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ミケランジェロの暗号 [ネタバレ]

2011-09-19 00:54:41 | 映画
※ネタバレや見たくない(期待してない)コメントなども書いちゃうので
不快になりそうな人はぜったい読まないように!
性格上、基本的にベタボメな提灯記事は書きません。


ミケランジェロの暗号を観てきた。

ナチス・ドイツによるるユダヤ人迫害を、よくあるホロコー
ストの凄惨なシーンばかりを強調したものではなく、友情と
当時の状況を若干コミカルに描いたもの。

主人公はユダヤ人で画商の息子としてかなり裕福な家庭に
生まれ育った。けど、嫌味な感じではなく、自身も商才を
発揮して画廊を経営。
幼い頃から一緒にそだった親友は自分の家の使用人の息子。
とはいえ、兄弟とも親友ともいえる信頼関係で育ってきた…
と主人公は思っていたが、その親友一家はドイツ人。

第二次世界大戦のさなか、その二人の関係はいままでどお
りとはいかず、親友はナチスに傾倒してしまう。

主人公の家に秘蔵されていたミケランジェロの絵画をめぐ
り、強制収容所に送られた主人公にその絵画の在り処を聞
きだすために軍用飛行機で連行する親友。

途中、ポーランド上空を通過する際、地上からのゲリラに
よる攻撃で飛行機は墜落してしまう。

かろうじて無事だった主人公。逆に骨折して身動きがとれ
なかった親友。
今は敵対する関係になってしまったとはいえ、これまでの
関係から親友を見捨てることができない主人公は、親友を
たすけだし、ふたりで近くの空き家に身を隠す。

このとき、多数の足音が聞こえ、ナチスの軍服を着ていた
親友は身の危険を感じ、主人公にナチスの軍服を着せ、自
分はゲリラの敵ではないと説明しようとするが、実はこの
空き家にやってきたのは、自分達を助けにきたナチス・ド
イツ兵たちだった。

ここでとっさに機転を利かせた主人公は、自分こそがナチ
スの党員であり、親友が連行すべき絵画の在り処を知る人
物だと一世一代の大勝負にでる。

すると、助けに来た兵たちは双方の顔を知ってるわけでは
なかったので、主人公の嘘をう呑みにしてしまう。

ここから主人公のなりすましと、一生懸命じぶんこそが本
当のナチス党員だと叫び続ける親友のシニカル且つコミカ
ルなやりとりがつづいていく。


途中なんどもハラハラする場面があったり、でもけっきょ
くバレなかったりってところでうまく笑いをとっているの
がおもしろい。

最後の最後まで主人公に一杯食わされ続けた親友が、去っ
ていく主人公たちを(よくもやってくれたな!)と目で追うん
だけど、その表情は親友に対しての友情や、敬意などが
込められてる感じですごくよかった。

それに対して、してやったりの表情で親友にウィンクをか
えす主人公もかっこよくきまってた。


見どころは、主人公と親友のやりとり。そしてヒロインの
存在。ヒロインもドイツ人なんだけど、最後まで主人公を
待ち続けたヒロインが健気かつ本当に愛しあってたって感
じでいいね。



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