医療用ウィッグを作る美容師JUNのブログ♪ 三重県津市  

2015年5月、乳がん発見。闘病生活と医療用ウィッグ(かつら)を通してのがん患者さんサポート日記

自髪デビュー ♪

2014-08-30 | 自髪デビュー

「 暑いし、そろそろウィッグ(かつら)をとりたいのですが、どうですか?
おかしくないですか? 」

と自髪デビューの相談でお越しくださいました。

前髪は、まだ眉まで伸びていませんが、
地肌が透けている所はもうありません。

お客様は、キレイな卵型のお顔立ちで、
頭の形もキレイな丸い形です。
その上、目鼻立ちがはっきりした美人

きっと、ベリーショートも素敵なはず

えりあし部分は、クセが強くてクリクリですが、
他は、ゆるいクセ毛ですので、
ストレートパーマはせずに、クセを活かしたカットをし、

目と眉の色が、茶色いので、
やわらかで、艶やかなベージュ系のカラーをしました。

素敵なベリーショートで、自髪デビューです

「 涼しい~!
髪の毛って、大切ですね。 」

お客様は、以前に、
他社製ウィッグのカットでお越しくださいました。

がんが見つかった時には、もう手術ができず、
すぐに抗がん剤治療が始まったそうで、
ウィッグを選んでいる余裕もなかったそうです。

ウィッグを買ったお店では、カットをしてもらえず、
前髪をご自分でカットされたそうです。
扱い方の説明も、お手入れもない ・・・

本当に、つらい思いをされました。


「 病気になって、いいことは一つもありませんが、
あたりまえの事はホントはあたりまえじゃなくて、ありがたい事なんだな~
って思えることはよかったです。 」

テレビドラマなどでは、
がんを宣告されると、つらい治療の末、死んでしまう話が多く、
『 がん = 死 』 とイメージする方も多いですよね。

その上、「 手術ができない 」 と言われたら ・・・

死への恐怖、子供のこと、家族のこと、
いろいろ考えれば考えるほど、
恐怖も不安も悲しみも増すばかり ・・・

私にはとても想像がつかないほどの苦しみです。

抗がん剤治療を1つ終了し、
がんが小さくなったそうです。

よかったぁ~

お客様の笑顔が、やさしくて、あたたかいのは、
そんなつらい体験をして、
すべてのことに 『 有難い 』 と感謝しているからなんですね




ミニバラが咲きました

コメント
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