ぐるぐる・ぶらぶら

歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【展覧会】石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか

2020-11-29 00:25:57 | アート・文化
いったい何を糧(Input)にしたら、こういうものがうみだされるのだろう。
錬成とか窯変みたいな言葉が頭に浮かぶ。

ご本人の音声による語りがずっとどこからか響いているので、
脳内世界か記憶の部屋にお邪魔しているよう。

PARCOの広告など70年代、
人への視点は、冷たいわけでないのに冴え冴えとしている。。
なにかの"溜まり"から伝えるべきメッセージを引き上げる感性の尖り。
科学の気配。

映画の衣装、布の扱いに息を呑む。
忠臣蔵の横にあった映像の着物、染がすごかったな。

野生時代、いくつかの本の装丁、東急Bunkamura、あれもこれも、
このお方の手によるものでありましたか。
私は80年代に田舎でティーンだったから、PARCOが何であるかを知ったのは
ずいぶん後だったけれど、分からないながらに刺激的だった。
実はものすごく広範に日本に影響を及ぼした方ではないだろうか。
たぶん、感性のどこかを覚醒させられている。

-----
石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか
東京都現代美術館
2020年11月14日~2021年2月14日
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/

(2020.11.28)


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【気になる本】20201124-29 | トップ | 【気になる本】20201130-06 »