28日、あまりに天気が良いので少し遅めでしたが、奈良へいくことにしました。
最近、正倉院展は、超満員で、それだけ関心も高いと思いますが、主な関心が
華麗な宝物に集中しすぎるように思います。主催者側も目玉商品を作って宣伝を
する必要があるのでしかたがないとはおもいます。
今年の目玉も「螺鈿背円鏡」や「漆金薄絵盤」などの美しさは、いままでに展示された
もののなかでも、最高のものに入ると思います。
聖武天皇の生活ぶりがうかがえますが、一方、戸籍、正税帖などの古文書を
みると、高齢者や障害者などを細かく調べ、ちゃんと福祉施策が行われていたことが
よくわかります。光明皇后が悲田院などを作ったことは有名ですが、福祉施策が
1300年前にちゃんと行われていたことは、そんなに豊かな暮らしをしていたわけでは
ないのに、そんななかで助け合っていたのだなと、福祉施策の伝統みたいなものを感じて
戴きたいと思います。
螺鈿円鏡(えはがきより)