随分前から、そう感じて居た。
動物は飼うもんじゃないなぁ、と。彼等の為に---
動物達、特にヒトと共存する為に作られた様なイヌ。。。
放棄、多頭崩壊、飼殺し状態等々、様々な事象は
「動物を飼う」事から始まって居るというか。
抑、ニンゲンがイヌを迎えなければ放棄する事もない。
買う事もしない。売れなければ繁殖屋達は商売にならない。
無理やり交配させ、消費者ニーズに合わせる事も無い。
近親交配に由り、免疫系に異常を来たし苦しむ仔も
少しばかりは減るのではないか?
必然的にイヌ工場は淘汰される。。。そう上手くはいかないか。。。
しかしJKCからの胡散臭い血統書を求める理由は
やはり流通に乗せる為だろう?
チャンピオン直仔等は、高値で取引き出来る故だろう?
彼等の不幸の根源は、ニンゲンに飼われる様になり、
益々拍車が掛かった様に感じる。それでも19世紀始め頃までは
生活に必須である為の改良だったと思う。
19世紀中半~それこそヒトの快楽の一環とし
多くのイヌ達が多くの形に造り変え始められた。。。
人々もそれを楽しむ様になって来た。娯楽として---
イヌは特に、一度その飼い主の元に迎えられれば
以降の運命を決められてしまう。。。一生重い鎖を引き摺り、
具合が悪くとも唯、コンクリの上で丸まって居なければならない羽目になるのも、
脱走し迷子になり誰かに
見付けられ新たな飼い主宅へ行くのも---
捨てられ、保健所の門を潜る事になるか、或いは
飼い主自らに連れて行かれるか、運良く団体に引き取られるか。
全ての始まりは飼い主の胸三寸から。。。
イヌを迎えるに中り、何等の法的規制も無いこの国。
かなり厳しい飼い主試験を儲ければ良いと本当に思う。
ペット不可物件住みの客に、平気で大型犬を
売付ける仔犬生産工場(繁殖屋)、牢獄(ショップ)。。。尤も愛護団体と
名乗る輩の中には、同一の条件にても平気で
イヌ譲渡をしてしまう所も実在するが。。。
殺処分に自分の稼いだ中からの血税が使われて居る分を
飼い主試験等を実施する、又各々の自治体に
アニマルポリスを雇う等の方へ使用して欲しいと心から思う。
イヌは飼い主を選べない。そしてニンゲンの子供の様に
その家族に嫌気が指したとしても家を出る事も不可能。。。
家出は、余程幸運に恵まれない限り、即「死」を意味する。
ゆきちゃんは幸せね、と良く。。。それは違う。
人間目線。。。
その言葉を聞く度に、胸が痛い。
。。。けしてゆきは幸せではないだろうと自覚して居る故。
ヒト目線から見れば、それは恵まれて居るのかも知れない。
冷たい北風が吹き荒む中
小さく縮こまり体を丸め、暖を取る必要はない。
炎天下、水ボウルもカラカラになり、焼け付くアスファルト上
常に日射、熱射病の恐怖に晒される危険性も無い。。。
。。。それは無い。。。それだけは無いが。。。
ゆきはけして幸せではないのだろう、と何と無く思う。
行きたくもない病院へ行き、したくもない採血を始めとする
検査をされ、飲みたくもないであろう薬の服用。。。
勿論、その意味も解って居ないにも拘らず。
外気温との相違がどうのこうの、
心臓が、肺炎が---と服を着せられる。
どれもこれも彼女の望むところではない、という事だけは
良く解って居る。
具合が悪くならない様、少しでも快適に過ごせる様。。。
全て飼い主目線。。。
全て。。。自己満足、エゴから発して居る。
彼女の本心、本当に望む事は、自分がニンゲンである以上
永久に理解出来ない。解らない。解ってあげられない。
それは幾ら考えても、イヌにならない限り解らない。
解らない、解らない、解らない。。。悔しいが解らない。。。
一番;彼等を不幸にしない為に;は、
迎えない事が最大の愛情だろう、とつくづく感じる。
関係無いが、時折素朴な疑問が湧く。。。
ブログ等で譲渡を募り、それらしきバナーを記載し
放棄犬の不幸を訴えつつもそのヒトは純血種と
言われる犬種名の仔を繁殖屋等から迎えて居たりする状況を
目にする。。。
この矛盾が少し理解出来ずに居る今日此の頃。
放棄犬を迎えれば、その分無駄に殺される事が
無くなるにも拘らず、何故そういった牢獄や工場から
購入するのかな。