gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0一九年七月

七月 一日(月)曇 紫陽花に触れず門を出る傘の影
七月 二日(火)曇 涼風に道は分かれて道祖神
七月 三日(水)晴 駅までのいつもの道に汗を拭く
七月 四日(木)雨 一杯のお茶にため息梅雨の朝
七月 五日(金)曇 七夕の短冊風に見え隠れ
七月 六日(土)曇 朝曇り割れた小瓶に水溜まり
七月 七日(日)雨/曇 鴉の子人影もなく雨宿り
七月 八日(月)曇/雨 一日が一日として明け易し
七月 九日(火)曇 畳む間の無くて駆けだす梅雨の傘
七月 十日(水)曇 雲はるか時を落として若葉風
七月一一日(木)曇 雨音にキッチンの朝蚕豆剥く
七月一二日(金)雨 梅雨空を風か鴉か竹笛か
七月一三日(土)曇 浮草の伸びて気になる空模様
七月一四日(日)雨/曇 雨だれにまだ降り止まぬ雨遠く
七月一五日(月)晴 鯖鮨の謂れに馴染む塩香る
七月一六日(火)雨 雨に馴染む木肌の潤む百日紅
七月一七日(水)雨/曇 雨粒の音か雀か明け急ぐ
七月一八日(木)曇 夏帽子小さな影に肌隠す
七月一九日(金)曇/雨 私鉄沿線豪雨のニュース梅雨の朝
七月二十日(土)曇 瓜は瓜花から花へ順々に
七月二一日(日)曇 滝の音に負けじと姉妹名を呼んで
七月二二日(月)雨/曇 梅雨明けず傘をバックに気晴らしに
七月二三日(火)雨 陽を隠し闇を引きずる根無し草
七月二四日(水)曇 紅淡く明けくるひとひ日日草
七月二五日(木)晴 硝子より覗くは雀朝曇り
七月二六日(金)晴 太陽が昇る空へと百日紅
七月二七日(土)晴 むしむしとじいじいみんみん明け急ぐ
七月二八日(日)曇 水平線弧を描く地球の夏
七月二九日(月)晴 折り鶴の届けドームの夕焼け雲
七月三十日(火)晴 闇雲に夢をさらって熱帯夜
七月三一日(水)晴 夏惜しみ命をつなぐもの無限

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