Carpe Diem-Seize the Day-

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切ない再会

2010年04月19日 21時38分10秒 | 呟き・慨嘆・ゆきへ・他
ゴン以外の悲しい子-黒ラブ
。。。
悲しいか否かはそのイヌ
自身ではない故、勝手な
想像を巡らせるしかない。
しかしどう見ても、と
いった感覚と、拙いカン、
実際その子の様相で悲しい
予想は往々にして当たって
しまう。

昨日---
ゆきの散歩から帰り、一通り
の用事と仕事を一段落させ
徒歩5分のスーパーまで。
20分で戻る。。。はずだった。
---通常であれば---

入り口が1つしかない狭い
スーパーから2メートル程
離れた場所に黒い子が
目一杯尻尾を振りこちらを
明らかに笑い乍ら見て居る。

傍へ行くと異常に懐っこぃ。
一切声も上げないが体中で
喜びを表現する。

黒ラブの女の子。
何処かで会って居る。。。

荒れ放題の被毛はフケが
一杯、ゴワゴワ。
幾ら黒ラブでもゴワゴワ
過ぎた。

何よりも驚いた事、その子
は彼のゴンちゃんの何倍も
下半身が痩せ細って居る事。

---そして---

彼女の右脇腹にはテニス
ボール大の出来物。
悪性度の高いモノであった
なら触る事に因り増大
したり飛び散る事もあり
宜敷ないだろう。

更に彼女の首にはいつから
このままかと思わせる程、
固く、きつく首輪、では
なく英国では禁止とされて
居るスパイクカラーが
絡み付いて居る。。。

首自体に食い込んで居る為
全くチョーカーの意味は
果たして居ない。。。
小指1本が入らないどころ
かそのカラー自体が首と
一体化して居る様に見えた。

目を見るとまだキレイで
若い。
歯も見せて貰った。やはり
若い。。。

その子はあのコンクリ広場
近くのガレージ放し飼いの
黒ラブちゃん
に間違えない、
と確信した。

自分も早く買い物をしな
ければならず、又ね、と言い
去ろうとすると前肢でもっと
撫でて、行かないでと訴える。
その様な事が数回繰り返された。

40分もその子と一緒に居る
事になった。

その子と話して居りふと
視線を感じた。
横を見ると飼い主らしき人が
ジッと立ってこちらを見て
居た。

いつから居たのだろう。
その子は飼い主が現れても
全く無反応だった。。。
位置的にはその子からは
飼い主が良く見える所に
居るにも拘わらず。
もしかしたらチラッと視線
を送ったかも解らない。
むしろこちらに甘え、構って
と体毎甘えて来る態度は
エスカレートして居た様に
感じた。

スーパーやコンビニに
繋がれて居る子達を撫でて
居るとその様子の変化で
飼い主が戻って来た、と
いつも気付かされる。。。

有難うございました、と
飼い主に言い、年齢だけ聞いた。

5才だった。。。

まだ5才。。。以前会った時
の面影が無い程窶れ切って居た
が首だけは脂肪が垂れ下がり
太く見えた。。。

飼い主は乱暴に彼女の
ボロボロになったリードを
ガードレールから解き
引っ張って連れて行った。
一瞬何故かゾッとした。

夕方のお散歩では気付くと
ゆきと一緒に彼女の家へ足が
向いた。
方向音痴だが迷わずコンクリ
広場から無事家を見付けられた。

彼女は居なかった。

病院へは行って居るのだ
ろうか、美味しい物を食べ
られて居るのだろうか。。。

余所の子等の心配をして居る
余裕は無いハズだが、頭から
離れない。。。

あの子は今、何処に居るのか。
家の中で家族に愛されて居て
欲しい。

イヌの飼い方。。。千差万別。
正解など無いのだろう。

しかし、折角縁が有り、迎えた
子。。。精一杯愛させて欲しい。
誠心誠意その子の事を考え
多くを学びたい。
と、自分に言い聞かせる。。。

彼女が余り幸せそうでなく
見えた事が思い過ごし、錯覚、
取り越し苦労である事を唯願う
。。。