灼熱の魂 [ネタバレ]

※ネタバレや見たくない（期待してない）コメントなども書いちゃうので
不快になりそうな人はぜったい読まないように！
性格上、基本的にベタボメな提灯記事は書きません。


灼熱の魂を観てきた。

2011年の締めとして選んだこの作品、強烈な印象を残す作品だった。

冒頭、突如プールサイドで意識を失ったまま帰らぬ人となった母親が、
双子の姉弟に残した「姉は父親を探し出してこの手紙を渡しなさい、
弟は兄を探し出してこの手紙を渡しなさい」という遺書。父は死んだ
と聞かされていたし、兄なんて居ることすら知らなかった双子の姉弟。

この二人がほとんど手がかりの無い状態から母親が生前たどってきた
軌跡を追い求めることによって物語りははじまる。

劇中、母親の過去と、その軌跡を追う姉のシーンが交互に繰りかえさ
れる。姉は母親の知らなかった一面や壮絶な過去を知り絶句する。
母親の過去では宗教対立による紛争地域での殺戮シーンなどもあり、
人や子どもが銃殺されるシーンなどが妙にリアルすぎて怖いくらい。

そういった過酷な状況を生き抜いてきた母親。
とちゅうから姉に代わり、最後ようやくその真実にたどりついた弟。
弟が呆然となりながらも伝えたそのヒントから、姉ちゃんよく事実に
気づけたよねぇ。

見どころは、内容そのもの。そして真実がわかることで他のシーンに
うまくつながるところかな。もっていきかたが上手い。

ウィンターズ・ボーン [ネタバレ]

※ネタバレや見たくない（期待してない）コメントなども書いちゃうので
不快になりそうな人はぜったい読まないように！
性格上、基本的にベタボメな提灯記事は書きません。


ウィンターズ・ボーンを観てきた。

とある田舎の閉鎖的な町での人間関係を描いた作品かな。

小さい村なので、住んでる人がほとんど一族っぽい。

その一族がなんであんなに威張ってられるのかとか、
いまいち判りにくいし、作品世界に入り込めない。

主人公のリーも、自分がその一族だから強いんだ！
みたいな雰囲気なんだけど、その展開がなんとなく
「ふーん」って感じでピンとこない。

なんかこう、判ってる人だけが楽しめるかのような
そんな作品に感じた。

リーのおじさんがなんであんなに恐れられてるのかも
よく判らなかったなぁ…。

見どころは、主人公、弟、妹の3人がけなげに暮らし
てるところかなぁ。

50/50 フィフティ・フィフティ [ネタバレ]

※ネタバレや見たくない（期待してない）コメントなども書いちゃうので
不快になりそうな人はぜったい読まないように！
性格上、基本的にベタボメな提灯記事は書きません。


50/50 フィフティ・フィフティを観てきた。

なんかこう、いろいろと考えちゃう部分があってけっこう入り込
んで観てしまった。

こういう、死を宣告された人間の、穏やかな心と、心の奥底では
死にたくない！なんで俺が！？みたいな怒りとの葛藤がけっこう
ツボだったり。

かっこつけてるわけじゃないだろうけど、やっぱ誰だって本当は
死にたくないよね。

友人もだけど、カウンセラーのヒロインの真摯な姿勢と熱意も
すごく救われる。

見どころは、ふざけた友達だね。
ウザいと思ってた友達が、実は対処療法を熱心に勉強していたのが
わかったところあたりはなかなか。
途中までけっこうイライラするんだけど、やっぱ友達って大事だな
と思わせる。

最後ハッピーエンドなのは良かったけど、実際はそんなに甘くも
ないよね。このテーマならバッドエンドでもアリだったと思う。