Carpe Diem-Seize the Day-

Because life means just right now for us...

いたずらは疎か、声すらも

2011年07月19日 19時30分30秒 | 呟き・慨嘆・ゆきへ・他
発しなかった。

埼玉の奥地まで迎えに行く。
汚い彼女を車の助手席で
抱っこした。

酔った。
ヒトの手を必死で舐め
気持悪いと必死でアピールをした。
クーン、ヒンヒンといった幼犬
独特の声も出さない。

初めての夜、全く鳴かなかった。

ダンボールを異常に怖がる。
以降、寂しさ等から鳴く事は
一度も無かった。

翌日からも良くヒトの顔ばかり
見る大人しい子だった。

生後約3ヶ月か4ヶ月
だったろうか。

何日、何週間、何ヶ月経つも
甘噛みも一切のいたずらも
せずに---

12年前の追想に耽る。

何故、涙が止まらない?
一体何の涙なのだろうか。

来客時、スリッパを咥え、
玄関の新聞を不器用に運び、
酷いアレルギー飼主の鼻を
啜る音でティッシュを持って来る。
林で気を失う飼主から放れ
道路へ出、救助を呼びに行く
。。。

心無い誰かに連れ去られそうに
なるも、頑とし微動だに
せず---

待て、の号令には雪が降ろうが
槍が吹こうが、待つ。。。
預り犬脱走時、
ノーリードにてまるで
ドッグダンスをするかの様に
パニックになる飼主にヒールし
走る。

誰にでもどの様な仲間にも
格別優しく接する。
しかし、本当はその心に
強い野生の本能を併せ持つ---

何の訓練もトレーニングも入って
居ない彼女。。。

この様な子は、他、何処に
居るのだろう?
---
どう鑑みるも、ゆきとの全て;
素晴らしい思い出;は
惜別の慟哭を凌駕するモノでは
ないという思いが、日増しに
強くなる。
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