俳句 HAIKU  はいくっ

俳句は 楽しく 詠うもの 

ぽちぽちと とつとつと

でんでら野

2016-09-30 20:33:25 | 日記





















「でんでら野」は、遠野にあります。



遠野物語の遠野。



岩手県の真ん中の少し海寄り。



花巻から入って行って、遠野を抜けると釜石です。





でんでら野は、架空の場所ではなくて、実際にあります。



遠野というところは、昔語りがたくさん残っているくらいですから、


不思議な雰囲気のあるところなんです。






観光客用に整備された街中を、



少しでも外れると、空気がなんか違う。



道端の石のひとつひとつに物語があり、



一本一本の樹(き)が、語り掛けてくる、そんな感じ。







でんでら野は、



昔、60歳になるとお年寄りが捨てられる、



いわゆる「姥捨ての地」です。



姥捨ての地であったこともあるのでしょう、亡き人の霊が寄るところでもあると。







我が家は、風致地区なので自然のままの場所、


公園として残され、整備はしてあるものの緑豊かなところがたくさん。



今どき珍しい野原、もあるんです。



まぁ、人の背丈ほどに夏草が伸びたようなところはないですが。




そんな野原を歩いていると、虫の声がしきりです。



蟋蟀(こおろぎ)が主ですが、キリギリス、マツムシ、などなど。



虫の声って、もの悲しい感じがしませんか?







でんでら野は芸術上のウソです。



ウソですが、虫の声を聴いていたら、でんでら野のように思えたのよねぇ。















数珠玉

2016-09-26 21:51:18 | 日記























しっぽ息子たちとお泊り会を楽しんできました。



土曜日は、あいにくの雨でしたが、それもいいもんでした。






わんこの良さ、狆の良さ、おともだ狆ならではの良さ。


いろいろないいものが詰まっているので、


愉しさが、ずぅ~っと続くの。





狆は無駄吠えしないので、まことに静か。


人間の方が、久しぶりにお会いしたので、


話が弾む、弾む。


話が弾めば、声がだんだん大きくなって、まぁにぎやか。




良かったら、「しっぽのかぁちゃん」覗いてみてくださいな。



http://blog.goo.ne.jp/hainesen333



ブックマークにリンクがあります。






久しぶりに数珠玉を見つけました。


子どもの頃、お手玉の中身はこれでした。




しゃらしゃらという音が、


「風の音みたい」と思った私は、


おませな子でした。

毎度のことながら

2016-09-23 22:38:55 | 日記
明日、しっぽ息子たちとお泊り会に行ってきます。





せっせ、せっせとお土産を作っていました。





たくさん、着物のほどきをいただいたので、


活かすには何がよかろうと考えて、



ネックウォーマーに。





付け下げの着物が多かったので、柄を活かすこともできます。




袋ものなんかにするのもいいんですが、



切り刻んでしまうことになります。



付け下げは、長い一続きの柄ですから、切り刻むと味わいが極端に落ちちゃいます。






ネックウォーマーなら、そのまま使えるから、いいかな。



幸い、新古品ですが白生地は山ほどあるので、裏地に困ることもないし。







ミシンで、ガガガと縫ってはいますが、



絹の手触りの良さと、



雅な柄を目で楽しみながらのチクチクは、いいもんです。







と、当然というか、なんというかブログの更新が滞るわけでぇ。



ちゃんと毎日見に来てくださる方がおいでなのに、


申し訳のないことです。




俳句はちゃんと作ってましたよ。


季節が移り替わる時って、自然にできるもんなんです。







毎週のように来ていた台風と長雨のせいで、一気に秋になりました。


「あぢぃ~~」とぶつぶつ言っていたのが、ものすごく前に感じるほどの肌寒さ。




仙台は、ここ数日10月中旬の寒さでした。


寒がりさんは、ストーブが欲しくなるくらいなのよ。




やっと、明日、晴れるようです。



帰ってきたら、真面目に更新いたします。













「デクノボー」

2016-09-15 19:12:58 | 日記




















「雨ニモマケズ」の最後のところが、




ミンナニデクノボートヨバレ

 ホメラレモセズ

 クニモサレズ

 サウイフモノニ

 ワタシハナリタイ






 「デクノボー」と呼ばれたい裏側にある心は、何なのか。


 分るようでわからないです。





 前の方は立派な人を説いているような感じがありますもんね。



 乙女心に、「な~~んか矛盾してない?」でした。




「雨にもマケズ」が好きになれない理由のひとつです。



この年になると、若くして亡くなった賢治の「丈夫な体」への憧れ、


憧憬が大きいのだろうなと思えます。




世間の人は「雨ニモマケズ」のところを評価していますよね。



それを、励みにしている方も多いと思うしぃ。



雨に負けたい私には、ふ~むなんです。









画像は、童話館の出入り口にある、たぶん、「デクノボー」くんです。



こんな少しくだけた、剽軽(ひょうきん)な感じなら、許せちゃいますが。


 

智恵子の紙絵

2016-09-10 19:16:49 | 日記



















高村光太郎さんの詩は有名ですし、教科書に載っているしぃ、


思春期の心に響いてきた作品なので、


あれこれと、高校生のころ詩集を読みました。




本業は彫刻家であることを知ったのは、ずっと後です。


詩には関心を持てたけれど、ご本人には興味がなかったということよね。





「智恵子抄」で有名な智恵子さんが、


画家であったことを知ったのは、もっと後です。



第一、光太郎さんの終の棲家(ついのすみか)が花巻にあったなんて、今回知りました。


ほほほ。





その高村光太郎記念館で開催されていた、智恵子さんの紙絵展。




今なら、色画用紙を切って貼り重ねていった感じの作品ですが、


智恵子さんの時代(昭和の始めです)、こういう多彩な色の洋紙、あったのかしら?


和紙の質感ではないものが、多かったのよね。



和紙と洋紙の質感の違いの面白さ、取り合わせの妙もあり、「画家の眼」を感じました。






智恵子さんの心を守るために、


周りの方は心を尽くされていたんだなぁと、


芸術とは関係のない方向に関心を持つわたし。






画像がそのひとつ。


「道具箱」です。





「精緻」と言う言葉がちと気に入りません。


大和言葉ならなんでしょう?