よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

ミラーマスク

2008年06月05日 | 読書
WOWOWの「西の魔女が死んだ」公開記念で放送していた映画です。
監督が一緒とか何かそういうのがあるのかなと期待して見ていたのですが、「西の魔女が死んだ」は邦画ですが、こちらはかなりフランス映画っぽくて、どう関係あるのか、よくわかりませんでした。

偶然の拾い物っぽかったんであまり期待せずに見ていたのですが、なかなか面白かったんで、備忘録的意味合いで残しておきます。

・ストーリー
家族で旅回りのサーカスをしている親子。母と娘がささいなことから喧嘩してしまうが、その日の出し物の最中に母が病気で倒れてしまう。
「死んでしまえ!」「家出してやる!」などと言ったことを悔いる娘であったが、母の意識は戻らず、手術までに謝ることができない。
ある日、突然夢の中に囚われてしまった娘は、そこで夢の国が滅亡の危機にさらされていることを知り、滅亡を回避するために、偶然知り合ったジャグリングのうまい謎の男と冒険の旅に出る。

・感想
絵がすごく綺麗です。冒頭のサーカスのシーンから、親子が暮らす海辺のマンション、そして、夢の中の不思議な世界。
ただし、うちの奥さんはやや集合恐怖の気があり、例えば宇多田ヒカルのプロモーションビデオとかも結構苦手なのですが、その視点で見ると、かなり気持ちが悪いほうに入るそうです。
夢の世界で、魚の群れが街中を泳いでいたり、図書館で本が飛び交っていたり、襲い掛かる闇の勢力が小さな蜘蛛の群れになったりと、そういう描写が結構微妙かも。
ただし、ストーリーは、ネバーエンディングストーリーの後半部のような、現実での後悔を空想の世界でも引き摺っているほろ苦さと、幻想の世界の美しさが組み合わさったいい味が出ています。

昔、坂本龍一のライブを録ろうとしてチャンネルを間違って、「ファントム・オフ・パラダイス」という映画を録画してしまい、予想外の名作だった経験があるのですが、それを彷彿させるような感じです。

前に書いたように、取り出せないCATVチューナーのHDDに録画してしまったので、残念ながら見終わって消しましたが、再放送があれば、DVDに焼いておきたい映画の一つです。



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