虫
の
こ
ゑ
拾
つ
て
歩
く
で
ん
で
ら
野
「でんでら野」は、遠野にあります。
遠野物語の遠野。
岩手県の真ん中の少し海寄り。
花巻から入って行って、遠野を抜けると釜石です。
でんでら野は、架空の場所ではなくて、実際にあります。
遠野というところは、昔語りがたくさん残っているくらいですから、
不思議な雰囲気のあるところなんです。
観光客用に整備された街中を、
少しでも外れると、空気がなんか違う。
道端の石のひとつひとつに物語があり、
一本一本の樹(き)が、語り掛けてくる、そんな感じ。
でんでら野は、
昔、60歳になるとお年寄りが捨てられる、
いわゆる「姥捨ての地」です。
姥捨ての地であったこともあるのでしょう、亡き人の霊が寄るところでもあると。
我が家は、風致地区なので自然のままの場所、
公園として残され、整備はしてあるものの緑豊かなところがたくさん。
今どき珍しい野原、もあるんです。
まぁ、人の背丈ほどに夏草が伸びたようなところはないですが。
そんな野原を歩いていると、虫の声がしきりです。
蟋蟀(こおろぎ)が主ですが、キリギリス、マツムシ、などなど。
虫の声って、もの悲しい感じがしませんか?
でんでら野は芸術上のウソです。
ウソですが、虫の声を聴いていたら、でんでら野のように思えたのよねぇ。
の
こ
ゑ
拾
つ
て
歩
く
で
ん
で
ら
野
「でんでら野」は、遠野にあります。
遠野物語の遠野。
岩手県の真ん中の少し海寄り。
花巻から入って行って、遠野を抜けると釜石です。
でんでら野は、架空の場所ではなくて、実際にあります。
遠野というところは、昔語りがたくさん残っているくらいですから、
不思議な雰囲気のあるところなんです。
観光客用に整備された街中を、
少しでも外れると、空気がなんか違う。
道端の石のひとつひとつに物語があり、
一本一本の樹(き)が、語り掛けてくる、そんな感じ。
でんでら野は、
昔、60歳になるとお年寄りが捨てられる、
いわゆる「姥捨ての地」です。
姥捨ての地であったこともあるのでしょう、亡き人の霊が寄るところでもあると。
我が家は、風致地区なので自然のままの場所、
公園として残され、整備はしてあるものの緑豊かなところがたくさん。
今どき珍しい野原、もあるんです。
まぁ、人の背丈ほどに夏草が伸びたようなところはないですが。
そんな野原を歩いていると、虫の声がしきりです。
蟋蟀(こおろぎ)が主ですが、キリギリス、マツムシ、などなど。
虫の声って、もの悲しい感じがしませんか?
でんでら野は芸術上のウソです。
ウソですが、虫の声を聴いていたら、でんでら野のように思えたのよねぇ。