFFにする簡単なお仕事から解放され、インターナビVICSによる交通情報や気象情報を定期的に取得してくれる。
 「アクティビティログ」の項目を見ると、タスク実行結果が確認できる。

Wi-Fiが自動的にオフになり、インターナビデータ通信に成功 アクティビティログで動作状況の確認が可能


 「テザリングがうまくいけば」と書いたのは、以前から頻発しているBluetoothテザリングそのものに失敗する症状が相変わらずだからだ。正常に接続できることもあれば何度もエラーを繰り返すこともあり、なかなか原因の特定が難しい。
 ARROWS NXをPCのBluetoothモデムに設定してインターネット接続を試してみると特段の問題なくBluetoothテザリングに成功することから、ARROWS NXとインターナビとのやりとりの中に接続に失敗する理由があるのではないかと想像しているのだが、確かなところは不明だ。

結構な頻度で「接続できません」のエラー表示


 さらに、本エントリーで紹介したTriggerでのタスクを設定すると、Wi-Fiオフのタイミングがテザリング開始に間に合わないのか、接続の成功率が一層下がってしまってゲンナリなのだ。

 現状から言えば、せっかく作成したタスクは削除してTriggerアプリもアンインストールしてしまった。NFCタグの読み取りをトリガーにして、BluetoothとWi-FiのON/OFF切り替えをアクションに設定すれば使い道があるかもしれませんね。
 うまくいった!と思ったんだけどなぁ。


【参考】

最近の「スマートフォン向けサービス」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事