俳句 HAIKU  はいくっ

俳句は 楽しく 詠うもの ぽちぽちと とつとつと

青時雨

2013-06-30 19:32:48 | 日記



便













遠国とは、その通り「遠い国」。

ただ、日本の中でのです。

遠国奉行、みたいな使われ方です。



もう一つの意味。

一般的ではないですが、

心の中で距離、という意味で、

あの世のことを意味する時もあります。



雨が降ると思う人がいます。

稀代の「雨男」。



降るのよね、必ず。




天を見上げて、話をします。


で、「遠国の便り」。





「青時雨」の青は、青葉です。


梅雨の雨の降り方、いろいろありますよね。


ドドドドと降るのが「荒梅雨」。

全然降らないのが、旱(ひでり)梅雨とか空梅雨とか。


梅雨といえども時雨のように、パラパラっと降るときもあります。


青葉の時のそんな雨が、「青時雨」なんです。



大好きな季語の一つです。









呼吸根

2013-06-27 19:35:07 | 日記

























「呼吸根」をご存じないと、?×100ですよね。


全然わからなくても、面白いですよね。


漢字のありがたさ、意味は通じるし。







さすがに画像はないので、


百聞は一見にしかず、どんなものか、ググってくださいまし。


なるほどぉ~~~です。




根っこが逆立ちしているのよ。







仙台市野草園に「落松」という木があります。


落松の呼吸根は、棒みたいなんです。





「呼吸」と言うと、

吸う方を先に思ってしまいますが、

地面から「闇を吐く」という視点が、眼目。




なかなかできない発想ですよね。








水昏れて

2013-06-25 19:57:40 | 日記

























土曜日の句会の特選句です。

(私が特選にとった句は明日ね)



「水昏(くれ)て」が、眼目。



蛍袋には、白と桃色があります。

白でなくて桃色だから、いいのよね。


白だと昏れた景色の中で、浮いてきますから、

こういうふんわりとした雰囲気にはならないです。



昏れてきた心細さ。

そのなかでふんわり揺れている桃色の蛍袋は、

夕暮れの少し憂鬱な感じを、

和ませてくれる優しい色。




ただね、

意図的に「ももいろほたる」と、

ひらがな表記にしたのでしょうが、

これだと、色が前面に出てきません。


やはり「桃色」と漢字でないと、せっかくの句が死んでしまいます。


漢字は、表意文字。

「桃」という漢字は、字面もいいし。


「もも」と「桃」どちらが、訴える力があるか。



俳句は17文字しかないですから、

漢字にするか、ひらがなにするか、

狙って、カタカナ、というのもアリです。


どんな表記にするか、大事なことなんですよ。