吾妻線の末端区間、万座・鹿沢口〜大前間で一際目を引く吾妻川沿いにそびえ立つ断崖の壁。
浅間山の火砕流で形成されたこの台地には戦国時代の頃より鎌原城(かんばらじょう)という城が築かれ、徳川幕府の一国一城令でその役目を終えるまで使われていたそう。城は無くなれど強固な守りの台地は健在で吾妻線と並走する国道は急カーブでこの台地を迂回。一方の吾妻線は鉄建公団が建設した区間という事もあり断崖絶壁の下にトンネルを掘りこの台地を貫きます。
昼前の暖かな日差しを浴び、矢絣色の列車が加速をしながら巨大な岩壁に向かって走り去って往く。