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謎の米軍戦闘機

2020-05-02 22:00:09 | 軍事
国会図書館のデジタルコレクションで、著作権切れの本が見られると聞いて覗いてみました。
その中に「敵機一覧_昭和19年版」という本がありました。

時代は太平洋戦争中です。
「本土防衛のためには敵機がどんな姿をしているか武器はどうか知らねばならぬ、
それは我等が任務であらう(要約)」


そんな前書きのとおり、当時の最新情報を基にした米英の最新軍事航空機の情報が満載されている本です。
F7Fの愛称が「トムキャット」になってたり(情報不足で識別図さえ無い)、
アルバコアは載っていてもソードフィッシュが載ってなかったり(気持ちはわかる)、と
今日からは多少の突っ込みどころはあっても、決して日本人は戦時中に米軍情報に無知ではなかったのだなあと伝えてくれます。

そんな気持ちでパラパラ見てたのですが、衝撃的なページが目に飛び込んできました。


 な ん だ こ れ は !

マンタ長距離戦闘機、最大速度680km、航続距離5,600km、武装は機関銃4・機関砲4、アリソン液冷エンジン1,340馬力単発・・・
何この翼の型、プロペラはどこ?、速度も航続距離も武装も盛りすぎじゃね?マンタ社って何?

検索しても何故か決定的な解説文章が見つからず、ますます謎なアメリカの計画機(?)で、
解説されていると思しきリンク先はnot found、アメリカの登録制サイトで語られているようですがいまいち詳細不明。
それでも調べてみると、どうやら著名な設計者の手による試作戦闘機で、モックアップまでは作られたようです。
機体図には載ってませんがプロペラは機首に普通についてた模様。

よくある計画倒れの試作機のようですね。
ただ、なんでこの機体だけ本に載せたのだという疑問が。当時そんなに話題になったんですかねコイツ?


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